モンクレールダウンの修理や染色のタイミングについて
2025.01.09
目次
1.ダウンのクリーニング以外も依頼したい
クリーニングのご依頼をいただく際に、
「破れてしまっている部分を直してもらう事は出来ますか?」
「色褪せてきてしまったので染めてもらいたいが、他のクリーニング店では断られてしまった」
というようなご相談をいただくことがございます。
ダウンは非常にデリケートな衣類です。高級ブランドダウンの代名詞ともいえるモンクレールは特に、性能の高さ、そして使用している素材の品質の高さゆえにさらに慎重に取り扱う必要があるため、メンテナンスをおこなうにも相当の経験と知識がもとめられます。そのため、一般的なクリーニング店は、スーツなどのお直しは受け付けていても、モンクレールなどの高級ブランドダウンの修理などについては断るケースが多いです。
PROSHOP HIRAISHIYAではモンクレールダウンのクリーニングはもちろん、修理や染色(補色や染め替え)も承っております。
ご依頼内容によって作業方法や仕上がりまでの目安となる日数が異なってきます。
本日はそれらの解説も踏まえながら、PROSHOP HIRAISHIYAの修理や染色についてお話をしていきます。これから修理や染色を依頼しようと思われている方の参考になれば幸いです。
2.モンクレールの修理・染色も受付中
弊社は高級ブランドダウンクリーニング専門店ですが、ダウンの修理や染色なども承っております。
2-1.モンクレールダウンの修理について
PROSHOP HIRAISHIYAでお受けしている主な修理内容は以下の通りです。
- 破れ・穴の修理(虫食いや擦り切れなど)
- ほつれの修理
- ファスナーの修理(歪みや部品の破損、紛失等)
- ボタンの修理(部品の劣化や紛失)
- モンクレールアニメラベルのほつれの修理
こちらに挙げさせていただいた修理内容は、PROSHOP HIRAISHIYAで特にご相談・ご依頼の多い内容となっています。
モンクレールダウン定番のアニメラベルの修理のほか、破れや部品の修理のご相談が多い傾向にあります。
修理箇所のほとんどは、繰り返し着用していく中で劣化が進んでいく部分である袖口や正面・ポケットのファスナー、ボタンなどです。
また、寒い季節に限定して着用する衣類であるがゆえに起こるトラブルによる損傷もあります。それが転倒による衣類の破れや傷、暖房機具の熱による破れや熱収縮です。雪に足を取られて転んでしまったり、うっかりストーブの近くに座ってしまったり、想定外のトラブルですが、誰でも同様の経験をする可能性があります。こういった損傷の修理についても弊社では対応可能です。
修理期間は、内容や対応箇所によっても大きく変わってきますが、1~2か月前後を目安としています。これに加えクリーニングも行う場合にはさらに1カ月ほどお時間をいただいております。
2-2.モンクレールダウンの染色について
PROSHOP HIRAISHIYAではモンクレールダウンの染色も承っております。
ダウンに使用されている生地のほとんどはナイロンです。モンクレールダウンもその多くがナイロン製となっています。その他、ダウンジャケットに使用されている素材としては、ポリエステルと綿の混紡繊維やウールなどがあります。
使用されている生地は、素材によって繊維の形状や特徴も様々であるため、それぞれに合わせた染料や染色方法を駆使して作業をおこなっていく必要があります。
モンクレールダウンは特に全体の色の染め替えについてのご相談を多くいただきます。お客様が染め替えを検討・ご依頼されるきっかけとしては
- ダウンの色あせが気になり始めたから
- 長期間収納している間に変色してしまったから
- 思い切ってイメージチェンジをしてみたかったから
というような内容になります。
変色は特にモンクレールダウンでご相談の多い内容になります。詳しい状態としては、ダウンが部分的に緑色に変色してしまうというものになります。黒やブラウンなどの濃い色のダウンも緑色に変色してしまうのです。一度変色してしまったダウンは、クリーニングやシミ抜きで元通りにすることは困難であるため、染色で全体の色を染め替える必要があります。
この場合、ダウン全体を染料に漬け込み色を変えていきます。出来るかぎり変色部分ともともとのダウンの色味の差がわからないよう、濃い色での染色を行います。そのため、弊社では原則ブラックやブラウン、ネイビーなどの濃い色味での染色をご提案させていただいております。
染色のパターンとしては以下のようなものがあります。
- ベージュからブラウン
- ブラウンからブラック
- ベージュからブラック
- カーキからブラック
- ネイビーからブラック
- ネイビーからネイビー(※当初より濃いネイビー)
- ブラウンからブラウン(※当初より濃いブラウン)
もともとのダウンのお色味や変色の度合いによっては、染まり具合にムラが出たり、元のダウンの色味が残る場合がございます。特に緑や黄色に近い色味のダウンはブラックで染色をおこなった場合でも、もともと販売されているブラックのダウンのようには染まらないことがございます。
クリーニング同様、染色作業についても担当のスタッフが手作業でおこなっております。それに加え全体の作業工程も多いため、全ての作業が完了するまでにお時間をいただいております。
閑散期の場合は2カ月半前後で仕上がりますが、繁忙期については3カ月半~4か月前後お時間をいただく場合がございます。検品作業やお見積りのご案内が完了したダウンから順に作業をおこなっていくため、ご依頼件数や作業状況によって多少、納期が前後することをご了承ください。
3.閑散期・シーズンオフそれぞれの活用方法
3-1.閑散期の活用方法
