2024/08/09

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

こんにちは。モンクレールクリーニングでお馴染みのPROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)です。こちらのモンクレールダウンジャケットは先日弊社へご依頼いただいたお品物です。今回お預かりしたモンクレールのダウンはあまりお目にかかれない非常に珍しい70年代~80年代のフランス製モンクレールダウン「ANDERSEN アンデルセン 2WAYダウンジャケット」です。ヴィンテージ製品ながら保温性の高い最高品質のダウンが使用されたハイクオリティーな1着です。袖は取り外し可能でベストにもなる2WAY仕様というところも当時としては画期的なデザインです。タグの原材料にはポリアミド素材と記載がありますが、これはヨーロッパではナイロンのとをポリアミドというんです。こういったところからも、フランス製ということが読み取れて面白いですね。因みに、ナイロンは、デュポン社が開発した世界初の合成繊維で、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11など種類も様々あるんですよ。モンクレールの特徴的な”オンドリ”のマークも現在とは違うデザインです。ヴィンテージ品ならではのクラシックな内タグやシェルのカラーリングがレトロでとても素敵ですね。モンクレールのダウンが作られ始め、世界のセレクトショップで人気が出始めたのが1980年頃と言われていますから、こちらのモンクレールダウンは元祖モンクレールダウンといっても良いお品物ではないでしょうか。ボリュームがありながらも非常に軽量な着心地がモンクレールならでは。。ナイロンがメインの素材で、鮮やかなお色味のおかげでぱっと見た所では分かりませんが、全体的に汚れが目立っておりました。特に、襟元や袖口の汗汚れがシミに変化しており。こういった汚れはPROSHOP HIRAISHIYAのウェットクリーニングが得意とするところです。モンクレールはこのようなナイロン系のダウンジャケットを作ることが得意で多くのシリーズが発売されています。ナイロンをクリーニングするにあたっての特徴としては汚れが付きやすいが落としやすいという点がございます。このナイロン系はウェットクリーニングとの相性が良く中に詰められたダウン(羽根)もふかふかに戻るのでおすすめです。今回はそんなヴィンテージ品のである、こちらのモンクレールクリーニングについてご紹介をしていきますのでお付き合いいただければと思います。

クリーニング実例概要

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では、早速お客様からお預かりしたモンクレールダウンを見ていきたいと思います。モンクレールはもともと登山家のための登山用品を製造していた会社で、登山ウェアを作り人気を博しました。今では軽量かつ保温性に長けた機能性を持つダウンジャケットが国内外を問わず人気のブランドです。そんな保温性があるダウンのためどうしてもいたるところに汗じみができてしまいます。今回ご依頼頂いたライトブルーのダウンも一見それほどよごれは目立ちませんが、所々にシミができています。よごれが目立つようになるとPROSHOP HIRAISHIYAのモンクレールクリーニングへご相談を頂くことも多いです。まず、こういう場合は弊社の職人による事前処理を行いよごれを落としやすく処理します。この工程は経験を積み知識をもった職人が素材や性質を見極めて溶剤を選び手作業で行います。生地に合わない間違った溶剤を使うとよごれが落ちないばかりか、生地を痛め最悪の場合は着ることができなくなってしまうため大事な工程のひとつです。職人が目で見てカルテを作り、お客様と事前に打ち合わせを行なうこともPROSHOP HIRAISHIYAモンクレールクリーニングの基本サービスです。
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次にこちら襟元部分のお写真をご覧ください。左襟にしみが出来ていることが分かるでしょうか。このような場合よごれが強い左側の襟と同じ処理を右側にもしてしまうと、生地を必要以上に傷めてしまい、生地が破れる原因になってしまいます。特にモンクレールのダウンは他のダウンより特殊な素材や縫製をされていることが多く、通常のクリーニングよりも細心の注意を払わなければいけません。モンクレールダウンの特殊な生地やデザイン性の高いダウンウェアは一般的なクリーニング店ですと扱いにくいため、ダウンの性質を見抜けずにクリーニング作業を行った結果トラブルが起きてしまうことも多々ございます。同時によごれに効果的な方法よりも保守的な方法になり、よごれが満足に落とせていない状態で戻ってくることも。せっかく料金を払って依頼したのにその結果では残念ですよね。そこでPROSHOP HIRAISHIYAのモンクレールクリーニングの腕の見せ所です。熟練した職人がカルテを元に状態を確認し、薬剤の配合を変えながら職人の手で丁寧に事前処理をしていきます。しみ抜きの効果を実感できることも手作業にこだわるモンクレールクリーニングの技術です。
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こちらがモンクレールダウンのステータスでもある”アニメラベル(コミックラベル)”のお写真です。よく見ると現在のアニメラベルとはデザインが変わっています。このようなアニメラベルは非常に珍しく年間5,000着以上のクリーニング依頼を頂くPROSHOP HIRAISHIYAでもお見かけしたことはないアニメラベルです。現在のアニメラベルと比べると手書きのようなデザインでレトロ感をさらに引き立ててくれています。残念ながら、こちらのコミックラベルについて弊社で調べては見ましたが、おおよそ70年代~80年代と予想は付いたもの正確にはいつのものなのか断定することは出来ませんでした。モンクレールは今や高級ファッションブランドとして広く知られていますが、その始まりは非常に質素なものだったと言います。1952年にフランスのモネスティエ・ド・クレモンで設立された当初、モンクレールは登山用の防寒着やキャンプ用品を生産していました。初期の製品はその実用性と耐久性から、登山家や冒険家の間で評価されていました。その後のアパレル商品を開発された後のお品物とすれば、とても状態の良いこちらのダウンは長い間大切にされてきたことが伺えますね。
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今回弊社にご依頼のあったモンクレールダウンは推定30年近いお品物でお客様が大切にされていたダウンジャケットということでした。ダウン自体の状態は良かったものの、よごれが少しずつ蓄積しておりました。こちらのモンクレールダウンはヴィンテージ品で希少価値の高いお品物でした。今まで形を保ってきたモンクレールでもクリーニングをすることにより破損のきっかけとなってしまうことが懸念されましたので、いつも以上の注意を払いながらウェットクリーニングで芯から綺麗に仕上げさせて頂きました。モンクレールクリーニング前と比べると本体表面のツヤが戻り、ボリューム感もふっくらと仕上げることができました。今後も長くお使いいただけるかと思います。また、もしもの時には弊社にてモンクレールダウンの縫製修理も可能です。PROSHOP HIRAISHIYAのモンクレールクリーニングでは様々なご相談に対応しております。モンクレールダウン全体のメンテナンスが弊社ですべて行なえます。何かダウンの事でお悩みがございましたら公式サイトの問い合わせフォームからメール、またはお電話にてもご相談が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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