2023/01/18

ブランド別実例カナダグース 専用クリーニング

カナダグース

今回ダウンクリーニングのご依頼を頂いたのはカナダグースのダウンコートでございます。カナダグースのエンブレムまでシルバー色の珍しいダウンコートで、所々ブラックのアクセントがありとてもおしゃれなダウンコートです。当店も元々はモンクレールダウン専門店としてオープンした当店ですが、モンクレールダウンクリーニングに続いて多いのがカナダグースのダウンクリーニングとなっております。カナダグースのクリーニングについても数多く扱ってきた経験と知識がございますのでお客様には安心してPROSHOP HIRAISHIYAへカナダグースのクリーニングをご依頼いただければと思います。カナダグースは世界一暖かいダウンジャケットと自負するダウンメーカーで、本場であるカナダでは親から子供へ受け継げるほど丈夫で品質の高いダウンジャケットを作り続けているブランドです。今でこそダウンジャケットの有名ブランドとして名前が知られているカナダグースですが、始まりは1957年にカナダの首都トロントで創業しました。元々はレインコートや、スノーモービル向けのウェアを作っていた会社で衣服に大量のダウンを重鎮出来る機械を発明したことが大きなきっかけとなり1957年から2000年になるまで南極でも耐えられるダウンジャケットを開発し、カナダ人初のエベレスト登頂を後押ししたりとカナダグースの名前を世に知らしめていったのですね。当初は「カナダグース」ではなく「スノーグース」と名付けられる予定だったそうですが、進出を予定していたヨーロッパでは既にスノーグースが名称登録されていたためカナダグースに決まったそうです。結果論にはなりますが、カナダグースの方がしっくりくるのは私だけでしょうか。カナダグースは代が変わるたびに新しいことに挑戦し続けパワーアップしていった会社です。創立者の孫の代になると「Made in カナダ」にこだわり、様々な団体や人物とパートナー契約をします。映画の公式ジャケットとして登場したのもこの頃です。私が好きな映画のひとつでもある「デイ・アフター・トゥモロー」にもカナダグースのダウンジャケットが登場しているんです。その他にもポーラーベアインターナショナル協力してホッキョクグマの支援活動を行ったり、北極に住むイヌイット族へ生地を無償で提供するなど衣服を作るだけではないところが、さすが世界中で愛されるブランドですね。

クリーニング実例概要

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こちらが今回PROSHOP HIRAISHIYAでお預かりしたカナダグースのダウンコートです。当社のモンクレールクリーニングではカナダグースをお預かりすることも多く、その中でもブラックのカナダグースが定番で多い印象ですが最近だとホワイトのラベルのカナダグースも増えてきているように感じます。白のダウンは汚れが目立ちやすいのでこまめなダウンクリーニングをおすすめいたします。「汚れ」と「シミ」の違いについてご存知でしょうか?衣類の繊維と汚れが結合していない状態を「汚れ」と呼びます。空気中の粉塵など生地表面に付着しているため、この状態であれば比較的簡単にウェットクリーニングで落とすことが可能です。一方で「シミ」は汚れが繊維の奥に入り込んで結合した状態で、時間が経てば経つほど空気中の酸素と化合して酸化が進んでしまうためクリーニングで対応する事が難しくなってしまします。よくご相談される「黄ばみ」ですが、繊維に残っていた汚れが酸化した結果です。この場合も生地がかなりのダメージを受けていますので早めの対応が必要です。まずは黄ばみを作らないようにこまめにダウンクリーニングをすることが肝。防御は最大の攻撃になるのです。
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こちらのカナダグースは比較的綺麗な状態でご依頼を頂きました。表面に着用時に付いた粉塵などの汚れはあるものの軽度な状態でした。当社が得意とするウェットクリーニング(水洗い)で洗浄していきます。ウェットクリーニングには洗浄力が高く黄ばみにくくなる。型崩れや色落ちが少ない。といったメリットがあります。多くのお客様は寒くなってくるとクローゼットに前シーズンのまま保管していたダウンジャケットを使用する前にクリーニングに出す事が多いかと思いますが、黄ばみやシミを付けないようにするためにはシーズン終わりにダウンクリーニングに出して頂くのがベストなタイミングです。なぜならクローゼットの中で汚れの酸化が進んでしまいダウンをクリーニングに出そうと思った時にはシミになり手遅れになってしまう可能性もあるためです。普段着用している衣類と同じで汚れたらすぐ洗う。を意識していただけると長い間ご使用できるかと思います。気になる汚れ等がございましたらご注文の際に備考欄などに書いてお伝えください。商品到着後、専門のスタッフが実物を見て判断いたします。また、シミや素材によってはシミ抜きが完全に出来ない場合もございますのでご了承ください。
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こちらは襟元がぐるっとボアになっているデザインです。とてもあたたかそうな襟元ですね。ダウンジャケットの最大の温かさを実現するには襟元や手首から冷たい外気を入れないことが大事です。カナダグースのダウンジャケットも手首にはサイズ調節機能が付いていますし、首元もハイネックになっているものが多くなっています。肌と生地が密着しているということはその部分が汚れやすいということでもあるのですね。襟元や手首周りなど部分的な汚れにはウェットクリーニングの機械に入れる前に調合した溶剤で前処理をし、汚れを落としていきます。このひと手間で仕上がりに違いが出てきますので手仕上げにこだわる高級ダウンクリーニング専門店のPROSHOP HIRAISHIYAならではの作業となってきます。ボア部分は着用していくと毛玉も気になってきますよね。仕上げの際に気になる毛玉は整えてお客様の元へ返しております。この作業は意外にも行っているところは少ないと聞いております。PROSHOP HIRAISHIYAのダウンクリーニングでは手仕上げならではの技術とお客様の大切なお品物を扱わせて頂く事に思い入れを持ってダウンクリーニングを行っております。
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こちらの写真がお預かりしたカナダグースのダウンコートの最終的なお仕上がりです。元々汚れはそこまで酷くなく綺麗なお品物でしたが、ウェットクリーニングをすることで汚れが落ちてくすみ感が消えたためパッと明るくなった印象になりました。洗浄後の水を見ると黒く濁っており、表面からは分からなくても中のダウンは汗などの汚れで結構汚れているものです。ウェットクリーニングで洗い上げることによってしっかりと汚れが落ち、ふんわりとしたダウンに戻ったのではないでしょうか?ドライクリーニングでは落としきれない汚れもウェットクリーニングならさっぱりと洗い上げることが出来ます。もちろんドライクリーニングが有効な素材もございますので、その点は当店の経験豊富なスタッフが判断させていただきますので安心してお任せいただければと思います。モンクレールダウンのクリーニングが人気の当店ですが、おかげさまでカナダグースのダウンクリーニングも数多くご依頼を頂いております。カナダグースは白化した所の部分染めもクリーニングと一緒にご依頼することができ大変便利なオプションとなっております。白化部分の染めに関してはまた次回お話したいと思います。
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