カナダグースの白化直しについて

2020.11.25

カナダグースと言えば、今や世界で大人気。そんな世界で人気のカナダグースですが、カナダグースには避けてとおれない症状があります。それが白化状態です。このカナダグースに起こる症状は、カナダグースに付いている本体の洗濯タグにまで表記されています。さてそれはどんな症状なのでしょうか!?プロショップひらいしやでもカナダグースクリーニングと一緒にカナダグースの白化直しを頼まれる方が大変多いです。それではそのカナダグースの白化について見ていきましょう。

カナダグースによくある白化とは

カナダグースによくある白化とは袖や節々、ポケット、前たて、エリ部分に出来る白く生地がはげた状態の事をいいます。こちらはカナダグースの品質表示にも書かれているくらい、よく起こる事です。カナダグースの白化はプロショップひらいしやでもカナダグースクリーニングをしている時によく見かけます。見る確率で言うと、7割方はカナダグースで白化が起っています。また、お問い合わせの中には、買って一月で白化の状態になってしまったという方もいらっしゃいます。これではやりきれないですね。それではどんな症状だかカナダグースに起った白化の写真とともに見ていきましょう。

カナダグースの袖部分に出来た白化の症状
カナダグースのポケット部分に出来た白化

カナダグースが好きな方ならほとんどの人が見かけているであろう上記の写真が白化と言う部分的に白くなった現象の事を言います。(以下白化と呼びます)こちらは部分がすれて色がはげてしまっている状態です。カナダグースは中の元の生地は白で、その表面からそれぞれの色が塗られている構造になっています。そのカナダグースの状態から生地をこすれば、外の色が取れて、中の元の生地が表に出てきてしまいます。この症状が白化です。これはカナダグースの着用回数が多ければ多いほど起りえます。また、着用の仕方によっても変わってきます。カナダグースをかなりハードに着られれば白化は起りやすくなります。どちらにせよ着ていれば自然に起こる事です。また、クリーニングで白化が起るかといえば、起りません。カナダグースクリーニングを出す前に白化の状態で無かったが、カナダグースクリーニングを出した後に白化の状態で返ってきたということをたまに聞きますが、これはカナダグースクリーニングが原因でなったのではありません。これは、元々着用中に擦れた状態でいて、何か軽い負荷がかかれば直ぐに白化になってしまうとてももろい状態だったと言うことです。つまり、カナダグースクリーニングをしてなったのでは無く、ご自分でもう既に白化の状態にしてしまっていたが、それがたまたま見えておらず、カナダグースクリーニングがきっかけとなって表に現れたということです。これはクリーニング店が原因ではありません。一見、カナダグースをクリーニングに出してなったと勘違い思想ですが、そうではないですよ。そして、肝心な話として、この白化を治すには二通りあります。こちらでご紹介するのはその1つである部分染めという方法です。(全体染めはこちらをご覧ください→ https://downjacket.pro/blog/355/ )こちらのページで紹介している方法は、カナダグースの白化修正で1番多い方法で、白化部分を部分的に手染めしていく方法です。

手染め風景
特殊液で染めて行きます

このように筆を使って一カ所ずつ手で丁寧に染めて行きます。これは部分的にカナダグースを染める方法です。人間の手で、一カ所ずつ白化を探して塗っていく地道な作業になります。節々以外の全体を染める場合は全体染めをご参照ください。→ https://downjacket.pro/blog/355/

染色前
染色後

カナダグースの白化直し後はこのようにキレイに染める事が可能です。はげた部分を筆で丁寧に重ね塗りしているので、白の部分が無くなっていきます。色は黒でもグレーでもネイビーでもなんでも入れる事が可能です。

費用はいくらですか?

カナダグースの白化直しにかかる費用は下記になります。白化直しのみの金額になり、クリーニング代は別途になります。

カナダグース白化部分直し(全体節々手染め)

■7,000円~※部分の節々以外を染めたいときはプラス面積による

こちらは、カナダグースの白化している箇所をピンポイントに手染めしてく方法です。そのため、ピンポイント以外の微妙に薄くなっている所はそまりません。明らかに目に見えて薄くなっているところ等は極力サービスで色染めしておりますが、全体に均等に色を塗りたいという方は下記の全体つけ込みをオススメします。全体の色は薄くなっていないけど、部分的に白化が気になるという方にはこちらがオススメです。こちらがカナダグースの白化直しで1番人気のコースです。

カナダグース全体つけ込み染色(90℃の高温で沸騰染色)

■19,000円※ワッペン外しは一カ所毎に2,500円プラス

こちらは、カナダグースをそっくりそのまま大きな鍋で煮込みながら染色する全体つけ込み染色になります。こちらはつけ込むので、全体にまんべんなく染色され、キレイにそまります。また、高温でカナダグースを染色するため、色が定着し、後々、色が抜けにくい効果がプラスされます。通常、買った時のカナダグースは生地の上から色をかぶせている状態ですが、当社の染色は、生地の中に浸透させて染色するため、1度染色した後は、白化が起りにくくなります。この染色にオススメなのは、全体的に色が薄く感じている方にはこちらがオススメです。しかし、沸騰した染色液に漬け込むため、シワが出来やすいのが難点です。その問題にたいしては、PROSHOP HIRAISHIYA独自の技術で、特殊シワ伸ばし加工をいたしております。これは全体漬け込み染色するものすべてに行っております。これをしないとしわしわで着れません。これをしても伸びない生地もあるため、カナダグースの白化治しに対しての1番のおすすめはぶぶんせんしょくとさせていただいております。また、カナダグースの部分染色をおすすめする理由は、高温で染色するため、縮みが発生しやすいという点があるからです。高温の沸騰したお湯で煮込むわけですから、生地が縮むのは致し方ありません。逆に言うと、沸騰したお湯でしか染める方法はありませんので、これは避けて通れません。なので、カナダグースの白化直しのベストな直しは部分染色です。※ワッペン外しとは、カナダグースを全体つけ込み染色する場合は、カナダグースのマークが入った肩口についているマークや首のところについているカナダグースのマークや背中部分についているカナダグースのマークも一緒に染まってしまいます。そのため、染まってしまうのが嫌な方にはそちらを染色前に外して、染色後に再度付け治すという事も可能です。その外す箇所毎に料金がかかってきます。

