2021/08/05
ブランド別実例水沢ダウン 専用クリーニング
水沢ダウン
水沢ダウンは日本の岩手発祥のブランドです。大元はデサントという会社様になります。日本発で最も有名で最も売れている日本のメーカーです。PROSHOP HIRAISHIYAでもこの水沢ダウンクリーニング以来はモンクレールやカナダグースについで三番目に多い高級ダウンクリーニングとなります。水沢ダウンクリーニングを受けていると一つの決定的な特徴があるので、すぐに水沢ダウンだとわかる風合いがあります。それはシームレスで作られているということです。シームレスは水沢ダウンの特徴でも有り、水沢ダウンクリーニングする上でも大きなポイントとなります。水沢ダウンクリーニングをする上でシームレスを要するダウンは工程が少し違ってきます。そのため、水沢ダウンクリーニングの工程の違いも合わせて説明していきたいと思います。まずシームレスの特徴をいいますと、他の海外ブランドではあまり見かけませんが、水沢ダウンのシームレスは外気を体温に極力通さない防風性や保温性が高いということです。これは通常の一般的に多いシームレスではない糸を使ったダウンですと、その縫ってる糸と糸の隙間から風や外気の寒い空気が入ってきてそれが保温性の低下や防風性の低下につながっているのですが、この水沢ダウンのシームレスですと、その糸と糸の縫い目がなく、接着方式でつながっているため、其の隙間から入ってくるということがありません。これは結果、保温性に優れ、着ている本人にとってはとてもプラスになります。これが一番のシームレスの特徴となります。したがいましてシームレスは通常のダウンの形式に比べ保温性や防風性が高いと言えます。その他の特徴としては、デザイン性に優れているということです。これは皆さんご存知だと思いますが、大手ユニクロ様が発売しているのがいいように、デザイン性は今までにない形をしているため、奇抜でとても美しいデザインに作り上げられているというところがいいところだと思います。大手が作るということは、みなさんがいいと思って購入されるから毎年シームレスの新製品が出ているということでしょうから、それだけ皆さんにもシームレスが支持されているということになります。水沢ダウンクリーニングをしていると毎年、水沢ダウンの方も形やデザインが進化してきているのがわかります。これは消費者に取ってはとてもいいことだと思いますが、水沢ダウンクリーニングをする立場としては毎年、その製品に合わせて技術を進化させて行かないと、過去の技術では対応しきれなくなるという意味になり、結構神経を使ったりします。其のため、新製品が出るたびに、PROSHOP HIRAISHIYAでは勉強させて頂いております。数ある高級ダウンクリーニングを受ける中で水沢ダウンクリーニングをする上で皆さんにしっておいていただきたいことがいくつかありますので、工程の紹介の前に説明させていただきます。水沢ダウンの特徴といたしましてまず大きいのはポリウレタン樹脂がところどころに使われているということです。これに限ると言っても過言ではないくらい大きな要素となります。これは水沢クリーニングはじめ高級ダウンクリーニングをしているとこのポリウレタン樹脂はを使っている会社さんはあまり多くありません。このポリウレタンにはいいところと悪いところがあるため使っていない会社さんが多いと思われます。それではポリウレタン樹脂のいいところといいますと、生地と生地を粘着させるのに最適な素材となります。これは数ある接着剤の中でもこのポリウレタン樹脂が生地と生地を粘着させるのに最適なじゅしとなります。また、ゴムのように伸びる性質もあり、これはポリウレタンならではの性質となりますので、こういったものにポリウレタンは使われています。また、繊維の中にポリウレタンを含ませて、繊維自体を伸びる形状に作り変えるということも可能です。これはフィットジーパンによく使われております。このように生地に対していろいろな使いみちがあるのがこのポリウレタン樹脂です。水沢ダウンクリーニングをしているとこのポリウレタン樹脂に関してはさけて通れないところです。また、ポリウレタン素材は水沢ダウンでいうと、生地表面にテープみたいなものを貼っているLINEがあり、そういったものに対しての粘着させるのにもシームレスが使われております。このように水沢ダウンにはこういったところが使われております。いままで話してきたのはポリウレタン樹脂のいいところ、又は使われている用途です。それではあまり言いたくない部分ですが、これもさけてとおれないので、悪い部分も述べていきたいと思います。水沢ダウンクリーニングをしているとというかシームレスダウンをしているとさけて通れない悪いことがあります。それはシームレス部分の粘着が剥がれてきてしまうということです。ポリウレタン樹脂で粘着してあるシームレスですが、この効き目は永久的ではありません。通常のダウンは糸で縫い目と縫い目が縫われているのですが、こちらの水沢ダウンは縫い目が糸ではなく接着でつながっております。これは糸が見えなく、デザイン的にはとてもきれいに見えます。また、上にも書きましたが、縫い目がない分、中に空気が入りにくく、外気の冷たい気温が中に入りにくいため、保温性に優れてします。しかし、この接着された部分が時間の経過とともに徐々に剥がれてきて、ダウンとダウンの間がなくなってきてしまうといった症状が現れてきます。こちらのダウンもその症状が少し見えます。写真でよく見ると、ダウンとダウンをつないでいる部分の凹みが浅くなっているのがわかりますでしょうか?このようにいずれ剥がれてきてしまうのです。年数はいつから始まるということはわかりません。でも通常に言われているのが約製造日より3年から始まると言われております。しかしこれはお客様の保管状況や着用頻度等で早まったりおそまったりするので一概には言えません。しかし、とにかく時間の経過と共に進行するのは間違い有りません。また、この進行と止めるすべもありません。遅らせる工夫ややり方も現在は見つかっておりません。そしてこの剥がれた症状は水沢クリーニングをしたから剥がれたということではなく、寿命によるはがれです。PROSHOP HIRAISHIYAでも過去にそういった症状のダウンをたくさん見てきました。そしてこうなってしまったダウンは直しが効きません。PROSHOP HIRAISHIYAでは直しをいろいろな方法でためしてきましたが現在のところ直し方法はありません。水沢ダウンクリーニングにはこういったポリウレタン問題がどうしてもつきまといます。こちらの前にも載せましたが、他に水沢ダウンクリーニング時のポリウレタン問題としてよくあるのが、表面の生地にシール状にデザインされたものが剥がれやすいといったところがあります。シールそのものの素材はポリウレタンではないですが、そのシールと本体をねばしてある素材がポリウレタンのため、時間の経過と共に剥がれてきてしまいます。このように水沢ダウンクリーニングをする上でどうしても避けられないのがポリウレタン樹脂、ポリウレタン素材のことです。これは水沢ダウンだから特に言われます。というのは他にここまでポリウレタン素材を使っている会社さんは国内外でも無いからです。いずれ開発されてこういった寿命の問題はなくなるのかもしれませんが、現段階では今述べた事がら多く出てきます。