梅雨入り目前 ダウンのカビ対策について

2025.06.13

皆さんこんにちは、PROSHOP HIRAISHIYAです。

シーズンオフから少し時間が経ち、徐々に梅雨の兆しが見え始めましたね。

梅雨は、ダウンの収納環境を見直すにはうってつけのタイミングといえます。

これからの季節に注意しておきたいポイントや、トラブルにつながる「カビ」についてまとめました。
万が一ダウンにカビが生えてしまった場合の対応方法についても解説をしていきます。

ぜひシーズンオフの保管にご活用ください。

1.ダウンを守るためにできる3つのこと


5月以降、徐々に雨が降る日も増えていきます。
これからの季節、大事なダウンを守るためにできることを3つまとめました。
今後のダウンの保管にお役立ていただけますと幸いです。

では早速1つ目のポイントです。
万が一、カビが生えてしまった場合には速やかにクリーニングに出しましょう。シーズンまで放っておいてしまうと状態が悪化し、あっという間にカビが繁殖してしまいます。カビは【高温】【多湿】【密室】この三つがそろう環境をとても好みます。出来るだけこの環境を作り出さないよう工夫が必要です。

ダウンにカビが発生してしまった場合、はじめにカビが発生したダウンはもちろん、周りにあるお洋服にも被害が及んでしまう可能性があるため、迅速な対応が求められます。カビの胞子が収納スペースに舞ってしまうと広範囲に被害が及んでしまうので、該当のダウンを取り出す際はなるべく静かに取り出しましょう。


カビにもいくつか種類があります。白っぽいカビはほこり状のため、クリーニングで落とせる可能性が高いです。
だからといって、ご家庭の洗濯機などで洗ってしまうのはとても危険です。水拭きをすると消えたように見えることもありますが、菌自体は残っているのでクリーニングによってしっかり取り除く必要があります。
黒色のカビはしっかり根をはってしまっている状態のため、白カビに比べて頑固です。簡単に落とすことはできないため、クリーニングに加えしみ抜きで徹底的に落とす必要があります。カビの状態によっては完全に取り除けない場合もあります。

2つ目のポイントは収納の密度です。
収納スペースにあまりぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、空気の流れが滞って湿気が溜まりやすくなってしまいます。収納は北側や部屋の隅など、どうしても家の中でも日当たりの悪い場所に設置(設計)されてしまうことが多いです。そのため、こういったトラブルもやむを得ない部分ではありますが、収納の仕方次第でリスクを軽減することが可能です。

冬ものは厚手のものが多いため、冬の衣替え以降は収納スペースがいっぱいになってしまう方も多いかと思います。出来るだけ衣類同士の隙間を開けた状態で保管することが望ましいです。
これによって空気の滞留を防ぐと同時に、衣類の圧迫を防ぎボリュームの減少のリスクを下げることができます。
収納スペースの確保はダウンにとってのメリットが大きいため、ぜひご活用ください。
カビ対策からは少し脱線しますが、収納スペースの確保はファーにも有効です。もしダウンのファーが取り外せるものであれば、取り外して周りの衣類と干渉しない場所で保管することをおすすめします。
収納スペースが小さいなどの事情がある場合には、出来るだけこまめに換気をすることでカビが発生するリスクを減らすことが出来ますので、ぜひお試しください。

3つ目のポイントは湿気の除去です。
空気中にある水分を完全にコントロールすることはできませんが、出来る限りダウンに蓄積した湿気(水分)は取り除いてあげる必要があります。
外出先で雨や雪が降っていた際には、ダウンも普段より多くの湿気を吸収してしまっています。そのままの状態で収納してしまうとダウン本体に湿気が残ってしまうことに加え、収納内の湿度をあげてしまう可能性があります。
こういったことを避けるため、外出後は陰干しをしてダウン内の水分を飛ばしてから収納することをおすすめします。1日干しておくだけでも十分効果が得られます。干すときは直射日光に当てないよう、場所を選んで干しましょう。ドアの近くや廊下などの風の通り道を活用するほか、サーキュレーターなどで空気を循環させることも効果的です。

2.カビを放置するリスクについて

日本は島国であることや属する気候の影響から、他国に比べて湿度が高い国です。意図的に湿度に対して対策をおこなわないと、大きな被害を受けます。

特に湿度が高まる6月以降はきちんと管理をおこなわないと大惨事になりかねません。ダウンはこの期間中の収納方法がメンテナンスのカギを握っているといっても過言ではないでしょう。

万が一カビが発生してしまった場合、それを放置し続けてしまうとどうなってしまうでしょうか?

