2024/12/25

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

今回お預かりしましたのは、モンクレール Collection Averoleショートダウンジャケットになります。モンクレールダウンはナイロン製のダウンが多い傾向にあります。ナイロンダウンと聞くとツヤツヤ、ピカピカなものを想像される方が多いのではないでしょうか?実際、PROSHOP HIRAISHIYAに届くダウンもツヤ感のあるダウンが多いですが、少しツヤ感を抑えたマットなダウンもお預かりしております。ファッションは流行の入れ変わりが激しいので、その時々のトレンドの影響などもあるかと思いますが、昨今は少しマットな質感のダウンが好まれる傾向にあるように感じます。こういった質感のダウンからは、「落ち着いた雰囲気」や「高級感」を感じるという声もありました。モンクレールダウンは、機能性に優れ高品質なダウンを使用しているため、非常に長い間着ることが出来ます。お送りいただくモンクレールダウンの中には10年以上愛用しています、というものもあります。長い年月、モンクレールを愛用するという前提でダウンを選ぶため、年齢問わず着続けられるボーダーレスなデザインを求められる方が多いかと思います。この時、注目するのがシンプルなデザインのダウンかと思います。モンクレールはブランドロゴが前面にプリントされたデザインや迷彩柄、他ブランドとのコラボ品など華やかなデザインのダウンも多く展開しています。しかし、モンクレールで根強い人気を誇るのはモンクレールの代名詞ともいえるMAYA(マヤ)などのシンプルなデザインです。今回お預かりしましたモンクレールのCollection Averoleショートダウンジャケットも、印象としてはとてもシンプルなデザインになっています。全体は白を基調としたデザインにアクセントとしてブラックのボタンやラインがあしらわれており、ブランドロゴのワッペンも小さめなタイプのものが左腕に付けられています。モンクレールというブランドの知名度や性能から受ける印象はもちろんですが、シンプルなカラーリングやデザインのダウンは高級感があり、洗練されたイメージを受けますね。今回はこちらのモンクレールダウンのクリーニングとしみ抜きについて詳しく解説いたします。オプションの詳細をはじめ、しみ抜きのビフォーアフターのお写真も掲載しております。モンクレールダウンを愛用されている方のお役に立てますと幸いです。

クリーニング実例概要

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今回お預かりしたダウンは、モンクレール Collection Averoleショートダウンジャケットになります。ツヤ感の少ないマットな質感は控えめでありながらも洗練された印象を与えてくれます。正面はダイヤモンドキルティングがあしらわれているのが特徴です。キルティングのメリットは、各ブロックごとに羽毛が均一に入っていることです。これによってダウンが偏ることを防ぐのに加え、保温性を維持することが出来ます。カラーは今回ご紹介するホワイトとブラックの2色展開となっています。モンクレールダウンはカラー展開が豊富な傾向にありますが、やはりホワイトやブラック、ネイビーといった定番色は人気が高いです。コンパクトなシルエットが魅力的です。ショート丈やジャケットは比較的かさばらずスマートに着こなすことが出来るため、スタイルアップが目指せるということで昨今のトレンドにもなっていますね。ブラックやネイビーの人気はファッションへの取り入れやすさに加え、汚れの目立ちにくさも影響しているかと思います。ホワイトのダウンはやはりどうしても汚れが目立ってしまいます。こういった場合どのようにメンテナンスするべきでしょうか?
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今回のご注文内容はクリーニングとしみ抜きでした。腕周りやフード周辺のよごれが気になるということでオプションをご選択いただきました。現在添付しておりますお写真は袖口部分になります。よく見てみると一直線上に黒い汚れが点々と付いているのがわかります。白色の衣類はしばしばトレンドになったりもしますが、コーディネートに取り入れるのを避けられがちです。この理由の一つとして、こういった汚れの目立ちやすさがあるかと思います。一度「よごれがある」と認識してしまうと、着ている最中も気になってしまいますよね。中にはよごれてしまったのをきっかけに着るのを控えるようになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回のよごれは袖口であり目に留まりやすいことに加え、よごれが黒色ということで特に目立ってしまいます。食べこぼしなどのアクシデントによる大きな汚れをはじめ、当人も全く気が付かないうちによごれが付いてしまっている、ということもあります。明確に何のよごれかがわかっていることで、対処がしやすくなることもありますが、よごれが付着したタイミングがわからないとなると、何のよごれかの判断が難しくなってしまいます。
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こちらがクリーニング後のダウンの状態になります。もともとベージュがかったお色味ではありましたが、クリーニングをおこなったことによって全体的なくすみやよごれがなくなったのがわかりますね。「白って200色あんねん」という芸能人さんの発言が話題となりましたが、実際に一言で白といってもその色の違いは様々です。PROSHOP HIRAISHIYAにご依頼いただくダウンも、ブランドやデザインによって個体差があります。どの白色のダウンも、総じてお客様が悩まれる黄ばみやくすみですが、ウェットクリーニングをおこなうことによって綺麗にすることが出来ます。ウェットクリーニングは、汗などの水溶性のよごれにアプローチするのに適しています。ただ、ウェットクリーニングだけですべてのよごれを完全に落としきることは難しいです。食べ物のシミや時間が経ったよごれはどうしても残ってしまいます。これは衣類の繊維の奥まで汚れが浸透してしまっているためです。今回お預かりしたダウンはオプション「特殊しみ抜き」もご選択いただいておりましたので、こちらの作業後の状態についても続けてご紹介させていただきます。ぜひご参考になさってください。
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こちらのお写真が、しみ抜き作業をおこなった後の状態になります。2枚目のお写真と同じ部分を映したものになりますが、黒い点々がきれいになくなっているのが確認できます。また、全体的に黒ずみやよごれがありましたがこちらも綺麗に落ちていますね。しみ抜き作業は1着ずつ手作業で行っています。しみ抜きは専用の溶剤を使って作業するため、クリーニングとセットでの注文が必須です。使う溶剤や機械にはいくつか種類があり、ダウンの状態に合わせ熟練のスタッフがそれらを使い分けながら作業にあたります。よごれ1つでも、いつ付着したのか、何のよごれか、どれくらい時間が経過しているのか、などによって作業にかかる時間も違いがあります。当然、しみ抜き作業は1回で終わらない場合もあります。何度かしみ抜き→洗いの作業を繰り返すことでようやく綺麗になる、というケースも少なくありません。お品物が到着した時点でよごれを確認し、ある程度作業を繰り返す必要があるだろうという予想の元、お見積り金額をご案内しています。インクなどのよごれは特に落としにくいので、お見積り金額も高額となります。しみ抜きの料金は汚れの範囲によっても大きく左右されます。
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