2025/03/07

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

今回ご紹介するのはザノースフェイスのマウンテンダウンジャケットです。こちらのデザインもザノースフェイス定番の型で色が切り換えられたカラーリングとなっています。2024年秋冬シーズンから、時流に合わせたバランスよいサイズ感に代わっています。耐久性の高い70デニールナイロンを表生地に使用しており、擦れやすい裾や肩、肘は強度の高い生地で補強しています。またフロントはダブルフラップ仕様で雨風を防ぐことが出来るようになっています。「マウンテン」と名の付くモデルですので、秋冬のアウトドアにぴったりなデザインとなっています。ザノースフェイスと聞くとショート丈でボリュームのあるバルトロライトジャケットをイメージする方も多いかと思いますが、それとはまた一味違った魅力のあるデザインとなっています。カラー展開も複数ありますが、今回取り上げさせていただくのはブラックです。よごれやしみが目立ちにくく、どんなファッションにも合わせやすいのであらゆる場面で重宝するダウンジャケットです。メンズ、レディース、とデザインの分かれていることの多いブランドダウンですが、ザノースフェイスのマウンテンダウンジャケットはユニセックスデザインとなっており、性別を問わず着ることができます。着こなしにも幅が出るのでよりファッションを楽しむことが出来るのではないでしょうか。他のザノースフェイスのダウンジャケットと同様、ボリュームのあるふっくらとしたシルエットが特徴です。このシルエットは羽毛のボリュームがあってこそのものです。羽毛のボリュームが落ちてしまうと、ダウンジャケット本体のボリュームも減ってしまうので不格好なシルエットになってしまいます。部分的にダウンが寄っていたり、全体的にへたってしまっているダウンは湿気を含みすぎている場合があります。通常広がった状態の羽毛が、湿気を含んで濡れてしまうと羽毛同士でくっついてしまいます。これによってダウンの偏りや羽毛同士のくっつきが発生してしまうのです。湿気は雪や雨の中での着用のほか、普段の保管の中でも蓄積していってしまいます。閉め切った収納の中での保管は特に注意が必要です。また、クリーニング後のビニールをかけたままの保管も、中に湿気が溜まってしまいボリューム減少のきっかけになってしまうことがあるので避けましょう。さて本日はこちらのダウンのクリーニングの実績をご紹介していきます。

クリーニング実例概要

1
今回お預かりしたザノースフェイスのマウンテンダウンジャケットは「ブラック」です。全体が黒で統一されており、胸元の刺繍がよく映えます。ダウンジャケットは頻繁に手や物が触れる部分が特に汚れが目立つため、クリーニングのご依頼の際に「袖口の汚れを落としてほしい」「襟元のシミが気になる」というような内容のご相談をいただくことがあります。袖口や襟といった部分は特に皮膚や物と触れるタイミングが多いため、より一層汚れが目立ちます。白っぽい汚れのため、ひと際目立って気になってしまうようです。特に多い汚れとしては皮脂よごれや汗ジミ、ファンデーション汚れといったものがあります。長く放っておいてしまったよごれや繰り返し蓄積してしまったよごれについてはどうしても落ちにくい部分となってきます。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)では、こういったよごれに対し「前処理」という形で集中的にアプローチをしています。これは弊社にお送りいただいたどのダウンでもおこないます。スタッフが一つ一つ手作業で洗っていきます。小さなことですが、この作業ひとつでよごれ落ちが格段に変わるため、非常に重要な工程です。
2
こちらはダウンジャケットの正面裾部分を映した写真です。食べこぼしによって白っぽく汚れてしまっています。黒いダウンは、よごれてすぐはなかなか気づくことが出来ない場合も多いです。本体の色に紛れてしみ込んでしまう為です。しかしここで放置してしまうと後から残念な結果になってしまう可能性が高いです。翌日、場合によってはそれより少し時間を空けてからダウンを見てみると、よごれた部分が白っぽくなっていることがあります。これは付着した汚れが乾いたことによって見えなくなっていた汚れが表面化したものです。その部分を擦ってみるとポロポロと小さな粉のようなものが落ちることがあります。すると一見きれいになったように見えますが、生地に汚れが付着したままの状態であることは変わりません。ここでクリーニングやしみ抜きをしないと、ますます落ちにくくなったり、場合によっては二次被害(カビが生えてきてしまう)に遭うこともあります。見た目できれいになったと安心せずに徹底的に汚れを落とすことが、長く着続ける秘訣です。こういったよごれも前処理である程度落としていきます。よごれの種類に合わせて溶剤を使い分けながら手作業でおこないます。
3
クリーニング後のダウンの様子がこちらです。若干角度は異なるものの、同じようにダウンの裾を映してみました。黒色の生地に白色のよごれということで目立っていた部分も綺麗に落とすことができました。今回のご依頼の中にしみ抜きは含まれておらず、クリーニングとその他オプション複数を組み合わせてのご依頼でした。ご依頼の際に「〇〇をこぼしてしまった」というように備考欄に書いていただいていたこともあり、適切な溶剤を使うことが出来たためしっかり汚れを落とすことが出来ました。クリーニングやしみ抜きをおこなう際、もしも明確に何のよごれかがわかっている場合は、それについても記載していただけると汚れへの対応もしやすくなります。食べこぼしや化粧品による汚れは油溶性のため、弊社でおこなっているウェットクリーニングでは落としにくい汚れとなります。一度洗ってしまうとよごれというのは落ちにくくなってしまうので、クリーニングの前に洗っておくことでできるだけ汚れを持ち越さないようにしています。しみ抜きをご利用いただく場合には、追加で「特殊しみ抜き」という工程があります。前処理と同様、ダウンの状態を見極めながら作業にあたります。
4
この記事を読まれた方の中には、ダウンのクリーニングのタイミングに悩まれている方もいらっしゃるのでないでしょうか?できるだけシーズンオフまで待ちたいという気持ちもあるかと思います。しかし、昨今は気温がなかなか安定せず暑い時期が続いたり、3月に入ってもまだ雪や寒波の予報が続くなど、先が見通しずらくなっています。この状態でシーズンオフの様子を見てしまうと、どんどん汚れを放置してしまう可能性があります。万が一目立つよごれが付いてしまった、ボリュームも減ってきている、という場合にはできる限り速やかにクリーニングに出されることをオススメします。シーズン中、着続けるために無理に洗ったりしみ抜きをしてしまうとかえってダウンが傷んでしまう可能性があるため、お家での処置は避け適切なクリーニングがおこなえる専門店に持ち込むようにしましょう。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)ではクリーニングのほかしみ抜きも承っております。またご依頼に際してご不安なことがある場合には、公式ホームページ内にございます無料カウンセリングにてご相談も受け付けておりますので、是非お気軽にご相談くださいませ。
ダウンのご注文 無料カウンセリング