HERNO ダウンクリーニングについて
2024.07.22
皆さんこんにちは。高級ブランドダウンクリーニング専門店のPROSHOP HIRAISHIYAです。当社ではモンクレールをはじめ様々な高級ブランドのダウンクリーニング・修理を行っています。その中で得た経験や実際のクリーニングや修理の実績などをもとにダウンに関するいろいろな情報をこちらのブログではご紹介しています。
さて、本日はHERNOのダウンクリーニングについてご紹介させていただきます。特にご相談の多いフィルムラベルの対応や修理についても詳しく解説していきます。
目次
1.HERNO(ヘルノ) ダウンの特徴
1-1.HERNO(ヘルノ)の歴史
1948年にイタリア北部のマジョーレ湖の小さな町レーザで誕生しました。ブランド名の由来はイタリア中部、ヘルノの工房近くを流れるアルノ川から由来しています。創業当初はレインコートの製造販売を手掛け、そのあともスーツやドレスと時代とともに看板商品を繰り返し変えながら成長し続けてきました。ファッション業界のグローバル化が進み、1990年代に全盛期を迎えたHERNOはさらに大きく世界に羽ばたいていきます。
2008年には約200gの超軽量ダウンジャケットを発表。ダウンを直接充填するという独自の製法が話題となり、2009年AWにニール・バレットとのコラボで採用されると、その人気は最高潮に達しました。これをきっかけにHERNO=ダウンが定着し、高機能素材とファッション性の融合をコンセプトに掲げた「HERNO LAMINAR(ヘルノラミナー)」をスタートさせました。
1-2.HERNO(ヘルノ)の超軽量ダウン
HERNOの特徴は何といってもその軽さ。HERNOで使用しているダウンは高級であるとされている北イタリア産のものです。ダウンというのは水鳥の胸に生えている芯のない毛のことで、通常の羽毛の10分の1ほどの重さしかありません。しかしその羽毛の形状によって高い保温力があるため、「軽くて暖かい」が実現可能なのです。
1-3.後ろ襟の「HERNO」のロゴラベル
もう1つの特徴は首元につけられている「HERNO」のロゴラベルです。色のバリエーションも豊富で、よく見てみるとHERNOの文字の部分が透明になっていてそこから羽毛が見えます。これは袋状になったラベル(ビニール)の中に何本かのダウンを入れて閉じこんだものを縫い付けている状態です。
2.HERNOダウンを取り扱う際の注意点
2-1.これまでご依頼いただいたHERNOダウンについて
ご依頼いただくHERNOダウンの中には、取り付けられているラベルがひび割れてしまっている状態のものもあります。こういったものの多くは割れたところから羽毛が飛び出してしまっています。
これまでPROSHOP HIRAISHIYAでは、こういったダウンが届いた際には検品時に明記し、ご注文いただいたお客様に「クリーニング中に状態が悪化するリスクがあること」をお伝えし、ご納得いただいた上でクリーニング作業をおこなってきました。これは、いつひび割れが起こるかの判断はこちらでは出来かねるためです。
2-2.ロゴラベルのフィルムが硬化する原因
元々は柔らかいビニール製のラベルですが、なぜフィルムは硬化してしまうのでしょうか?
