2022/08/31
ブランド別実例モンクレール 専用クリーニング
モンクレール
こちらはモンクレール定番のジャケットダウンになります。素材はモンクレールでは一番多いんでないかというナイロンです。ナイロンはダウンと相性がよく、ほかの高級ダウンでもこの素材を使っていることが多いです。理由としてはシミがついても落ちやすかったり、シワができにくかったりするからだと思います。PROSHOP HIRAISHIYAでもモンクレールクリーニングはじめ、たくさんの高級ダウンクリーニングを請け負ってきましたが、その中でもナイロンは最も多い素材ではないでしょうか。それくらい多く使われております。クリーニング屋さん目線で話しますと、このナイロンというのはとても扱いやすいものです。理由としてはシミぬきが他の天然素材等にくらべて行いやすいということがあります。そのため、ナイロンはダウンクリーニング屋さん的にも相性がいいですし、お客様的にもデザイン的にも素敵に仕上がるのでいいとなります。こちらのモンクレールダウンはところどころにシミがありましたので、染み抜きを行ったのですが、そういったところで、ナイロンですと染み抜きが行いやすくしかも、シミがついても落としやすい素材のため、扱いがしやすくなります。例えば、これがウールや綿等の植物素材や動物素材ですと、簡単に染み抜きすることは難しく、行う場合は目立たないところで一度試してから行うことになります。そうして試験に合格した場合のみシミに入るということになります。ここで試験に不合格の場合は染み抜きが難しくなるため『これ以上染み抜きは難しくなります』ということになります。そういった意味で、このナイロン素材というのはシミぬきがおこないやすいです。しかし、ナイロンでも一つ難点があります。それは熱に弱いということです。これはどの素材にもいえるのですが、高温100度くらいで行ってしまうと風合いが根本的に変わってしまう恐れがありますので、染み抜き等行う場合は温度にも気を付けて行わないといけません。このように、モンクレールクリーニングは素材の特性や扱いの経験がものを言います。ただ、素材だけ知っていてもブランドごとに癖があったりと様々あるため、経験がやはり大事になってきます。そういった時にブランドの経験がなく素材だけみて行ってしまってダメにしてしまうというパターンも非常に多いため、そういったことは気を付けなければなりませんね。