2022/10/26

ブランド別実例タトラス 専用クリーニング

タトラス

こちらはタトラスのウール製品です。タトラスは近年ウール素材のものを多く出す傾向にあります。情報によると、ウールも最高級品を使って質の高い製品となっております。その点、デリケートな素材になっており、気を付けてクリーニングしないと風合いが悪くなるということがあります。こちらの素材はそのタトラスのウール素材を使用しておりました。そのため、PROSHOP HIRAISHIYAではウール素材で特にタトラス製品は特殊クリーニング方法として扱っております。他の高級ダウンクリーニングでもそうですが、ウール素材のダウンは縫い目から羽毛や羽が出てくることが多いです。その中でもタトラスは特に多く出てきます。そのため、普通にクリーニングしてしまうと、縫い目から羽毛がたくさん出てきて見た目がとてもよくなくなってしまいます。その辺はそうならないように特殊クリーニングを行わないといけません。また、タトラス製品は特に縫製が弱いといった特徴があるため、通常の高級ダウンのウール素材よりさらに神経をとがらせていかないといけません。そうしたことを踏まえて、タトラス製品は高級ダウンの中でも特にデリケートなブランドと言っていいでしょう。そういったことを踏まえて、モンクレールクリーニング時に行うウール素材のクリーニング方法よりさらに優しく洗うことが大切になってきます。また、そうは言っても、出てきてしまうので、最後の仕上げ時は隙間から抜いていくということを行います。ウール素材の宿命ではあります。中のフェザーが、ダウンの縫い目はもちろん、生地のど真ん中を通って出てくるときもありますので、これはどうしようもないです。ウールは目が荒いためが原因です。通常、ポリエステルやナイロンではほとんど起こりません。理由はめが細かいため、フェザーが出る隙間がないからです。そういったことを踏まえてもウールの素材は大変時間のかかるものとなります。こちらのタトラスクリーニングは縫い目も非常に多いため、さらに通常のより出やすくなっております。また、こちらのタトラスダウンの場合、水洗いすると風合いが劣化する恐れがあるため、水ではなくドライクリーニングで行うことが多いです。本来であれば水洗いクリーニングが主流の当店ですが、こちらのタトラスダウンはドライクリーニングで行う場合があります。そうやって使い分けできるのがPROSHOP HIRAISHIYAのいいところです。ドライクリーニングは県の許可を得たお店でないと使用が禁止されているため、使えるのが限られております。水洗いしかない場合ですと、それしか選択がなく、風合いが変わってしまうことも多々ありますので、多店様に出すときはご注意ください。

クリーニング実例概要

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まずはこちらのタトラスダウンの背中の状態から見ていただきましょう。この状態では背中からフェザーが出ておりませんでした。この状態から推測すると、購入してからまだクリーニングをしていない可能性が高くなります。こう思う根拠としては、フェザーが出ていなく、尚且つウールの素材が消耗していないことです。通常、フェザーやダウンが劣化してくると、すり減ってきて、単体のものが細くなっていきます。細くなると、表にあるウールから出やすくなってしまいます。購入時は状態が最高のため、羽が出てくることはまずありません。それは羽が原型のまますり減っていなくボリュームもあるため、ウールの隙間から出る余地がないためです。それが時間が経過してくると、羽がすり減ってきて、細くなり、中から表に出てきてしまいます。はじめは縫製された箇所のみからで、さらに消耗すると、生地から出てきます。こうなってはもうどんどん出てくるのみとなります。さらに、ウールは繊維間の隙間が大きいため、なおさら細くなったものが出やすくなっております。そういった観点から、こちらは全然表にはねが出ていないところをみると、あまり着用回数が多くないか、それとも購入して間もないものと推測できるわけです。そのため、こういった場合は強く洗わないで優しく洗うことが大前提になります。汚れによって変更いたしますが、最適な方法で行うというわけです。
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タトラスクリーニング前の状態を見てみましょう。既に羽毛が隙間から出てきております。クリーニング前からこの状態ではクリーニングすれば当然不可はかかるので、さらに毛は出てきます。そうならないためにソフトな洗い方をすることを徹底いたしますが、それでも出てしまう場合は素直に諦めるしかありません。できる限りおこなって出たものに関しては後処理で対応するのみです。たまに、クリーニング屋さんなんだからそうならないように洗うのが当然みたいな考え方の方もいらっしゃいますが、クリーニング店も限度がありますと言いたいです。無理なものは無理なのです。これは断言します。これは作ったメーカー様のところにおっしゃっていただきたいです。こういったメーカーさんの原因でどうにもならないことはクリーニング屋さんでもどうにもなりません。と言いたいところですが、これがはっきり言えないのが商売人の泣き所ですね。本来ならば、クリーニング店ではなく、メーカーさんに持って行ってほしいです。まずはこういった製品をお客様の目線で作っていますか?と当社はメーカーさんに問いたいです。という考えがあったりなかったりです。笑。メーカーさんのおかげで当社も成り立っている部分もありますので、共存といえばそうなのですが。と余計なお話をしてしまいました。次に行きましょう。
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こちらの箇所にも既に羽毛が出ております。既に中の羽毛が摩耗しての状態を見受けられます。ウール製品はモンクレールさんはじめ、他のメーカーさんもたくさん作ってあります、その中でもタトラスさんは断トツに中の羽毛が出てくるケースが増えております。そのため、タトラスはPROSHOP HIRAISHIYAでは通常のダウンの料金に加算していただいております。その理由は、上記の通りとなります。PROSHOP HIRAISHIYAでは一律という料金は存在しないと思っております。それは、一点ずつすべてダウンの形状、素材、汚れ具合、状態が違うものに対して、一律はあり得ないと考えるからです。そのため、一つ一つ、そのもの対して最高のサービスをしていこうというのが根本の考えです。このタトラスはその典型で、他のダウンより、つくりが特殊なため、手間も通常の三倍はかかります。それを一律というのは、他のお客様に対しても不公平となってしまいます。世の中のクリーニング店様はそこを一律にしようとするところが多いですが、これはいいようで悪い面もあるわけです。一律で受けてしまうと、こういったタトラスの羽毛の飛び出しについても、それなりに平均ならして終わりというケースが多発してしまうことでしょう。そのため、PROSHOP HIRAISHIYAではとことん品質にこだわっていこうと思っております。
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一通りクリーニングを終えたタトラスについては、仕上げと乾燥と検品と行って仕上げに入ります。仕上げに関してはウールなので、あまり強く行うことはできません。最も大事なのは、羽をとるということに付きます。それを行わないとどんなにきれいに仕上がっていても、うまく行きません。そのため、仕上げや乾燥をキレイにするのは当然とし、その後の検品が通常のモンクレールクリーニング等に比べて約3倍の時間をかけて行います。それできれいに仕上がっていきます。まずは、仕上げと乾燥は専属の係りのものが担当し、その後、検品専属の担当のものは行っていきます。一番、工程の時間に差が出るのがその検品の時間です。つまり羽をとる作業です。これは徹底して行いますので、どこか区切りをつけて行わないと何時間もかかるという風になってしまいますので、ちょうどいいころ合いまでとさせていただいております。完璧にとろうとすると、おそらく五時間はかかるでしょう。当社もお客様だけのものを一日行うわけにはいかないので、時間をみながら見栄えがいいところまでとさせていただいております。そうしないと時間がいくらあっても足りないからです。これは何度もいいますが、品質の構造上どうしようもないので、クリーニング屋さんのせいなんて言われると困ってしまいますので、あしからず。
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