2023/03/20

ブランド別実例カナダグース 専用クリーニング

カナダグース

今回PROSHOP HIRAISHIYAがご紹介するダウンクリーニングは、先日ご依頼いただきましたCANADA GOOSE(カナダグース)の上品なワインレッド色のダウンジャケットです。CANADA GOOSE(カナダグース)は1957年にトロントに創業した老舗ブランドです。元々はウール素材を使ったレインコートやスノーモービル向けのウェアを専門に製造する会社でしたが世代が変わると衣服に大量のダウンを重鎮出来る機械を開発し、スノーウェアの時代を築き上げました。2000年になるまでには、南極でも耐えられるPARKA(パーカー)を開発し、特注で製造されたパーカーを着た登山家がカナダ人初のエベレスト登頂を達成するなどCANADA GOOSE(カナダグース)の名前は世に広まることとなりました。こちらのCANADA GOOSE(カナダグース)は恐らく型番は「VICTORIA(ビクトリア)」というラインのダウンジャケットです。このビクトリアですが、カナダの優雅な都市、ビクトリアが名前の由来でその名前通り上品で優雅なデザインが魅力的なダウンジャケットです。このビクトリアはスリムフィットでシルエットをスマートに見せてくれるタイプなので女性にも人気のラインとなっています。街でもアウトドアでも着回しがきくクラシックなデザインはさすがCANADA GOOSE(カナダグース)ですね。CANADA GOOSE(カナダグース)といえば、様々なブランドのダウンジャケットの中でもより際立って襟元のファーがゴージャスなイメージがございますが、このビクトリアも例外ではなく貴重な”コヨーテ”のファーを使用しており氷点下の中でも凍らない毛皮はその高い保温性を支えています。(コヨーテファーは2022年以降のダウンには使用されていません。)このコヨーテのファーは動物性のためとてもデリケートな素材でクリーニング店によってはボリュームダウンして返ってきてしまうことも。そんなトラブルを避けるためにも高級ダウンのクリーニングの際にはお店選びが大切になってきます。そこで、モンクレールのダウンクリーニングで好評を頂いているPROSHOP HIRAISHIYAでは高級ダウンの専門クリーニング店として数多くの「ファークリーニング」の実績がございます。今回はカナダグースのダウンクリーニングの紹介と合わせてファーのクリーニングについてもお話していきたいと思います。

クリーニング実例概要

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こちらが今回お預かりしたカナダグースのビクトリアのワインレッドです。今回ご依頼いただいたご注文内容はダウンのクリーニングとファーのクリーニングの2つです。お客様からご注文が入ると、希望の時間帯に宅配業者がダンボールを持ってカナダグースなどのダウンを受け取りにご自宅まで伺います。PROSHOP HIRAISHIYAの宅配センターへ到着するとご依頼のカルテと合わせて検品を行い、お見積りをお客様へご提示します。今回のお品物は修理も必要はございませんでしたので早速クリーニングに入っていきます。カナダグースのダウンは保温性が高く、しっかりとした造りが印象的なダウンジャケットです。カナダグース本体の素材はARCTIC TECH(アークティックテック)というポリエステル85%とコットン15%の混合素材で出来ている生地で耐久撥水(テフロン加工)が施されています。とても頑丈なこの加工ですがどうしても使用し続けていると撥水効果が弱くなってくるので市販の撥水スプレーを購入しても良いですが、カナダグースの素材と合わない撥水スプレーだと変色やベタつきが発生する事も。見えない所に吹き掛けて様子を見ながら行ってくださいね。
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当社のカナダグースクリーニングは当社のモンクレールクリーニングと同じく95%位は「ウェットクリーニング」で行います。「ウェットクリーニング」とは水洗いの事で水より軽い石油系の溶液を使って洗う「ドライクリーニング」に比べてしっかり汚れが落ちるのが特徴です。ウェットクリーニングやドライクリーニングにもそれぞれにメリットとデメリットがあり、水洗いは浸透性が高く汗などの水溶性の汚れに対して抜群の洗浄力があります。反対にドライクリーニングは水より軽い有機溶剤のため水溶性の汚れには強くはありませんが色落ちや型崩れがしにくいというメリットもあります。またウール素材や今回ご紹介するファーはウェットクリーニングが素材的に不可能なのでドライクリーニングの一択となります。余談ですが、家庭用の洗濯機にはドライモードというものがある場合がございますが、これは衣類に負担をかけないという意味であってクリーニング店のドライクリーニングとは異なりますので気をつけてくださいね。当PROSHOP HIRAISHIYAでは創業75年の経験を元にウェットクリーニングを得意とした技術で全国のお客様から大変ご好評を頂いております。
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カナダグースのダウンジャケットもウェットクリーニングが終わり、ファーもふんわりと仕上がりました。お預かりした動物性のコヨーテのファーはとてもデリケートな素材です。そのため、乾燥機に入れて乾かすことが出来ません。間違えて乾燥機にいれてしまえば毛が傷んで大変なことになってしまいます。ドライクリーニングで洗浄した後は空調管理のされた部屋で自然乾燥させていきます。洗浄してから完全に乾くには数日かかります。カナダグースのダウンジャケットも濡れた状態のまま乾燥機に入れてしまうと乾燥機をかける時間が長くなり生地が無駄に傷んでしまいます。生地が痛むのを防ぐために軽く自然乾燥をした後に乾燥機に入れていきます。しっかりと乾いたファーは、仕上げ担当が手作業で丁寧にブラッシングをかけてふわふわな状態へ仕上げていきます。ファーが仕上がったら不織布とビニールで出来た袋に梱包をして完成です。ダウンジャケットにファーは取り付けず、別々の袋に分けてお客様のもとに届けさせていただいています。ダウンジャケットに取り付けて発送してしまうとファーが潰れてしまうためファーはお客様の方で取り付けて頂くようご理解をお願い致します。
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今回、カナダグースのダウンジャケットは本体は汗汚れなどに効果的なウェットクリーニングで行い、デリケートなコヨーテのファーはドライクリーニングで仕上げるていきました。気をつけなければいけないのは取り外しが出来ないファーがついている場合です。そのような場合には必然的にファーが優先となりますのでドライクリーニングで仕上げることになります。最近のカナダグースのダウンジャケットはファーが取り外しができるものが多いですが、クリーニングに出すことを前提とすれば購入をする際にはファーを取り外しができるダウンジャケットをおすすめ致します。その他、綿の生地にポイントで革が縫い付けられていたりアクセントでファーが縫い付けているといった場合にはクリーニング店による判断になります。また、カナダグースのような高級ダウンは一般的なクリーニング店では断られてしまう場合もございます。また受けてもらえてもリスクの少ないドライクリーニングで仕上げるため、納得のいく仕上がりにならなかったと相談を受けることも。汚れをしっかり落としたい場合にはウェットクリーニングが得意なPROSHOP HIRAISHIYAへご相談くださいね。
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