2025/04/14

ブランド別実例高級ダウン 専用クリーニング

プラダ

本日はPRADA(プラダ)のダウンベストをご紹介していきます。PRADA(プラダ)は、イタリア・ミラノに本社があるアパレル企業です。創業当初は第一号として皮革製品店フラテッリ・プラダを開業しました。珍しい素材や高い品質が評判となり、イタリア王室の御用達となりました。その後は創業者3代目のミウッチャ・プラダ (Miuccia Prada) がオーナー兼デザイナーに就任しました。「日常を贅沢に飾る」をコンセプトとし、現代的かつ斬新なデザインを生み出し世界的にブームを巻き起こしました。様々なバッグやリュックが発表されて自国はもちろん、日本やアメリカでも人気となりました。さて、今回お預かりしたのはダウンベストですが、PRADA(プラダ)がアパレル分野に進出したのは比較的最近のことです。1985年に靴、1989年に婦人服、1994年に紳士服のコレクションをスタートした。1993年には「ミュウミュウ」(MIU MIU)を設立しました。PRADA(プラダ)のダウンやバッグなどについているお馴染みのロゴ。PRADA(プラダ)はもともと、サヴォワという国の旗に使われていた紋章の使用が許されていました。その紋章にロープを組み合わせた楕円形のデザインがロゴになりました。このロゴはまさにイタリアの王室を象徴するものといえます。そこから徐々にロープや紋章などの装飾が取り除かれ、時代に合わせたシンプルなロゴに変化していきました。お預かりしたPRADA(プラダ)のコーデュロイ ダウンベストの胸元にも同様のロゴがあしらわれています。現在はまた別のデザインで登場しており、そちらはブラックとサンドベージュの二色展開となっております。コーデュロイとは、縦方向に畝(うね)のある起毛生地のことです。 タオルと同じパイル織物の製法で作られており、保温性や吸湿性が高いのが特徴です。昨今、コーデュロイ人気が再燃しており、ファッションに取り入れる人が増えています。着丈が短めのため、野暮ったく見えずすっきりとしたシルエットにまとめることが出来ます。選ぶ畝の太さで印象も変わってきます。太畝を選ぶとカジュアルな印象に、細畝を選ぶと上品な印象になります。今回のPRADA(プラダ)のダウンは細畝でネイビーということで高級感のある印象になっています。本日はこちらのPRADA(プラダ)のダウンクリーニングの解説をしていきます。

クリーニング実例概要

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まずこちらが、クリーニング前のPRADA(プラダ)ダウンです。全体が写ったお写真を見ていただくとわかるように、特に目立つ汚れやシミはありません。しかし、コーデュロイ素材は構造上よごれが蓄積しやすくなっています。細かいほこりなどが畝(溝)部分にたまってしまうので、ブラシなどで掻き出す必要があります。この時粘着テープなどを使ってしまうと毛並みが崩れたり、畝が寝てしまうため注意が必要です。ブラッシングする際は、寝ている毛を起こすように下から上に動かしていきます。これによって、ダウンの表面に付着している汚れも一部取り除くことが出来ます。これに加え、クリーニングをおこなうことで、繊維の奥に浸透してしまったよごれや羽毛が吸収したよごれも取り除くことができます。現時点で表面化していないよごれも、放っておくことで後からシミになってしまうことがあります。シーズン明け1度はクリーニングをおこなうことをオススメします。また、コーデュロイ素材は摩擦には弱いという特徴があります。着用中の摩擦によって、ダウンの表面の毛羽が剥げたり潰れたりしてしまうのです。襟周りやポケットなどは特に影響を受けやすい部分になります。
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こちらがダウンの内側のシミのお写真になります。表面のよごれは基本的に目につくので気にされる方も多いかと思いますが、内側も、意外と汚れや破れなどが生じていることがあります。今回のダウンも内側にわずかにですがシミが出来ていました。気づかないうちに汚れが付着していたりシミになっていたりすることもあるため、汚れの原因が特定しづらいです。PROSHOP HIRAISHIYAのダウンクリーニングはクリーニングの前に「前処理」という工程を挟みます。これは襟や袖など汚れがある部分を集中的に洗う作業になります。簡易的なしみ抜き作業という形ですべてのダウンにおこなっています。先によごれにアプローチしておくことによって、後のクリーニングの工程で非常に汚れ落ちが良くなります。弊社はウェットクリーニングを採用しており、水溶性のよごれ(汗など)に効果的です。しかし、油溶性のよごれ(油じみやファンデーション)については効果が弱まってしまう部分があるため、前処理でしっかり汚れを落としていきます。よりしっかりとシミの除去を希望される場合には、クリーニングに加え「特殊シミ抜き」という有料オプションをオススメしております。
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こちらはクリーニングが完了したダウンのお写真です。蒸気をあてたことによって、毛が立ち上がりふっくらした風合いに仕上がっています。毛並みが整うと、コーデュロイならではの畝の凹凸がはっきりするので見た目も美しくなります。表面のコーデュロイ生地に加え、当然ダウン本体もふっくらと仕上がります。時間をかけて乾燥させることで、ダウン(羽毛)全体が十分に開き空気をたくさん含むことが出来るようになります。これによりダウンにボリュームが出るようになるのです。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)では、他のクリーニング店より低い温度で長い時間をかけて丁寧に乾かしていくので、ダウン本来のボリューム感を引き出すことが出来ます。高温且つ短時間で乾燥させる方が、当然作業効率は良いです。しかし、この方法だと満遍なく乾燥させることが難しく、羽毛がダマになってしまうことがあります。乾燥温度や時間による羽毛の状態の差については、弊社HP内に公開しておりますので併せてご覧ください。ぜひ、今回のシーズンオフを活用して弊社のダウンクリーニングをご利用いただき、ふっくら感を体感していただければと思います。
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こちらは2枚目にお見せしたシミのクリーニング後の状態です。今回のご注文はクリーニングのみということでしたが、綺麗にシミも落ちています。シミの状態や種類などにもよりますが、軽度のよごれであれば今回のようにクリーニングで落とせることもあります。寄って見ても、ほとんどわからないほどの状態になりました。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)では比較的よごれ落ちのよいウェットクリーニングを採用していることによって、汗ジミなども綺麗に落とすことが出来ます。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)ではスタンダードコースでのクリーニングに加え、PREMIUMコースや特殊シミ抜きといった集中的にメンテナンスできるコースやオプションを多数ご用意しております。ダウンの状態に合わせ、お客様自身でオプションを自由にカスタマイズできる点が大きな特徴です。着用期間の短いダウンのシーズンオフは、長期的な作業も安心して申し込めるタイミングです。今回ご紹介したクリーニングのほか、修理やシミ抜きなどもぜひご検討くださいませ。お電話やWebからのお問い合わせもお待ちしております。
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