2025/09/08

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール クリーニング

こちらはモンクレール製品のベージュのダウンになります。モンクレール製品は黒やネイビー等のほかにこのようにベージュのダウンも発売されています。こちらは表地はベージュで首元の部分が違う素材になっていて、とてもおしゃれな見た目です。モンクレールさんはこのように奇抜なものを作り続けていることが多いです。なので、ダウンブランドの中でも圧倒的一位を維持しているのかも知れないですね。中の羽毛は第三者機関で認められた羽毛のみを使用しているので、温かさや軽さ等は保障されています。モンクレール製品はファスナーや縫い方、素材とこだわっているものが多いのですが、こちらの素敵なダウンに関しては比較的シンプルな素材を使っているのかと思います。逆に言うとシンプルは強いです。簡単には破損しないし、昔からの方法でで行っているためしっかりしています。シンプルイズベストですね。さてこちらのダウンは全体的に汚れがあったため、まずはそのシミの個所を確認しつつ行っていきます。基本的に白系のダウンは汚れがほかの色よりも目立つため、汚れをしっかり落とさないとクリーニング後に汚れが落ちていないとはっきり目立ってしまいます。これが黒等の色ですと、シミと本来の黒が合わさって目立ちにくいとなります。こちらのモンクレールのダウンはベージュだったため、念入りに染み抜き等をクリーニング前に行います。こちらの製品はエリや袖口に汚れが目立っていたためにクリーニングする前に部分染み抜きをかけていきました。染み抜きは主に汗汚れを落とすのと油染みを落とすことに注力していきます。油のシミとしてよくあるのはポテトチップス等を食べた後に手で衣類を触ると、その時は目立たなくても後からシミになって出てきたり、サラダ油やドレッシング等が知らず知らずのうちについてシミになるというケースがよくあります。その染みを油溶性の染み抜き材とアルカリを使って落としていきます。汗汚れは基本的に水溶性のシミになるので、アルカリを使って落としていきます。汗汚れは人間の手でごしごし落としていくのが通常のやり方です。染み抜きだけだと残ってしまうことがあるため、人の圧力を加えることは必要不可欠です。こちらの製品は襟とポケットの口に特に汗汚れ等の成分と思われるシミがあったため、念入りに落とす必要があります。何よりもクリーニングに入る前のチェックをしっかりし、その部分をピンポイントで染み抜きしていくという工程が必要になってきます。

クリーニング実例概要

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全体的に黒っぽくシミがなっているのがわかると思います。黒すみというものです。こちらは白のダウンでよくある症状で全体的にクリーニングするときれいになることが多いです。しかし、これが変色だとするとクリーニングしても戻らないとなりますので、ご注意ください。こちらの製品は変色まではいっていなくても全体的に色褪せ感が少し見られました。そのため、色褪せは変わりませんが、全体の黒すみと部分染み抜きを行い仕上げることにしました。まずは全体の状態を写真で納めて、クリーニング前の検品です。この工程をしっかり行って始めてクリーニングがスタートします。そのため、ダウン一点に対して念入りに写真と検品を行います。この工程は最低15分以上かけます。一点に対しての写真のかずも30~90枚くらいの写真をとっていき、クリーニング前の状態を念入りに調べて行きます。写真を多くとることで一緒にほつれや破れの状態を確認できるという意味あいもあります。写真と一緒にカルテを作成し、シミの箇所をクリーニングタグに書き出します。このタグを使って、現場の人間がタグの箇所を確認して染み抜きを行います。もちろん、自分の目と併せて行っていきます。
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ポケットのシミはこのように汚れておりました。ポケットは基本、手を出し入れすることが多いので、自然と手あかがつきやすくこのようなシミになりがちです。こちらは染み抜きしないでそのまま洗っても、ほぼ落ちないシミとなっております。生地の中まで入り込むような汚れになっていますので、しっかり染み抜き処理を行わないときれいになりません。また、もし処理をした後に汚れが残っていた場合は、再度洗いなおして処理を行いますのでご安心ください。通常のクリーニングでもしっかり落としたいということで行わさせていただいております。手あかには汗汚れのほかに油のシミもあるため、油用と水と様々や薬剤を使って処理していきます。シミといっても一つの成分ではないため、ここがプロの見せ所になります。シミの基本は表面の油をとってから次に汗汚れをとるのが基本です。この順番を守らないと落ちるはずのシミもおちなくなってしまうので、気を付けないとです。こちらのシミに関しては油性処理で油をとった後に水溶性の染み抜き材を使っていきました。また、染み抜きは温度が高くなればなるほど汚れ落ちが比例して落ちるということがありますので、その辺も意識して行っていきました。
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こちらはポケットの処理後です。油性の染み抜きを行った後に水溶性の染み抜きを行った結果がこちらです。ポイントとしては油溶性の染み抜きを行った後に水溶性を行うということです。表面の油溶性の油染みを落として表面のバリアを外してから水溶性を落とすというポイントです。そうすることによりきれいに出来上がります。また、PROSHOP HIRAISHIYAでは温度を高めて染み抜きを行うため、洗浄力が数倍に跳ね上がった処理が可能となります。こちらの部分だけを映してありますが、ほかの部分も同様に油性と水性と順番に落としていっております。特に衿部分はポケット以上に汚れが目立つため念入りに落としていかないといけません。また、人間の手の圧力と温度を加えて分解石てくわけです。さらにその先には分解漂白処理というのがありますが、こちらは有料の染み抜きコースとなっております。こういった特殊な染み抜きや液を使うときは専門の知識がないといけません。やみくもにやってしまうと生地を痛めかねないですし、シミも間違った液を使ってしまうとさらに落ちにくくなったりします。そのため、染み抜きは専門の知識がある方に出されることを強く要望します。
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こうして出来上がったものがこちらになります。全体を部分的に染み抜きをしてから洗うことによりこのようにきれいになります。モンクレールのダウンジャケット全体に光沢が出てよりいっそうきれいに見えると思います。また、PROSHOP HIRAISHIYAではウェットクリーニングという水洗いを行っていますので、ダウンの中の羽毛を一度ほぐしてから再度乾燥を行うことにより羽毛のボリュームがよみがえるように洗っております。そのため、モンクレールのダウンジャケットのクリーニング前にはなかった光沢とボリュームアップが見て取れるようになりました。ダウンの洗い方はこのようにウェットクリーニングがもっとも中の羽毛に対しても外側の生地に対しても適しています。中にはウェットクリーニングをしてしまうとダメになってしまうものもありますので、すべてがだめだとはいいませんが、98パーセントはウェットクリーニングで対応可能です。PROSHOP HIRAISHIYAでは一番は生地の安全と風合いの維持を最優先に行っておりますので、お客様のダウンがクリーニング前よりもよくなることはあっても悪くなることはございません。どうぞご安心して出してください。
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