2023/12/20

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

こんにちは。PROSHOP HIRAISHIYAです。弊社はモンクレールクリーニングを多く扱う高級ダウン専門の宅配クリーニング店です。創業75年の地元で愛されてきたクリーニング店ならではの経験と技術でモンクレールダウンのクリーニングはもちろんのことモンクレールダウンのリペア、染め替え修理などお客様の様々なご要望にも柔軟に対応できることも魅力です。今回はモンクレールダウンクリーニングの実績紹介でご紹介いていくモンクレールダウンは、こちらのベージュカラーの”エルミンヌ (HERMINE)”です。モンクレールダウンで女性からナンバーワンの人気を誇る”エルミンヌ (HERMINE)”は軽くて暖かく女性らしい美しいシルエットで、その人気もうなずけるデザインになっています。ベージュのカラーも上品で軽やか、華やかで素敵ですね。光の当たり具合によってシルバーグレーからシャンパンベージュへお色が変化するそうですよ。モンクレールダウンのような高級ダウンはシンプルなブラックをお選びする方が多い印象ですが、ベージュも人気なことがよくわかります。しかし、このベージュカラーのモンクレールダウンはかなりの確立で変色するんです。今回お預かりした”エルミンヌ (HERMINE)”も例外ではなく変色しておりました。変色の仕方としては色あせたようにオレンジっぽくなったり、緑色に変色してしまう場合も弊社では多く見てきています。そして、モンクレールダウンに限らずHERNO(ヘルノ)のベージュカラーのナイロンダウンも変色が多いです。PROSHOP HIRAISHIYAでは職人技である”しみ抜き”も人気のオプションなのですが、しみ抜きを希望されて送っていただいた品物を実際に見てみると、お客様がよごれだと思っていた部分が実は変色だったということも頻繁にございます。変色は生地自体が劣化して起こる現象で、そもそも文字通り生地の色が変わっているので、いくらしみ抜きをしても元の色に戻すことはできません。そうなると、変色したまま着用するかということになるのですが変色の状態が著しく、広い範囲が変色しているのであればPROSHOP HIRAISHIYAの”全体染め”もおすすめです。この”全体染め”というのはその名の通り全体を染料で染め上げていくメニューとなります。いくつか注意点もございますのでご紹介していきたいと思います。

クリーニング実例概要

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こちらが今回モンクレールクリーニングと全体染めをご依頼いただいたベージュカラーの”エルミンヌ (HERMINE)”です。襟のあたりから腕周りなどにかけてオレンジ色っぽく変色していることがわかります。変色の原因としては様々なことが考えられるのですがモンクレールダウンでよくある原因としては、モンクレールのダウンに多く使われているナイロン繊維は光(紫外線)に弱く、光を長時間浴びると酸化されて黄変色します。太陽光による紫外線はもちろんのこと、蛍光灯でも日焼けは進行してしまいます。ハンガーに洋服をかけていた場合、光が当たる箇所の肩や袖などで発生やすいのがこの現象です。光による変色の予防には暗い場所であるクローゼットやタンスに入れ、光が当たらないようにすることです。この光が当たることによっての変色や退色はベージュだけではなくブラックでも実は起こっています。しかし、ベージュという色味の特徴で変色が目立ってしまうのですね。2つ目の変色の原因は皮脂汚れや汗・食べこぼしなどが、空気中の酸素と反応し染料を分解するということです。ダウンジャケット・ダウンコートでは衿・脇下・袖口など汚れの付きやすい場所で発生します。
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そして3つ目の変色の原因としてあげられるのがガスによる化学変化によってナイロンの染料が分解される変色・退色です。酸化窒素ガス(NOx)は石油ファンヒーター・ストーブ・自動車や工場の排気ガス・ガスコンロなど燃焼時に発生する日常生活に存在するガスです。このガスによる変色の特徴は表面のみならず、裏地なども変色させるということです。そしてさらには、BHT(酸化防止剤)による変色ということが起こりえます。ビニール袋やハンガー、防虫剤などに使用される物質(BHT)が、NOxガスと反応して変色します。BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)とは酸化防止剤の一種です。プラスチックやポリウレタンなど経時変化により酸化、劣化するのを防止するもので、石油製品・化粧品・ボディソープ・医薬品・ゴム・接着剤・食品など意外と身近なものに使用されています。ナイロン衣類では、ビニール袋・ハンガー・防虫剤などにBHTが使用され、ナイロンとの接触面で変色が起きやすい特徴があります。また、プラダなど代表とする高級ブランドのナイロンバッグにも、バッグの縫製時に使用する接着剤でBHTが使用されており、フチや縫い目にそって変色が起きることがあるのです。
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変色の原因をご紹介してきましたが、今回のモンクレールダウンはどれに当てはまると思いますか?PROSHOP HIRAISHIYAの職人が実物を見る限り襟元から腕周りの変色がひどく、オレンジっぽく退色していることから”日光による変色”という見方が妥当ではないかと思います。範囲が広く部分染めでは対応できないこと、お客様がカラーチェンジをご希望されているということからも”全体染め”で問題ないという診断となりました。今回お客様がご希望されたお色は”ダークブラウン”PROSHOP HIRAISHIYAでもブラックに続いて人気のカラーです。モンクレールダウンの全体染めに限らず。全体染めは元の色よりも濃い色でしか染めることが出来ません。ですので、ベージュからブラックは可能ですが、ブラックからベージュには染め替えすることは出来ません。またブラックのダウンが退色や白化していて全体染めをしたい場合には濃度の濃いブラックで染め上げます。今回はダークブラウンで綺麗に染め上げることが出来ました。ここで注意しなければいけないのがダウンの縁に施されている”パイピング部分”です。パイピング部分はナイロン生地と色の入り具合が異なります。
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モンクレールダウンを一から作るわけではないので染める際にはパイピング部分も染料で染まってしまいます。今回はパイピング部分もベージュからブラウン色に染めあがりました。全体的なお仕上がりはいかがでしょうか?変色部分が見えなくなり濃いお色になったこともあり引き締まった印象のモンクレールダウンになったのではないでしょうか?全体染めを行う際には熱を加えて染め上げるので生地や羽毛には少なからずダメージがございます。もちろん中身の羽毛自体も染料で染まっている状態になります。既製品を染め上げるということの注意点をご理解を頂ければ幸いです。モンクレールダウンを染め上げた後は色止め加工を行ない日常で色が落ちないように施しておりますので安心して着用が可能です。PROSHOP HIRAISHIYAではモンクレールダウンの様々な修理やクリーニングのご相談を全国から承っております。もし、近所のクリーニング店で断られてしまった修理を出すところが分からないといった場合にはぜひ、お気軽にお問い合わせください。こちらで、モンクレールダウンの全体染め(ダークブラウン)のご紹介は以上となります。ご覧頂きありがとうございました。
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