2024/09/13

ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング

モンクレール

今回PROSHOP HIRAISHIYA(プロショップひらいしや)でご紹介するモンクレールダウンは、「モンクレール ジーニアス 1952」です。モンクレール ジーニアス1952は、モンクレールが2018年9月6日に発売したコレクションです。フランスのオート=サヴォワにある小さな村で1952年に設立されたモンクレールの創業年に敬意を表し、これまでの歴史を振り返りながら、モンクレールのトレードマークにポップな要素を加えたアイテムを展開しています。モンクレールのダウンコートの歴史は古く1952年にグルノーブルで創業しました。ブランド名の由来はグルノーブルからほど近い「モネステ・ド・クレァモン」という小さな町の名前を略してモンクレールと名付けられたそうです。もとは登山家のシェラフやテントを製造していたようですが、モンクレール創業当時は山の上にある小さな工場で労働者を寒さから守るために考案された「着る寝袋」のようなものを作ったことがモンクレールダウンの始まりとされているそうです。今回はモンクレールの通常クリーニングとダウンジャケットの袖に穴が空いてしまったということで貼り付け修理も行っていきます。モンクレールのクリーニングを行うPROSHOP HIRAISHIYAではお客様の要望に合わせて修理や専用オプションなど様々なメニューをご用意しております。ブランド毎のメニューやオプションを組み合わせて、オーダーメイドのようなモンクレールクリーニングをお客様へご提供させていただいております。その他にモンクレールダウンの修理で多いのがモンクレールダウンのアニメラベル修理です。その次に多いのが今回ご依頼のあった貼り付け修理です。モンクレールのダウンのほとんどはナイロン製ということもあり、薄い生地はとても軽く暖かいのが特徴です。その反面で熱やひっかき傷にとても弱くなっています。モンクレールのダウンにはマットタイプの生地が使われているシリーズもございます。艶ありの生地と比べるとマットタイプの表地の方が強度がやや高いように感じます。というのも、PROSHOP HIRAISHIYAではモンクレールのダウンの修理依頼も数多く頂きますので、このタイプはここが壊れやすいであったり、一番良い修理方法などを経験により熟知しております。安心してモンクレールのダウンのクリーニングや縫製修理をお任せいただければと思います。

クリーニング実例概要

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では、早速お預かりしたモンクレールのダウンを見ていきましょう。こちらは「モンクレール ジーニアス 1952」のブラック×グリーンのダウンに大きめの青いエンブレムが特徴的なダウンジャケットです。モンクレール ジーニアスとは、一般的なモンクレールのダウンとは違うラインの事です。モンクレールが世界中から有名クリエイターを招き、各デザイナーが1つのコレクションを発表していくプロジェクトです。日本のデザイナーでは藤原ヒロシがデザインする“7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ”がジーニアスラインから発売されたことも記憶に新しいです。モンクレールでは他にもスノースポーツを題材にした”モンクレール グルノーブル”やラグジュアリーなレディースラインの”モンクレール ガム・ルージュ”などのラインも展開しています。今回お預かりしたお品物は貴重なモンクレールジーニアスの限定商品で現在は購入することができません。ネットオークションでもあまり見かけることはありません。今回お品物を拝見してウェットクリーニングする際に気を付けなければいけないと思うところが数か所ございました。ご紹介していきながらお品物を見ていきましょう。
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こちらは左腕に付けられたモンクレールのエンブレムのお写真です。一般的なモンクレールのエンブレムは白のウール地でさりげないサイズのものである一方で、こちらのエンブレムはひと際鮮やかなブルー色の大きなエンブレムとなっております。今では代名詞となったモンクレールの象徴的なロゴマークも、1968年の地元グルノーブルで開催された冬季オリンピックから使われるようになりました。フランスの国鳥である「オンドリ」をイメージして、通常エンブレムの配色はフランス国旗のトリコロールカラーである赤、青、白の3色で表現されています。そんな伝統あるエンブレムですが、ジーニアスラインでは真っ青にデザインするところが芸術的ですね。しかし、クリーニングする側から見ると気を付けなければいけない一つ目の箇所になります。このように青く染められたウール生地は色落ちに気を付けなければなりません。水で濡れると染料が溶けだし生地へ色移りしてしまうことがあるのでダウン本体が黒の場合はもちろん白の場合にはさらに気を付けなければなりません。ただ、ウェットクリーニング(水洗い)の特性上多少の色落ちに関してはお客様の方にもご了承を頂いております。
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こちらは、モンクレールダウンの穴あき箇所のお写真です。引っかけてしまったのか、熱で溶けて穴が空いてしまったようにも見えます。大きさとしてはそこまで大きくないかと思いますが、ダウンの穴あきは放っておくと気づかない間に穴が広がってしまったり、広がった穴から中のダウン(羽根)が出てきてしまうことも。そのような状況にならないよう悪化する前に早めの修理をおすすめいたします。今回のようにテクニカルナイロンは生地が薄く最大限の軽量化を実現した素材です。故に引っかけてやぶれてしまったなど生地に関する修理相談をPROSHOP HIRAISHIYAでも多くいただきます。このような場合には修理方法として”貼り付け修理”をご提案いたします。”貼り付け修理”とは修理するダウン本体の裏地を取り出し、修理箇所に貼り付ける方法で同じダウンから生地を持ってくるために修理跡が目立たずに違和感のない仕上がりになります。そのような修理方法のため、社内では移植手術と呼んでいます。フード裏やポケット裏など元々の縫製をほどき、縫い代より奥の余っている生地を取り出し、同じように縫製するため取り出した痕がは素人目では全く分からないほどです。
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モンクレールダウンの修理が終わるとウェットクリーニングに入らせていただきます。修理時にはダウンにたくさん触れてしまうので、修理後の強度の確認も含めてウェットクリーニングを行なっていきます。ウェットクリーニングを行なうことでドライクリーニングでは落とすことが出来ない汗など水溶性のよごれをさっぱり落とすことが出来ました。モンクレールのダウンコートは主にヨーロッパで製造されています。軽量で高密度に織られた日本のナイロンや断熱性が特徴の高品質なホワイトグースダウンまで、世界中から調達した最高級な素材を使用して作られています。しかし、モンクレールのダウンコートに限らずアウターは一般的に3~4年ほどで劣化が始まり、その後寿命を迎えるケースが多いです。少しでも長く購入した当初の状態を保てるようにこまめなメンテナンスをおすすめしています。意外にも修理はどうしたら良いかわからないとご相談を頂きます。ダウンのボリュームが減るせっかく機能性が高いモンクレールダウンを着る機会が減ってしまいそうですね。モンクレールクリーニングのPROSHOP HIRAISHIYAでは修理のご依頼も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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