(注意)モンクレールのプリント剥がれについて

2022.06.15

エリフード付近にプリントがあります

このタイプのモンクレールのダウンでプリント(顔料)で文字がはいっているタイプがあります。購入時はきれいにプリントされていますが、時間の経過と共に剥がれてきてしまいます。その状態を下記の写真に詳細に記してありますので、御覧ください。

1.プリント部分の剥がれ模様

下記はプリント部分が経時劣化のため、剥離してきた状態です。

部分的に剥がれてビンテージ風になっている(購入時に劣化は無かった)



全体的と部分的に剥がれてきています



2.このようになってしまう原因は?

この様になってしまう原因は、プリント部分と生地を接着している液の接着力が弱まってきて、部分的に剥がれてくることが原因となっています。製造時から劣化は始まっていて、いずれは全体的に剥がれてきてしまいます。これは製品の特性上、避けて通れない経時劣化という症状です。そのため、ビンテージとして楽しむといった感覚で着用されることをおすすめいたします。

3.剥離についてのQ&A

その他、モンクレールの剥離について気になることをクリーニング屋さん目線でまとめてみました。

3-1 クリーニングが原因でなることはありますか?

クリーニングは丸洗いしますので、多少の負荷はかかります。根本的には購入時より接着力は弱まってきていますのでそれが原因で剥がれることはあっても、直接的にクリーニングが原因で剥がれるということはありません。間接的な原因で、プリント部分の劣化が始まっているところに多少のクリーニングによる負荷が原因で剥がれることはあります。しかし、このようにクリーニングによる剥がれは根本的な原因ではないです。たとえ、クリーニング前に剥離が見られなくても、クリーニング後に剥離が見られる場合でもこちらはあくまで製品の特性が原因によるものです。こうならないように細心のクリーニング方法でPROSHOP HIRAISHIYAは行っておりますが、製品の接着液が弱まっていればこれはどうしようもないことになります。

3-2 買ったばかり、着用回数が少ないのものでもなることはありますか?

購入してまもなくても、着用回数が少なくてもなることはあります。例えば、購入時が製造日よりだいぶ時間が経っていたり、中古やオークションで購入されていたり、製造日より売れるまでだいぶ時間が経っていたりと製造から購入までの過程は様々な状況があると思います。剥離は、製造日より既に接着は弱まってきていますので、時間が経てばたつほど取れてきてしまいます。よく勘違いされがちなのは「買ってから間もないのでこんなになるはずが無い」と言う方も多いですが、剥離の原因はあくまで製造日からの日数が基準です。また、保管環境によっても剥離しやすくなったりします。
着用回数が少なくても、上記の理由のように時間が経てばたつほど剥離は始まっていますので、同じことになります。

3-3 お直しする方法はありますか?

現在、こちらのお直し方法はございません。しかし、モンクレールジャパンさんでは対応方法があるかもしれません。どうしてもの場合は当社にご相談ください。代理としてモンクレールジャパンさんへご相談させていただきます。

3-4 クリーニング店での賠償や弁償等についてはどうなりますか?

こちらの剥離の原因はあくまで経時劣化によるものです。当然、当社が直接的に原因であればさせていただきますが、このようなケースの場合は製品上の特性となりますので、保証等の対象外となります。


4.予防策について

こうならないためにはどうしたらいいかというのが気になる点だと思います。しかし、こちらは現在、防ぎようがないものなので、冒頭でもお伝えしたとおり、ビンテージ風に着用しながら楽しむといった方法しかございません。具体的な解決策をご提示できなくて申し訳ございませんが、現在はこのようになります。また、なにか対応方法が見つかりましたらこちらでお知らせさせていただきます。