2023/04/19

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

こんにちは。Moncler(モンクレール)専用の宅配クリーニングを行っております。PROSHOP HIRAISHIYAです。今回は、なかなかお目にかかれないヴィンテージのmoncler(モンクレール)のダウンジャケットをお預かりいたしました。こちらのmoncler(モンクレール)ダウンジャケットはお客様がご家族から受け継がれた大切なダウンジャケットで長年ご着用になられていたということで、moncler(モンクレール)のクリーニングに加えて、ところどころに空いてしまった擦り傷や穴の修理でかけはぎ修理と全体的な色落ちには全体染めをご提案させていただきました。こちらのヴィンテージのmoncler(モンクレール)は現在のエンブレムとデザインが違いとても貴重なお品物です。もともと、moncler(モンクレール)は1952年にフランスのグルノーブル郊外で創業されたブランドで、ブランド名であるmoncler(モンクレール)はノーブル郊外の”モネスティエ・ドゥ・クレルモン”の頭文字をとってmoncler(モンクレール)となったそうです。そんな70年ほどの長い歴史のあるmoncler(モンクレール)ですが、偶然にも弊社のクリーニング店も1942年創業と場所は違いますが驚くことに同じ時代を歩んできました。moncler(モンクレール)は創業当初は登山家用のシェラフやテントを製造していた会社でした。従業員の防寒着として着る寝袋のようなジャケットを作ったことが”ダウンジャケット”の始まりとも言われています。その後、フランス人で初めてヒマラヤ登頂に成功した登山家のリオネル・テレイをアドバイザーに迎えてからは登山家のための軽量で保温性の高い登山ウェアを本格的に開発、製造していきました。今回お預かりしたmoncler(モンクレール)のダウンジャケットは譲り受けてから30年ほど着用していたということで、1980年~1990年代のお品物かと想像いたしました。大切に使われていた事もあるかと思いますが、さすがmoncler(モンクレール)とても耐久性のあるダウンジャケットですね。今回のmoncler(モンクレール)はクリーニングの他にかけはぎ修理と全体染めを行いますので納期については約3ヶ月ほど見ていただきました。今回のように染め替えや修理を行う場合にはお時間を頂戴しておりますので時間に余裕を持ったご依頼をお願い致します。

クリーニング実例概要

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お預かりしたモンクレールのダウンを見ていきましょう。こちらの水色のモンクレールダウンは30年以上前のお品物ということで生地自体にもダメージが見られました。普段のお手入れ方法や保管状態にもよりますが、基本的にダウンジャケットの寿命というのがモンクレールに限らず約5~6年で買い替えと言われており、お手入れ状態が良い場合で約10年ほどと言われております。長年着用していくと徐々に機能性は落ちてきてしまうのは仕方のないことです。今回のモンクレールのダウンジャケットは表面の生地が綿となっており、最近のモンクレールダウンのナイロン生地とはまた違う風合いがとても素敵なダウンジャケットです。生地が綿ということで擦り傷や穴は”かけはぎ修理”を行うことにしました。かけはぎ修理というのは修理する部分の周りの繊維を一度解き、解いた糸で修理箇所を覆うようにを織り込んで穴を塞ぐ修理方法です。この方法は、穴を塞ぐ修理の中では一番自然な仕上がりになる修理方法でおすすめです。しかし、高い技術が必要な修理方法で国内でも技術者の高齢化に伴い行える修理店は数が少なくなっています。また、かけはぎ修理はナイロン生地などには行うことができません。
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こちらがモンクレールダウン袖部分の擦り傷をアップした写真です。よく見ると縫い口部分から生地がなくなってしまっています。袖口は一番負担のかかる部分になるのでどうしても穴が開きやすくなってしまいます。この部分もかけはぎ修理で修理を行っていきます。その他の修理方法としては見えない部分から生地を取り出して行う、貼り付け修理なども自然な仕上がりで行える修理方法です。こちらの貼り付け修理の場合はモンクレールダウンのナイロン生地などツルツルした生地に行うことが多いですが、名前の通り生地を貼り付けて修理するため修理跡はかけはぎ修理に比べると見えやすくなります。モンクレールダウンの素材や修理する場所によって最適な修理とおすすめ出来ない修理もございます。モンクレールダウンの修理方法については公式サイトの無料カウンセリングまたはお電話にてもご相談が可能です。弊社ではモンクレールダウンの修理方法を様々な修理方法からご提案をさせていただきますので安心してご相談いただければと思います。今回は全体染めも行いますので、その前に染めてしまわないようにモンクレールのエンブレムを取り外し、まずはかけはぎ修理を行いました。
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こちらが修理を終えたモンクレールダウンの袖口です。かけはぎ修理の仕上がりはいかがでしょうか。一見穴が空いていたように見えない自然な仕上がりになっているかと思います。日本国内でも行える技術者が少ないとされているかけはぎ修理ですが、弊社PROSHOP HIRAISHIYAではこのかけはぎ修理ができる事も強みかと思います。ダウンクリーニングやその他修理と合わせてご依頼できる点も大変好評いただいております。かけはぎ修理を行った後はモンクレールダウンのクリーニング作業に入っていきます。今回はモンクレールダウンの全体的なシミも気になるということでしたので、ウエットクリーニング(水洗い)をしていく前に前処理として特殊なシミ抜きの溶剤と機械を併用してシミ汚れを落ちやすく処理していきます。前処理が終わったモンクレールダウンはウエットクリーニング(水洗い)で中のダウンの汚れも根本から落としていきます。外側からは見る事ができませんが、中のダウンも長年の着用により汗や皮脂汚れが蓄積しておりかなり汚れている状態です。また、汚れが付いたままの状態ですと、ダウン自体のボリュームが減り機能性にも影響が出てきてしまいます。
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モンクレールのダウンクリーニング、染め替えが完了しました。全体染めをご希望の際には元のお色より濃い色での染め替えしか出来ません。例えば紺色から水色では色が負けてしまうので染め替えにならないためです。カウンセリング時にご希望のお色をお伺い致します。お預かりしたモンクレールのダウンジャケットはもとは水色のモンクレールのダウンジャケットでしたが落ち着いたネイビーブルーのダウンジャケットに染め替えることで生まれ変わりました。今回は素材が綿という事もありとても良く色が入ってくれました。水色のダウンジャケットも素敵ですが濃いネイビーブルーもコーディネートに引き締まった印象を与えてくれそうですね。染め替えが完了すると余分な染料を落とすためにもう一度ウェットクリーニングを行います。自然乾燥で生地を休めた後に乾燥機に入れてダウンの中に空気を送り込みながらしっかり乾燥させていきます。最後に染まらないように外していたモンクレールのエンブレムを取り付けて今回のご依頼内容はすべて完了です。モンクレールのダウンを多く扱う弊社ではクリーニングの他に染め替え、修理等もご依頼いただけます。お気軽にご相談ください。
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