モンクレールダウンクリーニングの料金について

2022.11.23

モンクレールダウンのクリーニングができるお店をこれから探そうと考えている方、今シーズンの着用が終わったらクリーニングに出そうと検討されている方、初めてモンクレールダウンをクリーニングに出す方。それぞれに、「モンクレールダウンのクリーニングはどのように行われているのか」「PROSHOP HIRAISHIYAってどんなクリーニング屋さんなの?」、「他社と比較するにも、料金形態やオプションが様々でどこに頼んだらよいか分からない」、などのお悩みがあると思います。今日は、そんなお悩みを解決するために、当社と他社の比較も交えながらモンクレールダウンクリーニングの料金、工程についてご説明をしていきたいと思います。 

1.モンクレールクリーニングの種類と料金の違い

まず、クリーニングには、ドライクリーニングとウェットクリーニングの二種類があり、それぞれに特徴があります。服の素材ごとに変わったり、クリーニング方法によって落とせる汚れの種類も変わってきます。料金比較の前に、まずはドライクリーニングとウェットクリーニングの方法の違いと、当社のモンクレールダウンクリーニングの仕方ついてご説明していきます。

1-1 洗い方の違い

まずはドライクリーニングとウェットクリーニング、それぞれの洗い方の違いと特徴についてです。一つ目が「ドライクリーニング」。こちらは油汚れに対して強い効果を発揮します。皮脂汚れに油じみ、ファンデーションや油性ペンなどの、水洗いでは落とせない汚れを落とすのに最適です。続いて二つ目の「ウェットクリーニング」。こちらは汗やアルコール、しょうゆなどの水溶性の汚れを落とすのに最適です。

ドライクリーニングに使っている溶液は水よりも軽く、衣類への負荷が少ないため、こちらを採用しているクリーニング屋さんが大半です。しかし、この溶液の性質はダウン本体だけでなく、汚れに対しても同じなので、汚れ落ちはウェットクリーニングと比べてよくありません。さらに、ダウンは外はもちろん、電車内や暖房のきいたショッピングモールなどでも着る機会があり、知らず知らずのうちに汗をかいています。襟元や袖などの直接肌が触れていることの多い部分にどんどん汚れが蓄積していき、中の羽毛に吸収されて行ってしまいます。それによってダウンが臭うようになったり、ボリュームが減っていったりしてしまうのです。そんな汗などの水溶性の汚れによる影響を取り除く為、当社のモンクレールダウンクリーニングでは、ウェットクリーニングを採用しています。

ドライクリーニングは処理に手間がかからず比較的簡単に仕上げることが可能です。しかし、ウェットクリーニングはむずかしく、技術が必要です。さらに経験の豊富さが重要となってきます。ここが、ダウンクリーニングの料金に大きく影響してくる部分でもあります。次は、実際ウェットクリーニングはどのように行われていて、当社ではどのように対処しているのかをご説明していきます。

1-2 PROSHOP HIRAISHIYAのモンクレールダウンクリーニング

当社では、お客様からお送りいただいたダウンはスタッフが一点一点検品をして、その後当社工場にて個別に、肌が直接触れやすい部分(襟元や袖口など)を重点的に洗っていきます。(前処理と呼びます。)前処理をすることによって、機械では落としきれない汚れを人間の手の圧力によってこすり落とすことが出来、汚れ落ちがよくなります。その後、目視で確認できるシミや汚れは、溶剤や蒸気を使って落としていきます。溶剤は、それぞれ汚れの種類に合わせて効果的なものを使用します。これらを使って、モンクレールダウンの左腕のワッペンの黄ばみなども落としていきます。そうして部分的な汚れを取り除いた後、洗い・乾燥を行い、全体的な汚れを落としていきます。その後、洗ってすぐ乾燥させるのではなく、一度自然乾燥させ大体の水分を飛ばしてから、タンブラー乾燥で機械の力を使いダウンを叩きつけながら、ダウンの中に暖かい空気を送り、ふっくらと仕上げていきます。これが自然乾燥だけだと、ダウンの中に水分が残り、ぺしゃんこのシルエットで残念な仕上がりとなってしまいます。タンブラー乾燥はダウンの見た目(ボリューム感)や性能(保温)に大きく影響してくる、とても重要な工程となっています。

この後の当社のオプションの「ボリュームアップ加工」についての説明の中で、この乾燥方法によってどれだけの効果があるのかについても触れていますので、引き続きご覧ください。

また、当社のYouTubeチャンネルにて、モンクレールのクリーニングについての動画も公開しております。工場内でどの様な工程を経てダウンが仕上げられているのか、クリーニングの際にどのような部分にこだわっているのか、など気になる情報が盛りだくさんとなっております。現在すでにご注文いただいた方も、これから注文をご検討されている方も楽しめる内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

2.モンクレールクリーニング料金の他社との比較

【モンクレールダウン クリーニング】とネットで検索するとたくさんのクリーニング屋さんが出てきますよね。そしてそれぞれオプションなど、店舗ごと特色があります。中でも最も皆さんが意識する部分である【料金】。クリーニングだけでよいのか、撥水などのオプションや修理も依頼するのか、などご利用される際にお客様がどこに重点を置かれるかによって大きく異なってきます。ここでは当店の特徴も踏まえながら料金の詳細についてご説明していきます。

