2023/10/20

ブランド別実例カナダグース 専用クリーニング

カナダグース

こんにちは。モンクレールクリーニング、カナダグースクリーニングでおなじみのPROSHOP HIRAISHIYAです。今回ご紹介するのはカナダグースクリーニングと合わせて人気のオプションでカナダグースダウンジャケットの全体染め修理のお話になります。今回のご依頼はカナダグースのクリーニングだけではなく経年劣化によるダウン全体の”白化”を修理したいという事でPROSHOP HIRAISHIYAへご相談がございました。カナダグースのダウンはとても人気で今回お預かりしましたダウンの品名は「Jasper Parka(ジャスパーパーカ)」といってカナダグースの中でも定番人気のシリーズとなります。カナダグースはブラックや紺色が定番人気でお預かりしたカナダグースも例外ではなくブラックです。もともとは極地探検用として開発されたため保温性には定評がありますし、タウンユースしやすいカジュアルなデザインは幅広い世代に人気のモデルですね。カナダグースの特徴的なエンブレムが左袖に取り付けられています。カナダグースの表生地は、ARCTIC TECH(アークティックテック)を採用しており、過酷な寒さにも対応した高機能な素材を使っています。 アークティックテックとはカナダグースが研究を重ねて開発した独自の生地です。ポリエステル85%とコットン15%の生地は耐久撥水加工が施されており、雨や雪などで濡れる心配がありません。モンクレールダウンやカナダグースなどのハイブランドメーカーはいち早く環境や動物愛護に配慮したダウンジャケットを発売したことも有名です。動物愛護の観点から動物性のリアルファーを使わない方向性やホッキョクグマの保護活動を行なったりとカナダグースの活動はダウンジャケットを製造することだけにとどまりません。カナダグースのクリーニングを多く扱う当社ではカナダグースダウンの全体染め以外にもモンクレールダウンなど他ブランドのクリーニングも多くご依頼を頂いております。他のダウンの染め替えにも共通して言えることですが基本的に元の色味より薄い色に染め替えることは出来ません。逆に言うと元の色より濃い色になります。元の色を打ち消さないといけませんので最初にお客様へご説明をしております。今回はカナダグースのクリーニングと合わせて全体染め修理をご紹介をさせて頂きますので全体染め修理に興味がある方はぜひともご参考にしてください。

クリーニング実例概要

1
早速お預かりしたカナダグースのダウンジャケットを見ていきましょう。こちらのカナダグースダウンは「Jasper Parka(ジャスパーパーカ)」というモデルです。モンクレールでいうMAYAなどの定番ダウンジャケットと同じような定番商品です。こちらの「Jasper Parka(ジャスパーパーカ)」は人気モデル”シャトー パーカ”の日本規格モデルであり、シンプルかつスタイリッシュなデザインが支持されつづけるクラッシックなダウンパーカです。スリムなシルエットとフロントボタンのディテールが洗練された印象を与えますね。当時では珍しい着ぶくれしないスタイリッシュなダウンジャケットの登場に驚いた方も多いはずです。「Jasper Parka(ジャスパーパーカ)」の特徴はステッチのない、シンプルなストレートライン。ダウンジャケットではジャストなサイズで着用することが性能を最大限に活かせるためぴったりサイズを購入することをお勧めします。海外ブランドの場合サイズ選びに悩みがちですが、「Jasper Parka(ジャスパーパーカ)」は日本規格の商品なのでサイズ選びで失敗しにくいというメリットもございます。
2
カナダグースの表生地は、アークティックテックを採用しており、過酷な寒さにも対応した高機能な素材を使っています。アークティックテックとはカナダグースが研究の果てにたどり着いた独自の生地で、ポリエステル85%+コットン15%を混紡した 生地にテフロン加工を施したものです。 この生地は頑丈で、防風性と保温性はもちろん、岩肌や固い氷に擦ってもびくともしない耐久性を備えております。しかし、カナダグースやモンクレールなどの高級ダウン専門のクリーニング店目線から言うとカナダグースの生地は”白化”現象が起きやすいという難点もござます。”白化”というのは染色または捺染された繊維が染料の脱落、混紡品などで濃色に染色された強度の弱い側の繊維の摩擦による脱落によって、部分的に白く見える現象とあります。ようは擦れたことにより色が落ちてしまったりテカリが出てしまうことです。この白化現象ですが、黒の生地が白くなることによって目立ちやすく相談にこられるお客様が多くいらっしゃいます。部分的な染め修理(補色)~全体的な白化や色落ちには全体染め修理をご提案させていただいております。今回は同色の黒での全体染めをご依頼いただきました。
3
こちらはモンクレールダウンの際も共通の方法になります。90℃に加熱した染料に20分漬け込み染料をダウンジャケットに染料を定着させていきます。基本的にナイロン製のダウンジャケットは全体染めの得意とする品物ではありますが、素材によっても全体染めが出来ないものや出来てもおすすめが出来ない素材もございます。モンクレールダウンのセザンヌなどは綿素材が含まれていますが、染めることは可能です。その他にもウールリッチなどの綿60%・ナイロン40%のものは染めることは可能ですが、ナイロンの部分のみしか染まりませんので、変色が激しい場合は濃淡が多少残ってしまいます。その都度、熟練の染め職人が素材や状態を見て判断させていただいておりますので、まずは公式サイトまたはお電話にてお問い合わせ下さい。電話口では不安と言う方も現物を見てのお見積もりも行っておりますのでご安心下さい。染めたくない部分のタグを取り外し染めることも可能ですが(別途追加料金)、今回は取り外しなしでご依頼を頂いておりましたのでカナダグースのブランドロゴがついたまま染めていきました。どのような仕上がりになるのか気になる方は次をご覧ください。
4
こちらが染めた際に取り外しせず染めたカナダグースのエンブレムです。カナダグースの場合一緒に染めるとこのような仕上がりになります。全てがこのようになるとは言えませんが、先日ご紹介したモンクレールの取り外しなし全体染めの仕上がりよりも染料に染まっていることがわかります。同じ黒で染めているのに不思議ですよね。とはいうのも、エンブレム自体の素材に訳があります。モンクレールのエンブレムの素材は羊の毛でできた”ウール素材”に対してカナダグースのエンブレムは”ナイロンや綿の素材”でできています。前述でナイロンと染料は相性が良いとお話した通りエンブレムもナイロンでできていれば例外なく染まりやすくなります。モンクレールとカナダグースではエンブレムの仕上がりが結構違う注意が必要です。全体染めを検討中の方でエンブレムの取り外しをするか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。PROSHOP HIRAISHIYAでは高温の蒸気アイロンで経験豊富なスタッフが隅々まで仕上げていきます。カナダグースクリーニングやモンクレールクリーニングをお受けする弊社ではクリーニングから染め替えも全て自社行っております。ぜひお気軽にご相談下さい。
ダウンのご注文 無料カウンセリング