2023/04/05

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

今回、PROSHOP HIRAISHIYAへご依頼いただいたのはmoncler(モンクレール)のファー付きダウンコートです。おそらくこちらのデザインは、モンクレールダウンで根強い人気商品である「HERMINE(エルミンヌ)」にファーが付いたデザインの「HERMIFUR(エルミファー)」というラインのダウンコートになるかと思います。モンクレールのダウンの魅力といえば、その保温性と軽さかと思います。そしてなんといってもシルエットが綺麗なデザインが多いことも女性からの人気を得ている理由のひとつではないでしょうか。モンクレールのダウンコートの中に詰められているダウン(羽根)は貴重なホワイトグース(水鳥)の軸をもたない胸のあたりの柔らかい羽根で一羽に付き30gほどしか採取することが出来ない最高級とされている羽毛を贅沢に使用しています。この貴重なダウンを使用することで抜群の保温性を持ちながら、他のダウンコートとは比べ物にならないほどふわっと軽いダウンコートが実現できるのですね。そんな芯を持たない柔らかなダウンを使っているが故にモンクレールのダウンジャケットやコートは「縫い目から中の羽毛が出てきてしまう」といった症状のご相談が多く寄せられます。中に着ている服に羽根が付いてしまったり、羽根が減ってボリュームが減ってしまうのではないかと不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回ご依頼いただいたモンクレールのダウンもクリーニングのご依頼と合わせて「縫い目から羽毛が出てきてしまうので修理をして欲しい」とご相談頂きました。

クリーニング実例概要

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モンクレールの歴史は1952年創業と古く元々は、登山家用のテントやシェラフを製造していた会社でした。従業員のための防寒具として着る寝袋のようなものを作ったことがダウンジャケットの起源と言われています。その後モンクレールはフランス人として初めてヒマラヤ登頂に成功した登山家のリオネル・テレイをテクニカルアドバイザーに迎え軽量で保温性に優れた機能的なダウンジャケットの開発に成功します。多くの登山家に指示されるようになったきっかけは1954年のイタリアのカラコルム登頂隊や1955年のフランスのマカルー登頂隊、1964年のアメリカのアラスカ遠征隊に登山ウェアを短期間でウェアを提供するなど実績を残したことが世界中の登山家の間で名を知られました。モンクレールのダウンジャケットには、ホワイトグース(ガチョウ)の最高品質の産毛を使用しています。さらに、ダウンの各部位ごとに使用する羽毛の量も厳しく決められているそうで職人がひとつずつ作り上げていくため大量生産が出来ないこともモンクレールが高級ダウンと言われる理由のひとつです。モンクレールのダウンはシルエットが綺麗で従来のダウンウェアのイメージを一新しました。
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今回のようにモンクレールのダウンで縫い目から羽根が出てくるといった症状をご相談頂くことも多いのですが、修理が出来るかはじめに結論を言うと根本的な修理は「出来ません」。縫い目から羽根(ダウン)が出てきてしまうということは羽根(ダウン)がボリュームがダウンしていたり、痩せ細くなっているなどが原因で縫い目の穴から出てきてしまっている事がほとんどだからです。モンクレールのダウンのほとんどには表面の生地の中に「ダウンパック」というダウンを袋に入れた状態のものが入っています。このためすぐに縫い目から羽根(ダウン)が出てくることはないのですが、縫い目から羽根(ダウン)が出てくるということは2枚の生地を突き抜けて羽根(ダウン)が出てきているということになります。モンクレールのダウンは最高品質のダウンを使用しており、フランスの規格協会(AFNOR)から「4Flcorons(キャトル・フロコン)」という最高品質という認定を受けており、モンクレールの全てのダウンウェアに表記されています。他のダウンを詰め替えるといったことも選択にあるかと思いますが、ダウンの詰替えは高度な技術と非常に高いコストがかかるため現実的ではありません。
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他にも、縫い目からダウンが出てこないように縫い直しをして欲しい。と相談も受けるのですがこちらも、一度縫い目をほどいて縫い直す事になるので結果的に針の穴を増やしてしまう事になり、縫い目からダウンが出てこないようにする改善にはなりません。そこで、モンクレールダウンのクリーニング修理を多くご依頼を頂きます弊社でご提案しているのは縫い目から出てくる原因である劣化したダウンの改善です。ダウンがボリュームダウンする原因のひとつである汗や汚れによるものはウェットクリーニング(水洗い)を行うことでダウンに付いた汚れが落ちボリュームの改善に役立ちます。また、通常のモンクレールクリーニングに追加オプションに「ふかふかボリューム2倍UP加工」がございます。これはダウンがふかふかになり、ひとつひとつのボリュームが大きくなることによって縫い目の穴から出てこなくなる効果が期待できます。しかし、根本的にあるのはダウンジャケットの経年劣化によるものも多いため全てのダウンジャケットで改善されるわけではありません。ですが、ダウンがふかふかになれば空気を取り込みやすくなるため保温性の改善にも役立ちますので試しに行うのも良いかもしれません。
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こちらが最終的に仕上がったモンクレールのダウンコートです。今回はモンクレールクリーニングと合わせてダウンコートの羽根抜けの症状の改善をご依頼頂きました。修理によるメリット、デメリット等もご説明した上で、モンクレールのダウンコート自体のボリュームダウンも気になっていたということでしたので今回は「ふかふかボリューム2倍UP加工」をオプションで行い、様子を見ていただくことになりました。モンクレールクリーニングで好評を頂いておりますPROSHOP HIRAISHIYAでは暖かい日が増えてくる3月前後はシーズン終わりに向けてご依頼が増えてきます。汚れたらすぐ洗うということがダウンジャケットを長持ちさせる一番の基本です。着用シーズン中に付いた汚れやニオイも時間がたてばたつほどダウンの生地に定着してしまいます。創業75年のクリーニング店である弊社が得意とするウェットクリーニング(水洗い)でさっぱり綺麗にモンクレールクリーニングをおすすめいたします。PROSHOP HIRAISHIYAYAでは公式サイトから無料のカウンセリングも行っております。お電話にてもカウンセリングを受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
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