ファーのクリーニングについて

2021.01.09

ダウンについている毛皮ファーについて

ダウンにはファーがよくついています。その中には、コヨーテだったり、ラビットだったりと様々な動物の毛皮があります。PROSHOPHIRAISHIYAではこういった様々なダウンについているファーを何千着とクリーニングしてきました。その中でも特徴的な物、経験上の話等をここではしていきたいと思います。特にファーが付いている製品で多いのがCANADAGOOSEとモンクレールです。こちらは特に多い物になっており、カナダグースに関してはほぼついているといってもかごんではありません。その他にもデュベティカ、タトラスも付いています。また、ダウンについているファーには取り外し出来ないもの、取り外し出来る物と様々あります。その辺を深く話していきましょう。また、ダウンクリーニングと一緒にファークリーニングはどんな洗い方をしているのかもおはなししていきます。

本物のファーのクリーニングについて

ファーにはまず本物と偽物の物があります。まず偽物ですが、こちらはフェイクファーといって、本物のファーに似せた作りをしているということです。そのため、一見本物と近いような気がしますが、実は違うといった特徴を持ちます。こちらの素材はアクリル系が多いです。PROのクリーニング師からみれば、本物か偽物か直ぐに見分けはつきます。それぐらい本物は違います。それではここでは本物のファーの話をしていきます。本物の動物の毛を使ったファーはまず暖かさが格段に違います。これはファーの性質によるものですね。ファーの中でも動物の種類によっても風合いが全然違ってきます。そのため、もしご自分のファーがありましたら、1度洗濯表示の部分をみて、どんな動物の毛を使っているのが1度確認してみるのもいいかもしれまんせん。一つ一つ動物の種類によって全然違います。これはダウンクリーニングと共にファークリーニングを行ってきた当店だからこそ言えるお話だと思います。それではダウンに付いているファークリーニングはどんな方法をしているのでしょうか?ここからはファークリーニングについてお話していきましょう。

ファークリーニングの仕方

CANADAGOOSE、モンクレール、タトラス、デュベチカ等のダウンについているファークリーニングには大きくわけてクリーニング仕方が2つに分かれます。それは取り外しが出来るファーと取り外しが出来ないファーです。取り外しが出来ないタイプのファーはとても大変なクリーニングとなります。では詳しくお話していきましょう。

取り外し出来るファークリーニング

取り外しが出来るファーのクリーニングは色々なやり方でクリーニングする方法があります。これは本体とファーを取り外して別々ダウンクリーニング出来るからです。こうなると、ダウン本体だけはウェットで洗い、ファーだけは手洗いといったかんじで洗い方に差を出せます。例えば、ファーがあまり汚れていなくて、本体がとても汚れているといった場合は、ほんたいのみ強めの洗剤で洗い、ファーだけやさしいクリーニングをするといったかんじが可能になります。これは比較的クリーニングする方としてはやりやすいです。そのため、こちらの方が高級ダウンクリーニングのお値段的にもお安く出来ます。

取り外し出来ないファークリーニング

こちらは少し大変で、ファーは元々とてもデリケートなため、強いクリーニングが出来ません。そのため、やさしい洗い方のみにナルのですが、これが本体がとても汚れていた場合などはファーを外せないためにどう洗うかとても考えてしまうパターンが多いです。そのため、高級ダウンクリーニングの洗い方が絞られてきます。これを間違って強い洗い方でしようものなら、ファーが破損してしまいます。そういった事故がただ今多発しております。そのため、細心の注意が必要になってきます。洗い方は具体的にここに書けませんが、通常の高級ダウンクリーニングの3倍はお時間がかかる洗い方になります。そのため、料金の方も少しお高めの高級ダウンクリーニング代となります。それでは料金の方を見ていきましょう。

ファークリーニングのお値段

ファークリーニングのお値段はピンキリだと思います。当店では以前、1,500円でだしておりましたが、あまりにファークリーニングに対して神経と処理時間とかかるため値上げさせてもらいました。これはクリーニングする立場からするととても大変なのです。もし、ファーをダメにしてしまったら本体の分まで保証をしないといけないという大きなリスクを負ってクリーニングしておりますので、安い金額では出せません。小さいファーがそんな値段をするの?と思う方もいらっしゃると思いますがこれは行う方からすると、ドキドキしながら神経をすりへらしながら行っているので、決して安くは出来ません。これはお客様の大事なお品物を無事届けるという責任感よりかかるプレッシャーです。ご理解いただきたいと思います。では長くなりましたが、ファークリーニングのお値段の方をみていきましょう。

