年末年始の休業中にもクリーニングの注文を多くいただき、その中でも数多くご依頼いただいたカナダグースは、当社でもモンクレールに次いで取り扱いの多いブランドとなっております。

北極圏の厳しい寒さにも負けない高性能なダウンは圧倒的な信頼を得ており、１２月にはラグジュアリーブランドがひしめく銀座並木通りに新店舗をオープンするなど、日本でも絶大な人気を博するカナダグース。今回はそのカナダグースを着用していく中で避けては通れない現象【白化】についてご説明していきます。

１．白化とは

そもそも白化とはどのような現象なのでしょうか。白化が起こる原因も併せてご説明していきます。これからカナダグースの購入を検討している方も、既に愛用されている方も必見です。

１－１．白化とは

主にダウンの袖口やポケット、前立てなどに起こる生地が白く剥げていく現象のことです。これは着用していく中で起きてしまうのもののため、絶対におきないと言い切ることは不可能です。なお、こちらについてはカナダグースの公式ホームページ内にも記載がされており、着用の繰り返しで白化が起こる可能性があることや過度な摩擦や連続着用を控えるように、といった注意書きがされております。

１－２．白化の原因

カナダグースのダウンはもともとの白い生地に上から黒や紺など色を塗っています。そのため着用の繰り返しの中で起こる摩擦が原因でだんだんと色が落ちてきて、元々の白い生地が見えてきてしまうのです。白化が起きるタイミングや白化の範囲は着用の頻度や着用状況などによって個体差が生まれるため、厳密にいつから起こる、ということの予測は出来ません。袖口やポケットなどは通常の着用でもよくものに触れる場所でもあるため。白化が起きやすいです。また、着用時はそこまで白化していないように見えても、クリーニングで汚れが落ちることによって白化が目立つようになることもあります。黒やネイビーは特に白化が目立ちやすいため、どうにかしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

２．お直し方法

ここからは白化してしまったダウンのお直し方法を紹介していきます。白化の状態によって方法も変わってきますのでそれぞれの特徴をご説明していきます。

２－１．部分染め

上の画像のように、専用の染料と筆を使って一か所一か所手作業で染めていきます。これはダウン一つ一つに合わせた色を目視で確認しながら染色していきます。お預りする部分染め希望のダウンの中でも多い色が黒とネイビーです。ネイビーは特に色の個体差があり、ネイビーといってもすべてが同じ色、というわけではありません。黒に近いものや青みが強いもの、紫がかったものなど、本当に様々です。中には長く着ていく中で色あせているものもあります。これらを少しずつ色の配合を調節しながら元々のダウンの色に近づけていきます。例に黒やネイビーを挙げましたがそれ以外にもレッドやカーキなどの染色も行っております。

２－２．全体染め

全体染めは、白化箇所が多いダウンや、全体的に色あせてきているダウンに行うことが多いです。こちらはダウンを丸ごと大きな鍋に入れて、高温の染料につけて煮込みかき混ぜながら染めていきます。部分染めは一点ずつ同じ色を作成して染めていく方法ですが、全体染めは元々のダウンより濃い色での染色が必要となります。当社でご案内しているお色味としては濃いネイビーや濃いブラウン（こげ茶）、黒が多いです。ベージュや白などは黒ずみも目立ちます。全体染めをすることで白から別の色へ生まれ変わった自分だけのダウンを楽しむことができます。

３．染色の注意点

部分染めについてですが、長く着用している間に生地がすれて、テカリが生じて角度によって白っぽく見えることが有ります。これは生地が寝てしまっていることによってそのように見えます。テカリは染色を行ってもなくすことは出来ません。

全体染めについてですが、こちらは染色方法がダウン丸ごと漬け込みとなるため、胸元や腕のロゴワッペン、内側の洗濯表示やラベルなども染色されてしまいます。こちらは有料オプションご選択でラベルを外しての染色も可能となります。

４．まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、カナダグースの白化の原因とお直し方法についてご紹介してまいりました。白化の状態によっておすすめする染色方法が異なってきますので、白化でお困りの方、染色方法でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。また、当社のインスタグラムやホームページで全体染め、部分染めの染色前後の写真を公開していますので、ぜひご参考までにご覧ください。

【無料カウンセリング】https://downjacket.pro/contact/

【ご注文フォーム】https://downjacket.pro/order/

【インスタグラム】https://www.instagram.com/proshophiraishiya/