2024/10/04

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール 穴修理

みなさんこんにちは。PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)です。今回ご紹介するダウンメンテナンスの実績は、MONCLER(モンクレール)のブラックのウールダウンジャケットになります。このダウンは「MONTGENEVRE(モンジュネーブル)」といい、フランスのスキーリゾートの名を冠したモデルとなっています。MONTGENEVRE(モンジュネーブル)は、MONCLER(モンクレール)で販売されているダウンの中でも特に人気のあるモデルです。今回お預かりしたようなブラックやネイビー、グレーなどの落ち着いた雰囲気の冬らしいカラーがコーディネートにマッチしやすく、幅広い世代に支持されています。フードは取り外しが可能なのでシーンやファッション、気候などに合わせて付けたり外したりして楽しむことが出来ます。メンズコレクションからインスピレーションを受け、キッズサイズでも再デザインされたMONTGENEVRE(モンジュネーブル)が登場しています。このMONTGENEVRE(モンジュネーブル)は、MONCLER(モンクレール)と聞いて真っ先に挙げられる人気のモデル「MAYA(マヤ)」をベースにデザインされています。ベーシックなデザインとウール100%のマットな質感がより都会的な印象を与えてくれます。加えて本格的なアウトドアでの使用にも十分に耐えうる性能があります。また、他のMONCLER(モンクレール)ダウン同様にフランスの規格協会による審査をクリアした、キャトルフロコン認定の高品質ダウンが高い保温力で冬の寒さから守ってくれます。MONTGENEVRE(モンジュネーブル)はフランネル素材で作られています。フランネルというのは一般的にウールを使用した織物のことで、柔らかく暖かい着心地が魅力です。毛足が長いので繊維の間にたくさんの熱を蓄えてくれます。これによって保温性が高まるので、秋冬物の衣類にうってつけの素材となっています。型崩れしにくく、軽いのもメリットの一つです。ダウンというとどうしても厚く重みのある衣類という印象が強いですが、フランネルはフェルト生地の1つで、生地の厚みに対する重量が軽いという特徴があります。さて、本日はこのMONCLER(モンクレール)のダウン、MONTGENEVRE(モンジュネーブル)のメンテナンスの実績について詳しく解説していきましょう。

クリーニング実例概要

1
冬場とはいえ、騒然着用中は汗をかくこともあります。この時身体は多発生した熱や汗によってダウンの中がムシムシ、ジメジメしてしまいますよね。この時、活躍するのがウールです。ウールは生きている繊維といわれ、繊維自体が呼吸をして湿気をコントロールしてくれるのです。その吸湿力は何と綿の約2倍、ポリエステルの約40倍ともいわれています。ウールがいかに吸湿性に優れているかがわかる数字ですね。また、繊維が湿気を吸収すると吸着熱と呼ばれる熱を発するという特徴があります。ウールはこの発熱量が多いため、ダウンの保温力を維持し続けることが出来ます。加えてウールには頻繁にクリーニングに出すことの難しいダウンにとって嬉しい効果もあります。それが消臭効果と抗菌効果です。繊維そのものの性能の高さと、MONCLER(モンクレール)のダウンとしての性能の高さがうかがえるMONTGENEVRE(モンジュネーブル)は、MONCLER(モンクレール)冬の定番ともいえますね。PROSHOP HIRAISHIYAでも多くのMONTGENEVRE(モンジュネーブル)が届きます。今回はその中から1つピックアップしてご紹介していきます。
2
今回ご紹介するのはMONCLER(モンクレール)のMONTGENEVRE(モンジュネーブル)ダウンの破れ修理です。ご依頼いただいたMONCLER(モンクレール)ダウンの修理前の状態がこちらになります。袖口部分が破れて中のダウンパック(写真で見えている白い部分)が見えてしまっていますね。かなり目立つ損傷のためこちらばかり目が行きがちですが、よく見てみると前腕の生地の縫い目周辺も小さく穴が開いてしまっています。こういった袖口や腕の内側(生地の縫い目部分)は摩擦が生じやすいので、どうしても擦れて生地が薄くなってしまいます。最終的に今回ご依頼いただいたMONCLER(モンクレール)ダウンのように、うで内側のあちこちに穴が開いてしまうというケースも非常に多いです。今回ご依頼いただいたダウンは小さい摩擦が積み重なって外側のウール素材が破れるだけにとどまっていますが、転倒したり鋭い何かに引っかけてしまったりすると、その衝撃で中のダウンパックも破れてしまい中の羽毛が飛び出てくる場合もあります。破れている部分が外側だけなのか、内側のダウンパックまで破れているのかによって修理の方法や料金も変わってきます。
3
こちらのお写真が破れ修理後の状態となります。今回は2種類の方法で穴の修理をおこないました。まず1つ目が一番大きく敗れていた部分の修理です。破れの範囲が大きかったため、あて布をしミシンで「ギザ縫い修理」をおこないます。この時、修理するダウンと似た色の糸を使うことで目立ちにくい仕上がりになります。この「ギザ縫い修理」はナイロンなどの化学繊維でできた記事にはあまり適さない修理方法となります。今回の傷は、表面のウール生地部分のみだったため、「ギザ縫い修理」のみでの対応となりましたが、ダウンパックが破れて中の羽毛も出てしまっているような場合もあります。こういった場合、そのまま表面の修理だけをおこなうとダウンは中で飛び出したままとなってしまうのでダウンパックと表面の破れそれぞれを修理する必要があります。MONCLER(モンクレール)のダウンの多くは基本的にダウンパックが使われていますが、必ずダウンパックが入っているというわけではありません。ブランドによってはダウンパックがなくそのまま羽毛が充填されているものもあります。実際どの方法で修理をおこなうかはダウンの構造などを確認しながら判断していきます。
4
袖口の際や前腕の縫い目の部分の穴は「縫い込み修理」をおこないます。この縫い込み修理というのは今現在ある縫い目を一度ほどき、穴が開いている部分まで内側に入れ込んで再び縫い合わせるというものになります。穴部分に何かを張り付けたり、上から縫ったりするわけではないので、修理の跡がわかりにくいというメリットがあります。しかし何も変化がないかというとそういうわけではなく、縫い込んだ分ほんのわずかに丈が短くなったり袖周りの長さが詰まったりします。おおよそ1cm前後の差のため、着心地にはさほど大きな影響はないかと思います。穴の修理と一口に言っても修理の仕方は状態によって様々なので、今回のように大きさなどによってその修理方法を使い分けています。ダウン1つ1つを丁寧に確認しながら、ベストな修理方法はどれか見極め、お客様にご提案しています。1つの修理箇所に対し複数の修理方法がある場合にはそれぞれの特徴や料金などを踏まえながらお客様にご相談し、修理方法をご選択いただいています。もし、似たような事例でお困りの方はぜひ修理経験も豊富なPROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)にご相談ください。
ダウンのご注文 無料カウンセリング