色焼け・変色について      

2022.08.22

『しまっておいた服を着ようと出してみたら、肩が黄色くなっていたり 袖が赤紫色のように変色していた』…なんていうことはありません。これは衣類の化学変化によって起きたものです。家庭での対策方法の説明です。

1.なぜ色焼けするのか       

主に【紫外線やガス 汗】が原因で色焼けや変色が起きてしまいます。イメージでは外での起きるものと思われがちですが、室内でも起きる原因は潜んでいます。

1-1 紫外線によるもの    

太陽光による紫外線の他に、室内の蛍光灯からもごくわずかな紫外線を浴びています。ごくわずかでも長時間浴び続けたら その影響を免れることは難しです。よくあるのがクローゼットなどの服の密接状態での肩や袖に紫外線を浴びた部分【色焼け】です。

1-2 汗によるもの           

汗は98%以上水分で、塩化ナトリウム・尿素・アミノ酸などの有機酸や、アンモニア・カリウム・マグネシウムなどの成分を含んでいます。これらが衣類に使用されている染料を分解してしまうため、紫外線を浴びると変色してしまいます。

1-3 ガスによるもの        

ストーブやガスコンロが燃焼して出る酸化窒素ガスには、酸化作用があります。これは排気ガスにも含まれています。衣類同士が密接し空気の流れが妨げられた所でガスが溜まりやすい状態で保管していると色焼けが起こりやすくなります。

2 対策は?        

生活の中起きてしまうことは仕方がないこと…でも少しでも対策ができればしておきていですよね。ちょっとした対策方法の説明です。

2-1 放置しない 

放置しないことが大切です。汗をかいたものはすぐに洗うようにしましょう。できるだけ早く洗い変色の原因となるものを落とすのが良いでしょう。

2-2 洗濯はどうするの? 

洗剤には蛍光増白剤と漂白剤の配合された洗剤があります。この成分は衣類を白く見せたりするもので濃色のものは色あせになりやすいので注意いしましょう。濃色のは、中性洗剤・おしゃれ着用洗剤を使用するといいですね。摩擦でも色あせすることもあるのでネットに入れて洗う・衣類を裏返しで洗うなどするとより対策になります。

2-3 干し方はどうするの?           

紫外線をなるべく浴びないように日陰で干したり、部屋干しにしたりします。また干すときも裏返しで干すとより対策となります。

3 まとめ           

衣類も人間の肌のように汗や紫外線に弱くとてもデリケートです。自分の肌を守るように、衣類も紫外線・汗・ガスからの色焼けや変色から守り少しでも長く大切な衣類と過ごしていきたいですね。もし、色焼けや変色をしてしまったら諦めてしまう前に 一度クリーニング屋さんに相談してみるのもいいかもしれません。 【黄ばみ取り】や【染色】などでもう一度よみがえらせることができるかもしれません。