ダウンでいうといわゆるシーズン中(12~2月ごろ)に該当しますが、この期間は当然ながら、ダウンの注文が落ち着きます。
この期間は工場内のダウンの点数も少なくなるため、年間でも比較的早く仕上がる期間となります。
PROSHOP HIRAISHIYAでは「修理のみ」「加工のみ」のご注文も受け付けているため、必要最低限の修理や撥水加工のみをおこなう、という事が可能です。
染色については、作業工程の都合上どうしてもクリーニングが必須となるため、大幅な納期の短縮は見込めません。
3-2.シーズンオフを活用して徹底メンテナンス
ダウンの修理や染色は、前述した通り仕上がりまでお時間をいただいております。11月~12月ごろといったシーズン直前にご依頼いただいた場合、仕上がりが間に合わずせっかくのダウンを着ることが出来なくなってしまう可能性がございます。
仕上りに余裕をもってご依頼いただけるタイミングとして、シーズンオフの活用がベストだと考えております。
3-3.シーズンオフの活用方法①
これまでご紹介した修理や染色のほか、染み抜きなども仕上がりまでにお時間をいただくオプションとなります。
これらのオプションはおおよそ3カ月ほどかかると仮定して遅くとも8月上旬~中旬ごろまでに注文を済ませておくことをオススメします。
3カ月なら、9月初めごろに注文すればいいのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここがご注意いただきたいポイントです。
先ほども軽くお話をしましたが、お品物が届いたらすぐにクリーニングというわけではございません。クリーニング作業に入る前に検品やお見積りのご案内をおこないます。ご依頼状況によってはこれらの作業の完了まで2週間前後かかることもございます。こういった期間は仕上がりまでの「3カ月」には含まれていない為、依頼のタイミングを逆算する際にはご注意ください。
3-4.シーズンオフの活用方法②
3~8月は基本的にダウンを着用する機会はないため、クリーニング後やクリーニングに出すまでの間はご自宅で保管されるかと思います。
保管中も、定期的にメンテナンスをおこなわないとカビが生えたり食害(虫食い)の被害に遭うリスクがあります。また、ダウンは厚みがありスペースも広くとってしまうため、収納に困られている方も多いのではないでしょうか?
この時ぜひ活用していただきたいのが、保管コースです。シーズンオフの間、クリーニングと併せてダウンの保管もおこなうサービスです。
弊社でメンテナンスが完了したダウンを、専用のスペースで保管致します。保管しておく期間についてはお客様はご自由にお選びいただけます。希望の月と上旬・下旬をご選択いただき、該当の時期にダウンを発送いたします。
オススメの活用方法としては3月~4月ごろにご注文いただき、返送時期を12月上旬あたりに指定していただく方法です。これであれば染色や修理等のメンテナンスも余裕をもって完了できることに加え、次のシーズンの着用したいタイミングで確実にダウンを受け取ることが出来ます。
4.まとめ
さて、本日はモンクレールダウンの修理や染色について解説をしてまいりました。
それぞれのオプションや納期についての解説のほか、閑散期・シーズンオフ中の弊社の活用方法についてもご紹介させていただきました。
モンクレールをはじめ、高級ブランドダウンの修理や染色に悩まれている方はぜひ、こちらの記事を参考にご検討くださいませ。お客様のダウンの状態に合わせたメンテナンス方法をご提案いたします。
【PROSHOP HIRAISHIYAについて解説した記事はコチラ】
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今回の記事を読んで、当社のダウンクリーニングや過去の事例についてもご興味をお持ちいただけましたらぜひ、弊社の【実績紹介】も併せてご覧ください。こちらのページではPROSHOP HIRAISHIYAで行った様々なクリーニング・修理・染色の事例を公開しております。お手持ちのダウンと似た状態のダウンの事例が見つかるかもしれません。ご参考にしていただけますと幸いです。
PROSHOP HIRAISHIYAでは、モンクレールをはじめとする高級ブランドダウンのクリーニング取り扱い実績が50万着以上あります。それぞれの素材や汚れの特性を踏まえながら最適な方法でクリーニング・染み抜きを行っております。注文方法や現在のダウンについてご不安な部分、ダウンクリーニングの内容について確認したいことがある場合は無料カウンセリングや電話注文も承っておりますので、下記リンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。SNSやホームページにてクリーニング中の様子やクリーニングと併せてオススメしているオプションの紹介なども行っておりますので、ぜひ参考にご覧ください。
また、PROSHOP HIRAISHIYAでは多くのお客様にネット注文をご利用いただいております。ご自宅でスマホやパソコンから必要な情報をご入力いただきますと、注文完了となります。集荷日時をご指定いただければ、ヤマト運輸さんが、梱包用の段ボールを持参してお客様のご自宅まで引き取りに伺います。当社到着後、作業中の進捗状況等はメールにて都度ご案内させていただいております。また、仕上がり後のダウンもヤマト運輸さんより配送されます。ご自宅で注文から受け取りまでの一連の作業が完結できるシステムとなっております。
PROSHOP HIRAISHIYAの注文後の流れについて、わかりやすく説明させていただいた動画がこちらになります。是非合わせてご覧ください。
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