2-1 クリーニングの価格

まずは純粋にクリーニングにかかる費用を見ていきましょう。比較として、当社を含め5社のダウンクリーニング料金をまとめてみました。

ジャケットとコートの差額はおおよそ2~3,000円。しかし、お店によっては金額が分かれていないところもあるようですね。当社のダウンクリーニング料金は、ダウンジャケットのクリーニングが8,650円(税抜)。ダウンコートのクリーニングが10,850円(税抜)です。B社を除いての平均は、ジャケットが10,412円。コートが11,787円。ジャケット最安値は当社8,650円、コート最安値はB社2,000円という結果になりました。

(10/26時点での価格です。今後金額が前後する可能性もございます。)

10/26時点での価格です

2-2 オプションの価格

①モンクレール専用オプション アニメラベル修理

モンクレールダウンといえばアニメラベル。フチがほつれてしまったり、剥がれてそのままにしてしまっている方、修理をしたいけどどこに頼めばいいの…?という方にオススメのオプションとなっております。

お店によっては修理を受け付けていなかったり、修理はできてもクリーニングも必須という場合もあります。しかし当社では「モンクレール専用」修理オプションとして3,960円(税込)にてモンクレールアニメラベルの修理のみのご依頼も承っております。(※こちらの往復送料は注文者様ご負担となります。)

アニメラベルの修理をご検討されている方はぜひこちらの記事もご覧ください。

②納期短縮

ダウン着用シーズンを目前に控え、本格的に寒くなってしまう前にクリーニングに出したい。もう今年もの残りわずかになってしまったけれど、まだ間に合う…?できる限り早く仕上げてほしい!

そんなご要望にお応えするべく、A社やD社、当社のように納期短縮のオプションを用意しているお店もあります。しかし、お店によって1100円~3000円とこちらも料金に幅があるうえ、お店によって仕上がりまでの日数も様々です。当社では追加オプションとして「特急コース」をご用意しております。こちらのオプションはダウン一点につき2,860円(税込)でご対応させていただいており、検品・お見積りご提示から14営業日以内に仕上げて発送としております。(染めや特殊しみぬき、修理などのオプションを除いての期日です。オプション付きでのクリーニングの場合、上記日数に加えて30~60日程度かかります。状況に応じてこちらの期日より前後する場合がございます。)こちらはサイトからのご注文後の特急コースへの変更、特急コースから通常コースへの変更は致しかねますので、ご注文の際はお間違い、選択漏れのないよう、ご注意ください。

特急料金についての料金や日数の詳細につきましてはこちらをご覧ください。

https://downjacket.pro/schedule/#tokyu

③撥水加工

雨や雪の寒い日に活躍するダウン、撥水は欠かせませんね。撥水加工は水を弾くのはもちろんのこと、それに加えて泥はねなどの汚れや埃、花粉なども落としやすくしてくれます。ですが、どれくらいの頻度で撥水加工をすればよいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

着用状況(雨や雪の中での着用が多い、水を使う作業をする)によって、低下の度合いは変わってくるため、一概には言えませんが、着用回数が多いほど撥水効果の低下が早くなります。そのうえ洗ったり、着用中に擦れたりしていくとますます撥水効果は低下していってしまいます。そのため定期的にメンテナンスが必要です。ダウンは冬場12月~2月ごろまでの短期間での着用ですが、外出の際は必需品のため高頻度の着用。さらに、他の衣類のようにこまめに洗うということもあまりないので、毎年メンテナンスの際に併せてかけると間違いないでしょう。わざわざお店にもっていくのも手間だし、お家で簡単に安く済ませたい!と市販の撥水スプレーをご利用される方も多いと思います。お手軽でとても便利ですが、実はここに落とし穴が。自分でスプレーをかけた場合、全体に均等に行き渡らず、ムラができてしまう可能性があります。また、さらに残念なケースとして挙げられるのが、ムラがシミになってしまうケース。こうなってしまうと、ご自宅できれいにするのは難しいと思います。ササっと済ませるつもりが思わぬ出費…。そうなってしまっては本末転倒です。

弊社では、モンクレールダウンクリーニングには「標準加工」として、消防署認定の超撥水液と65℃高熱加工処理を施した撥水加工が付加されていますが、さらに有料オプションとして「超撥水ウルトラ加工3α」というものをご用意しています。こちらは一点当たり1,850円(税込)で、効果は通常の3倍と効き目抜群。そのため当社でも人気No1を誇るオプションです。

こちらの動画内にて、撥水加工についての解説(05:00~)、そして効果の実演(08:30~)も行っております。当社自慢のオプションとなっております。また撥水加工以外のオプションについても、ランキング形式で効果や特徴について細かくご説明させていただいております。ご自身のダウンの状態を照らし合わせながら見て頂くとさらに活用できる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

④ボリュームアップ加工

モンクレールダウンに欠かせないのがこのボリューム感。モンクレールが使用しているダウンはフランス規格協会から、最高品質であることを認める証である”キャトル・フロコン”が与えられているほどのダウンです。