ファークリーニング 2,300円 (2021年1月13日現在)

となっております。以前は1,500円でした。しかし、あまりにデリケートで、当社も事故が起ったりしましたので、この価格に改定させていただきました。勿論、何か起ってしまったら最後まで責任を取らさせていただきます。ちなみにこのファーをお直しするとなると25,000円以上かかります。そのため、とても大変なのです。

ファークリーニングの洗い方

ダウンに付いているファーのクリーニング方法は様々ですが、主に2つに分かれます。それはウェットクリーニングとドライクリーニングです。ウェットは水で洗う洗い方です。ドライはドライ溶剤という石油系の液を使って丸洗いします。メーカーの推奨は主にドライクリーニングです。それではその辺を深掘りしていきましょう。大きくわけて2つの洗い方あるといいましたが、その2つの解析をしていきます。

ウェットクリーニングで洗うファー

ウェットクリーニングでファーを洗うところはごく少数だと思います。というのは、とても難しい処理にナルからです。たぶん、全国のクリーニング店でウェットでファーを洗っているところは3%にも満たないと思います。それぐらいファーは難しく、増して恐くて洗えないというのが実際の所ではないでしょうか!ファーはメーカーの推奨洗いがドライクリーニングのため、わざわざウェットクリーニングで洗う必要は無いのですが、なせウェットクリーニングをするかというと、それは汚れ落ちがいいからです。ファーは何気に汚れを吸い込みます。例えば、外を歩いていると車の排気ガスを吸収していたり、ほこりを被っていたりとしています。それが蓄積されると変色になってしまったり、風合いがなくなってきたりします。そのため、本来であればウェットクリーニングという汚れ落ちの抜群な洗い方がいいのです。しかし、ウェットクリーニングには高い技術力が必要のため、なかなか出来ないのが実情です。そのため、メーカーでも安全なドライクリーニングを推奨しています。もう一度言います。本来はウェットクリーニングが1番汚れ落ちがよく、皮本来の風合いを呼び戻せるのです。しかし、それには技術が必要のため、ドライクリーニングでおさめているのが実情です。

ちなみにPROSHOP HIRAISHIYAではそのウェットクリーニングが出来るお店となっております。そのため、ファーの風合いが無くなったという方は是非とも当社に出すことをオススメいたします。ウェットクリーニングによって皮本来の風合いが戻り、風合いが良くなります。

ドライクリーニングで洗うファー

もうおわかりのようにメーカー指定されている1番安全な洗い方です。しかし、はっきり言って汚れ落ちはよくありません。そのため、汗や汚れ、排気ガスとうは吸収されたままの状態で上がってくるということがあります。その中でも黒のファーは汚れが目立たないので、わからないと思いますが、ドライクリーニングしても汚れは確実に残って出てきます。そのため、ずっと洗っていなかったという場合は、毎年でなくてもファーはウェットクリーニングをオススメいたします。しかし、現実はファーをウェットクリーニングしているところは少ないです。そのため、ファーをウェットクリーニングしているよという所に頼むのが間違いないかと思います。

ファーをクリーニングはどのくらいのペースで出すのがベストか?

ファーはあまりよごれていないようにみえていますので、何時出していいかわからないといった方も多いと思います。でも、実際は汚れが見えていないだけで、よごれは確実に残っています。人間で言う髪の毛と一緒ですから。髪の毛をずっと洗っていなかったらどうなるかわかりますか?たとえ、汚れていないといっても油っぽくなりてかてかしてきませんか?また、風合いがべたっとしてしまいませんか?こんなことから、ファーは人間の髪の毛と一緒なので、ダウンクリーニングと一緒に出してあげるのがベストです。そのため、ふぁーはダウンクリーニングと一緒にだすというのが鉄則です。例え汚れていなくても、それは汚れが見えていないだけで、実はあるということだけご認識ください。また、風合いがなくなったなと感じたらそれは油が付いてべたっとした状態ですから、クリーニングしてあげるとだいぶ風合いは復活します。特に肌に触れている箇所にあるファーは人間のあせが付いていますので、ダウンクリーニングと一緒に出しましょう。