これは、温度や紫外線など外部からの影響によって「可塑剤」という軟化剤(油)が溶け出したりして減少していくことが原因です。とくに寒さに弱い傾向があります。
身近なもので似たような現象が起こるのは下敷きやクリアファイルなどです。使っているうちにひび割れてしまったり、最終的に強く握ったりするとパリパリと砕けてしまいます。
3.PROSHOP HIRAISHIYAの対策方法
ここからはPROSHOP HIRAISHIYAで行っているHERNOダウンのクリーニングの対策方法についてご説明させていただきます。
3-1.クリーニング時のフィルムラベルの取り外し
上記のような特徴・事情をふまえ、PROSHOP HIRAISHIYAでは安全にクリーニング作業を進めるため、フィルムラベルが付いているHERNOのダウンについては【ラベル取り外し→クリーニング→ラベル取り付け】という形で工程を新たに加えることといたしました。
これに伴い、以下の画像のようなフィルムラベルの付いたダウンのクリーニングの際は
クリーニング代+¥9,900(税込)※ラベル取り外し代 が発生いたします。
今後、PROSHOP HIRAISHIYAにてHERNOのダウンクリーニングをご利用検討されている方につきましては、こちらの作業・料金についてご理解ご了承のうえ、ご注文いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
3-2.フィルムラベルの修理について
フィルムの劣化・損傷が激しい状態のダウンについてはクリーニングと併せて修理についてもご相談いただくケースがございます。
PROSHOP HIRAISHIYAでの修理の場合、ひび割れてしまったフィルムの上から重ねて透明のフィルムを張り付けるという修理方法となります。こちらの修理料金については¥16,500(税込)となります。
クリーニングと併せてのご注文の場合は
ラベル付け外し(¥9,900)+修理(¥16,500)=¥26,400となります。
もちろん、PROSHOP HIRAISHIYAでは修理のみのご依頼も承っております。しかしその場合、往復送料についてもお客様にご負担いただくかたちとなりますことをあらかじめご了承ください。
3-3.フィルムラベル修理のご依頼について
ひび割れの状態はダウンによってそれぞれ異なります。もし修理が必要かどうかお悩みの場合には、ぜひ当社の無料カウンセリングをご利用くださいませ。
当社ホームページ内に無料カウンセリング専用のフォームを設けております。こちらでは画像の添付もできますので、お手持ちのダウンの状態を撮影し添付、送信を行ってください。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
本日はHERNOのダウンクリーニングについて、解説させていただきました。ラベルの取り外しの料金が発生するのはブラスチック製のラベルのものに限ります。通常の布製のラベルについてはこの料金は発生しませんのでお間違いの無いようご注意ください。
似たような状態でクリーニングを悩んでいる方はぜひ一度PROSHOP HIRAISHIYAにご相談ください。
当社ではホームページ内に「お問い合わせフォーム」を設けております。納期のお問い合わせや修理についてのご相談などの際にご利用いただけます。その他お電話でのお問い合わせも承っておりますので、お気軽にご相談ください。
今回の記事を読んで、当社のダウンクリーニングや過去の事例についてもご興味をお持ちいただけましたらぜひ、当社の【実績紹介】も併せてご覧ください。こちらのページではPROSHOP HIRAISHIYAで行った様々なクリーニング・修理・染色の事例を公開しております。お手持ちのダウンと似た状態のダウンの事例が見つかるかもしれません。ご参考にしていただけますと幸いです。
PROSHOP HIRAISHIYAでは、モンクレールをはじめとする高級ブランドダウンのクリーニング取り扱い実績が500,000着以上あります。それぞれの素材や汚れの特性を踏まえながら最適な方法でクリーニング・染み抜きを行っております。注文方法や現在のダウンについてご不安な部分、ダウンクリーニングの内容について確認したいことがある場合は無料カウンセリングや電話注文も承っておりますので、下記リンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。SNSやホームページにてクリーニング中の様子やクリーニングと併せてオススメしているオプションの紹介なども行っておりますので、ぜひ参考にご覧ください。
また、PROSHOP HIRAISHIYAでは多くのお客様にネット注文をご利用いただいております。ご自宅でスマホやパソコンから必要な情報をご入力いただきますと、注文完了となります。集荷日時をご指定いただければ、ヤマト運輸さんが、梱包用の段ボールを持参してお客様のご自宅まで引き取りに伺います。当社到着後、作業中の進捗状況等はメールにて都度ご案内させていただいております。また、仕上がり後のダウンもヤマト運輸さんより配送されます。ご自宅で注文から受け取りまでの一連の作業が完結できるシステムとなっております。
PROSHOP HIRAISHIYAの注文後の流れについて、わかりやすく説明させていただいた動画がこちらになります。是非合わせてご覧ください。
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