ダウンの修理について

2022.10.13

「外出中、どこかに引っ掛けてしまった」「生地が傷んできて穴が開いてしまった」など、大切に着ていても、このようなアクシデントが起きてしまう可能性があります。既にこのような経験でお困りの方、今後の知識として知っておきたい方へ。今日はダウンの破れ、穴に関する修理のご説明です。 

1.修理の種類

修理といっても、生地の種類や破れ・穴の状態(大きさなど)に応じて様々な修理方法があります。まずはその種類と、どのような修理方法なのかについてご説明していきます。

1-1 貼り付け修理

名前の通り、【貼り付ける】修理です。小さい穴や破れの修理に適しています。こちらは、裏地やポケットなどから生地を持ってきて、傷の大きさに合わせて生地を張り付ける形となるため、修理跡は残ってしまいます。また、こちらは強力な接着剤で貼り付けるのですが、ウールや綿素材の物には適しません。ナイロンやポリエステルのようなツルツルした素材の時にこちらの修理方法をご案内しています。

1-2 ブロック修理

ステッチからステッチまでの間の布を丸ごと交換してしまう修理です。破れや穴が大きいものの修理に適しています。こちらは、丸ごと布をつけなおすため、修理跡はほとんど残りません。ですが、貼り付け修理同様に、裏地などから生地を持ってくるものになります。貼り付け修理より必要になる生地の量が多いので、注文時には注意が必要です。

1-3 かけはぎ修理

今までのとは少し変わって特殊な技法を用いるもので、金額も高額になります。ですが、ほとんど修理跡も残らず、代わりの生地は使いません。こちらは共糸と呼ばれる、同じ生地をほどいた糸を使用し、手作業で塗っていく修理方法です。生地の縫われている方向に沿って縫いながら穴をふさいでいきます。

2.お家でできる簡単お手入れ

大切なダウン。少しでも長くきれいに着るために、お家でできる簡単なお手入れ方法をご紹介します。

2-1 収納

クローゼットへ収納する際は、針金のハンガーや薄いハンガーではなく、肩の部分が厚くなっているハンガーをお勧めします。薄いハンガーだと、肩のラインが崩れてしまったり、ダウンの重さでハンガーが変形し、全体のシルエットにも影響してしまう可能性があります。

2ー1 着用後

着用後は陰干しして、汗などの水分を飛ばしてからクローゼットにしまいましょう。紫外線は変色を起こす恐れがあります。また、ダウンは頻繁に洗う衣類ではありません。そのため、除菌スプレーや消臭スプレーを使いたくなってしまいますが、これらはシミの原因となってしまうため、出来るだけ使用は控え、使う際は目立たないよう内側だけかけるなど、注意が必要です。シミがついてしまった場合、おうちでのケアは難しいため、クリーニング屋さんに持ち込みましょう。

3.まとめ

今日に至るまで、さまざまな進化を続け、多くの人に愛され続けるモンクレール。その魅力は計り知れません。もうすでにご愛用されている読者様、これからお気に入りの一着に出会う読者様に、これからも長く長く、モンクレールを着て頂けるお手伝いが出来たらと思います。ぜひ、クリーニングや修理など、お気軽にご相談ください。