★また、どちらのコースにも別途クリーニング代が必要です。(形により金額変更あり約7,500円~)

カナダグースの白化直しは、部分直しにせよ、全体つけ込み染色にせよ、まず1度キレイにカナダグースクリーニングしてからでないと色が入りません。これをすることによって、着用中に付いた汚れを一旦取って、まっさらキレイな状態にカナダグースをします。この状態にして初めて染めれる段階になるわけです。もし、カナダグースクリーニングをやらないでそのまま染めてしまうと、汚れの付いた上から色をいれることになりますので、例えその場はカナダグースがキレイに見えたとしても、簡単に色が抜けてしまいます。これでは、せっかく高いお金を出して直したのに意味がなくなってしまいます。そのため、カナダグースクリーニングをして極力キレイに落としそして、色が入る状態を作ってから染色に入ります。また、全体つけ込み染色の場合は、全体をつけ込む為、染色したのち、色が出ないよう、何度も洗って、着用中に色が出ないようにする作業が加わっております。これをしないと、家庭で洗った時に色が出たりすることがあります。※当社で色が出ないように洗いますが、どうしても染料が残っていて後から出てくる事がございます。また、家で洗ったとか、他のクリーニング店に出してカナダグースクリーニングをしたから染色だけしてとと言われるかたもいらっしゃいますが、当社ではカナダグースの白化直しや全体染色はお受けできかねます。それは、どんな洗いかたをしたかもわからない状態のカナダグースを染めることは後々のトラブルにもなりかねませんためです。当社でしっかりカナダグースクリーニングをして、万全な状態でのみカナダグースの白化直し又は全体染色をやらさせていただきます。

納期はどの位かかりますか?

カナダグースの白化直し納期は一年を通してでいうと、その中には繁忙期等があるため一概には言えませんが、平均してでいうと当社にダウンが到着し、当社ご入金確認後から数えての納期で表記しております。(後払いクレジット、代引き等のお客様に限る)

約2ヶ月前後となります。

■白化部分直し→約一ヶ月半~二ヶ月

■全体つけ込み染色→約二ヶ月~三ヶ月

となります。染色の行程で全体つけ込み染色は特に多く、

【全体つけ込み染色】

①ワッペン外し

②クリーニング

③染色

④クリーニング

⑤ワッペン付け治し

⑥乾燥プラス撥水

とこんな感じでかかってきますので、お時間はかかります。あまり余裕がない方にはオススメしておりません。また、お急ぎコースをお選びのお客様でもカナダグースの全体つけ込み染色の場合は、あくまでクリーニングの行程が短縮されるだけで、染色の工程は通常にかかります。

全体的に色があせてる時はどうすればいい?

カナダグースの衣類がこのくらい色が全体的に色あせているときは全体染めをオススメいたします。 https://downjacket.pro/blog/355/

ここまで全体的に白化していると例え部分的にそめても火に油を注ぐようなものであまり効果を実感出来ないと思います。全体染めの良いところは、まんべんなくキレイに染まると言うことと、生地の中までしんとうさせて染めるので、カナダグースを全体つけ込み染色した後は、白化が起りにくくなります。そのため、カナダグースの全体つけ込みはけっこうおすすめです。

その他、カナダグースに関してのこと

テカリは治せるの?

テカリ、別名アタリとも言いますが、この状態は生地が完全に寝てしまって起る現象です。そうなってしまうともう治す事は出来ません。唯一、治す事が出来るのは、生地の縫い目部分がてかっている場合です。この場合は、その部分を1度ほどいて、隠すように縫い込んでしまうという方法が出来ます。逆に言うとその方法しかございませんので、生地の中央に出来たといった場合に不可となります。

破れとかスレは治せるの?

修理代 片腕9000円
破れ修理 約5000円

カナダグースの修理は様々なケースがありますので、ここで金額がいくらとははっきり申し上げられませんが、1度送っていただいてご予算とご要望に応じて最適な修理の方法はご提案させて頂きます。

どうしようか迷っているかたへ

カナダグースのクリーニングや白化直しに関して値段も気になるし、治せるのかも気になるし、納期も気になるしとお困りのかたは無料カウンセリングよりお聞きください!上記に書いてある内容をよく読んでいただき、それ以外のことに関してはご説明させていただきます。カナダグースはとても大切な衣類だと思います。大事に使えば、長く使えますし、修理をすればキレイにもなります。カナダグースは子供を面倒見るように、大きな心で扱ってあげないとデリケートなので、難しい部分もあります。お困りの際は、お気軽にメールにてご連絡ください。

カナダグースクリーニングや白化直しに関しての無料お問い合わせフォーム

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