2026/08/26

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール はりつけ修理

今回は「モンクレール(MONCLER)」の中でも人気の高いレディースダウン「マルケル(MARQUER)」をお預かりした事例についてご紹介いたします。モンクレールは1952年、フランスのグルノーブル郊外にある小さな村「モネスティエ・ドゥ・クレルモン」で誕生したブランドです。創業当初、彼らが作っていたのは登山家向けのテントや寝袋といった装備品でした。その中で、工場で働くスタッフの防寒用にと寝袋の余り生地で作った「作業着」が、現在のダウンジャケットの原型となります。その圧倒的な保温性能はすぐにプロの登山家たちの目に留まりました。1954年のイタリア・カラコラム登頂隊や、1968年のグルノーブル冬季オリンピックにおけるフランス代表公式ウェアへの採用を経て、モンクレールは「世界最高のダウン」としての地位を確立。2000年代に入ると、高いファッション性と美しいシルエットを追求し、現在のラグジュアリーブランドとしての地位を不動のものにしました。そんな長い歴史の中で培われた技術と、現代のトレンドが融合して生まれたのが、ショート丈ダウンの傑作「マルケル」です。マルケルはモンクレールのヒットシリーズ「ロングセゾン(LONGUE SAISON)」の技術を用いて作られました。「ロングセゾン」は、ダウンパックを使用せず直接ダウンを入れることで軽量化を図ったシリーズです。中綿には最高級のキャトル・フロコン認定ダウンが使用されており、冬だけでなく秋や春の肌寒い時期にも快適に着用できます。軽くて柔らかい独自のナイロン素材は肌触りもよく、ダウンコート、ベストなど幅広いアイテム展開があり、軽量なアウターとして人気です。 マルケルの多くのモデルでは、この「ロングセゾン」ナイロンを採用しています。またマルケルの特徴は、ウエストに施された太めの「グログランリボン(緯畝(よこうね)が特徴的な、固く密に仕上げる平織りのリボン) 」です。このリボンが視覚的に高い位置でウエストをマークし、ダウン特有の着膨れ感を抑え、ドレスのような美しいくびれを演出します。またステッチの幅を部位ごとに変えることで、上半身をスッキリと見せつつ、腰回りのボリュームを保つメリハリのある設計になっています。本格的な冬はもちろん、秋口や春先の肌寒い時期まで対応できる軽快さと、パンツスタイルでもロングスカートでもコーディネートできる「圧倒的な汎用性」が現代のライフスタイルにマッチしたアイテムです。

クリーニング実例概要

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実際にお預かりした「マルケル」のダウンがこちらになります。マルケルの最大の特徴であるウエスト部分のシェイプと、ライダースジャケットのエッセンスを取り入れたスポーティーなデザインが印象的な1着です。重心を高く見せてくれるショート丈がダウン特有の「寸胴感」を軽減し、スタイルアップ効果も抜群です。このモデルには先ほどの「グログランリボン」は使用されておりませんが、代わりに襟元とウエストにドローコード(引き紐)が付いています。これによりフェミニンになりすぎず、またウエストを絞ることで女性らしいメリハリのあるシルエットを作れるのが特徴です。左袖にはモンクレールのアイコンパッチがあしらわれており、微光沢のナイロン素材の上品な光沢感もあいまってエレガントで、選ばれる理由が分かります。一見するとあまり汚れているようには思えないこちらのダウンですが、検品を行った結果、各所に細かなしみや汚れが見受けられました。また左袖の中ほどに小さな穴が開いてしまっています。このままクリーニングを行うと摩擦で穴が広がってしまったり、ダウンが飛び出てしまう恐れがあります。そのため穴をふさぐ修理もあわせて行うこととなりました。
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左側の写真は、左袖に開いた小さな穴の修理前の状態です。ブラックのナイロン生地に開いた穴が白く浮いてしまい目立っていますが、右側の修理後の写真をご覧いただくと、かなり自然な仕上がりになっていることがお分かりかと思います。今回は、ダウンの内側の目立たない箇所からわずかに共布(同じ生地)を採取し、強力な接着剤を用いて穴を塞ぐように貼り合わせる「はりつけ修理」という方法で修理を行いました。大きな縫い目を入れないため、ビフォーアフターを比較しても違和感が少なく、ダウンジャケット特有の質感を損なわずに強度を持たせることができます。ただし、この「はりつけ修理」は、今回のようなナイロン素材には非常に有効ですが、ウールやコットンなど、素材の性質によっては別の修理方法(ミシンによる叩き縫いなど)をご案内する場合があります。お手持ちのダウンを修理したいけれど、どのような方法があるか分からない、そのような時はPROSHOP HIRAISHIYA公式ホームページの「無料カウンセリング」からお写真を添えてお問い合わせください。専門スタッフが状態を拝見し、最適な修理プランを提示いたします。
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モンクレールのダウンといえば、内側の「アニメラベル」もお馴染みですね。これはアヒルのキャラクターがダウン製品のお手入れについて解説しているものなのですが、素材がデリケートな上に摩擦でほつれやすいものです。今回お預かりしたマルケルのアニメラベルも、端からほつれてしまったことで縫い目が浅くなっているところがありました。万が一クリーニング後にほつれが進行した場合はお客様へ連絡させていただくこともあります。なお、クリーニングをせずにアニメラベルの修理のみを行うことも可能です。気になる時は弊社へお気軽にご相談ください。ご紹介したマルケルは、数あるラインナップの中でも「ダウンジャケットの着膨れを解消し、女性らしいシルエットを最大限に引き出す」一着として、非常に高い支持を得ているモデルです。ボリュームを抑えたライトダウン仕様のため、真冬の防寒はもちろん、肌寒い秋口や春先まで活躍する汎用性の高さと、トレンドに左右されにくいライダース風のシルエットは、ロゴワッペンが主張しすぎないデザインも多く、大人の品格を感じさせます。シンプルながら機能性がこれでもかと詰まっている点が「マルケル」が選ばれる理由なのでしょう。
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修理とクリーニングののち、入念な乾燥と仕上げにより、すべての作業が完了しました。クリーニング前はあまり分からなかったかもしれませんが、写真で比較するとボリューム感が増していることが伝わるかと思います。マルケルのようなダウンを長く美しく保つためにはいくつかのポイントがあります。まず、ライトダウンは中のダウン量が繊細です。保管時にクローゼットに押し込んでしまうと他の衣類で潰してしまうことがあります。ふっくらとしたシルエットを維持するためにも、余裕を持った収納を心がけましょう。またウエストにグログランリボンがあしらわれている場合は、そこに摩擦や汚れがつきやすくなります。皮脂汚れが蓄積するとテカリやカビの原因になるため、シーズン終わりのクリーニングは必須です。PROSHOP HIRAISHIYAのクリーニングサービスにおいては、きれいになったダウンを次のシーズン前までお預かりする「保管コース」をご用意しております。適切な「しまい洗い」と長期保管のお悩みを同時に解決できることから、毎年多くのお客様にご利用いただいております。料金など気になる点につきましてはお気軽に「無料カウンセリング」をご利用ください。
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