ここからはダウンと人体、それぞれがどういった影響を受けるのかについて詳しく解説をしていきます。

まず初めに、カビがダウンに及ぼす影響について解説していきます。

ダウンにカビが発生してしまうと、生地が傷む原因になります。カビが発生することによって繊維が弱くなってしまいます。この状態が悪化すると穴が開いてしまう可能性もあります。生地の状態のほか、色味にも影響があります。というのもカビは繊維のほか、染料も傷めてしまう為です。染料に含まれる分子が外的要因によって変化してしまうと、ダウン本体の色味が変わってしまうことがあります。

前述した内容と重なってくることではありますが、周りの衣類へも大きく影響してきます。カビの繁殖は一瞬ですが、発生してしまうと食い止めるのは難しいです。一度発生してしまったカビはたちまちあちこちの衣類にも発生してしまう為、収納全体がカビの発生源となってしまう可能性があるのです。

こうなってしまうと、一度中の衣類はすべてクリーニング等に出し、収納スペース自体もきちんと掃除をするしか方法がありません。

カビは衛生上よくないものであるということは、多くの方がご存じかと思います。

具体的な影響としてはアレルギーや呼吸器疾患の発症です。カビが発生すると、空気中に胞子が舞います。この胞子を吸い続けてしまうと、アレルギー症状を引き起こすことがあります。喘息やアレルギー性鼻炎をすでに発症している方の場合、症状が重症化するリスクが高く、非常に危険です。免疫力の低いお年寄りや子どもをはじめ、免疫が弱っている状態(風邪など)の方も注意が必要です。

慢性的な健康被害を引き起こす可能性もあるため、早期の対策が非常に重要です。

3.PROSHOP HIRAISHIYAのダウンクリーニング

PROSHOP HIRAISHIYAでも、カビが生えてしまったダウンのクリーニングのご依頼を度々いただいております。

一概には言えませんが、基本的にこういったカビの対処についてはクリーニング+しみ抜きをオススメしています。生地の前半でもお伝えした通り、クリーニングのみでは落としきることが出来ない可能性が高いためです。オプションをお付けいただく方がより該当箇所を集中的にメンテナンスすることが可能です。

ダウンの状態によってはご依頼いただいた作業を中断する可能性があるという点については、何卒ご留意いただきますようお願い申し上げます。

作業を中断するケースとしては

  • 該当箇所に破れが生じている
  • 該当箇所に擦れなど生地の傷みが生じている
  • もともと繊維の目が粗いもの

などがあります。作業をおこなうことによってダウンに損傷が生じる、もしくは状態が悪化するリスクがあるため、より慎重に作業をおこないます。しかしその中で作業の進行を止めざるを得ないと判断した場合、汚れが落ちきっていなくとも作業は終了し、残りの工程へと移ることとなります。

さらなる状態の悪化を防ぐための判断となります。何卒ご理解ご了承のほどよろしくお願いいたします。

PROSHOP HIRAISHIYAではメインのオプションの効果に付随して防カビ効果が得られるオプションがございます。

それがスーパー防虫加工です。もともとダウンを食害から守る役割ですが、プラスαの効果としてカビを防ぐ効果もあります。しっかり保管することに加え、こういったオプションで対策をおこなっておくことでより、カビからダウンを守ることができます。

クリーニングとの併用が必須となるオプションのため、シーズンオフのしまい洗いにぜひご活用ください。

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いかがでしたか?

本日はダウンのカビ対策について解説をしてまいりました。

カビは一定の条件を満たしてしまうとあっという間に繁殖してしまいます。一瞬で繁殖を食い止めることはできないため、カビが発生しないための環境づくりが大切です。

ダウンの寿命は、着用後のメンテナンスをどれだけ丁寧におこなうかで大きく変わってきます。カビもこのダウンの寿命に大きく影響してしまう為、速やかに取り除きましょう。

クリーニングやしみ抜きをないがしろにしてしまうと、着用中に蓄積したダメージが最終的に大きな被害をもたらすことがあります。こまめに丁寧に、ダウンのメンテナンスをおこなうことでより長く綺麗に着続けることが出来ます。

今回の記事の内容等含め、ご不明・ご不安な点がある場合にはぜひ、お気軽にPROSHOP HIRAISHIYAにご相談ください。

PROSHOP HIRAISHIYAでは、モンクレールをはじめとする高級ブランドダウンのクリーニング取り扱い実績が50万着以上あります。それぞれの素材や汚れの特性を踏まえながら最適な方法でクリーニングやシミ抜きをおこなっております。注文方法や現在のダウンについてご不安な部分、クリーニングの内容について確認したいことがある場合は無料カウンセリングや電話注文も承っておりますので、下記リンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。SNSやホームページにてクリーニング中の様子やダウンクリーニングと併せてオススメしているオプションの紹介なども行っておりますので、ぜひ参考にご覧ください。

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注文後の流れについて、わかりやすく説明させていただいた動画がこちらになります。是非合わせてご覧ください。

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