しかし、撥水効果と同様にダウンの保温性にもかかわってくるボリュームも着用していればだんだんと減ってきてしまうのです。ボリュームが減ってしまう主な原因は大きく2つ。1つ目は蓄積した汗や皮脂汚れや湿気がきちんと除去されていないこと、2つ目は圧縮やクローゼットへの詰込みによる圧迫などが挙げられます。クリーニングをしてきちんと乾燥させることで、失ったボリュームを取り戻すことが出来ます。

当社では、一般のクリーニング店と比較して、約半分の温度・3倍以上の時間をかけて乾燥させることによって、ダウンのボリュームアップを実現しています。当社ホームページ内にてボリューム回復の比較データを公開していますのでぜひご覧ください。

https://downjacket.pro/

今までにご説明した撥水加工やモンクレールアニメラベルの修理などは、他社でもオプションが設定されています。しかし、ボリュームアップに特化したオプションは、あまり見かけません。そこで当社でおすすめしているのが、「ふかふかボリューム2倍UP加工」です。こちらは一点当たり1,850円(税込)で、従来のクリーニングのみで得られる効果を上回るボリュームアップに加え、さらにアミノシリコン成分による光沢増し+良質な肌触りといった、うれしい効果が盛りだくさんのオプションとなっていますので、ぜひお試しください。

⑤長期保管

ダウンはボリュームのある衣類の為、収納時には場所を取ってしまいます。少しでも収納スペースを確保したい、そうお考えの方も多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめしたいのが、「長期保管コース」です。こちらは当社でダウンをお預かりするサービスです。最大12か月間、お預かりすることが可能ですので、2,3月ごろに当社へダウンクリーニングをお出し頂くと、次の着用シーズンまでの間まるっとクローゼットを開けておくことが出来るのです。しかも返却時期は1か月単位でお客様のご希望に合わせてお選びいただけます。保管期間は最短4か月で、1,650円(税込)~。(こちらはダウン1点当たりの料金です。)月数ごとの料金につきましてはホームページをご覧ください。

下記の記事にて、保管のメリットやこだわりについての詳細をご説明しております。保管コースをご検討されている方はこちらも是非合わせてご覧ください。

2ー3 すべて人の目、手を通して行う、というこだわり

当社では、届いたダウンの検品から仕上がり後の発送まで、すべての工程を人の手、目を通して行っています。クリーニング前の状態の確認では、お客様からあらかじめうかがっている部分だけでなく全体をくまなくチェックし、破けている箇所や汚れている箇所を写真に収めていきます。これはクリーニング前後の状態を確認するためです。当社へ到着した時点でついていた汚れなのか、もともとついていなかった汚れなのか、というような双方の認識を統一し、トラブルを避けることが出来ます。その後の洗う工程、乾燥後のアイロンをかける工程でも、人の手、目はとても重要な役割を果たします。機械で洗うだけでは落としきれない、頑固な汚れやリブ部分など繊維の奥に入り込んでしまった汚れは人間の力でこすり落とす方が、落ちやすいです。乾燥後のアイロンがけも、人の手で行うことによってより細かい部分もしっかり伸ばすことが出来ます。そのため、モンクレールダウン本来のフォルムを整えふっくら感のある仕上りになります。また、発送前にここで一度人の目が入ることで、落としきれなかった汚れなどを早く確認することが出来ます。そうすることで、発送直前の検品までの数日の待ち時間を無駄にせず作業が行えます。この最終の検品も必ず一人のスタッフがついて、一点一点、オプションの漏れや破損がないかを確認していきます。その際併せて、小さな埃や毛玉を取り除いていきます。埃の付きやすい肩回り、毛玉のできやすい袖や襟のリブ部分は特に丁寧に確認していきます。

このように、各工程で人の目や手を通して作業を行っています。一点一点、実際に触って見て確かめながら作業をするというのは時間のかかることですが、必要で、とても大切なことです。お客様の大切な宝物を預けて頂いている、という気持ちを忘れずにしっかり隅々まで丁寧に、お客様に満足していただけるよう全力を尽くしてクリーニングいたします。

3.まとめ

今回は他社との比較を踏まえながら、モンクレールダウンクリーニングの料金と当社のクリーニングについてご説明をさせていただきました。当社ホームページ内のモンクレールクリーニングに関するブログやYouTube内の動画なども盛り込んだ記事となっております。

こちらの記事が、これからモンクレールダウンクリーニングを検討されている方、修理についてお困りの方のお役に立てれば幸いです。

当社では、ホームページ内のブログやYouTubeチャンネル以外に、Instagramでもモンクレールダウンクリーニングに関する情報発信を行っています。こちらでは【おうちでできる簡単お手入れ方法】や【オプション内容の紹介】、【クリーニング・修理後のビフォーアフター】といった、各曜日ごとテーマを設けて投稿を行っております。ぜひチェックしてみてください。また、InstagramのDMからのご質問も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。(下記のリンクより、ご覧いただけます。)

https://www.instagram.com/proshophiraishiya/

さいごまでお読みいただきありがとうございました。