ダウン染め直しについて

2020.11.24

皆さん、こんにちは。皆さんにはこんな経験はございませんか?「ダウンを家で保管していたら、色あせしてしまっていた」「クリーニングに出した後にダウンが変色していることに気づいた」「ダウンが古い物で退色してしまった」等や、「ダウンを買ったけど色が気にくわないから好みの色に変えたい」「肉親から譲ってもらった大切なダウンを生まれ変わらせたい」等のダウンの色あせや変色でお困りしたことです。こうなったら着ないで保管しておくか、捨てるかになってしまいますね?でも高い買い物だし捨てたくない、大切な人から譲ってもらったからなんとかまた使いたいと思われている方は多いと思います。そんな思いに応えるべく、こちらのページではそういったダウンの色あせや変色、退色に対してのお直し方法、染め直しについて詳しく書いております。ダウンクリーニングのお値段からダウンの染め代え、染め直しの値段、納期について詳しく書いておりますので、最後まで見ていただけると幸いです。26年国家資格のクリーニング師がせんしょくについて語っていきます。

モンクレールのナイロンの変色
特に襟元が変色しやすいです。

ダウンの変色やダウンの退色が起る原因は

モンクレールはじめ、タトラスやデュベティカ、カナダグース等の特にナイロンやポリエステル素材は変色しやすいです。特にナイロン素材は変色、退色、色褪せが起りやすく、部分的になってしまいます。ポリエステルは部分的と言うより全体的に色があせてきたり、調度擦れやすい構造上の部分で色あせが起って着やすくなっております。それではそういった素材で色あせや変色が起ってしまう原因はなんなのか原因を見ていきましょう。原因は主に4つあります。その中でもよく起るのが①の紫外線です。こちらは要チェックですので、気をつけて見て見て下さい。

こうなってしまう原因は

①紫外線による影響

これがダウンの色褪せになってしまうもっとも多い原因です。これは外を歩いていれば、太陽からの紫外線をダウンは受けていますし、家の中でも蛍光灯から影響を受けております。この紫外線は、ダウンの染料を弱める原因になっています。なので、皆さんにまず気をつけて頂きたいのが、保管方法です。家の中で蛍光灯を使っている部屋でダウンを保管する場合は、まずその下に置かないと言うことです。これは大変ですが、蛍光灯も紫外線を出していますので、少しの間は問題無いですが、長い間その下でダウンを置いていると、だんだん色があせてきてしまいます。その中でもよく身近で起るのが白のダウンが黄ばんでくるといった現象です。こちらは、真っ白なダウンが紫外線により黄ばんでくるとった現象と同じです。これは実際黄ばんだのではなく、白の染料が紫外線により黄ばんでしまったという状態です。身近な例で言うと、白の車がだんだん黄ばんで来てしまうといった現象のように、外に置いている車は紫外線に当たりまくりですので、そういった現象になりがちです。そのため、白の車その他車も、外にむき出しておいておくと変色の原因になるんですね。まして、この紫外線で弱った状態のダウンに下の②の汚れが落ちてない状態で保管すると合わさるとさらにダウンの色あせが進行します。これがもっともダウンを色褪せる原因です。

②汚れが完全に落ちていないで放置していたことによる酸化が原因

ダウンをクリーニングやさん、又はご自分で洗っていたが、汚れが少し残ってしまっていて、その状態で保管しておいて色あせや退色に繋がるケースは多々あります。これはダウンに残った汚れの成分が空気中の酸素と結びつき(酸化)して起る現象です。こうなると、ダウンへのダメージはとても大きくなり、色あせや多色に繋がっていきます。

③ガスによる原因

冬場は寒いと石油系の暖房をつかうと思います。また、夏場はミセスロイドなどの防虫剤で虫除けをしたりすると思います。実はダウンにとってこれもとても危険な状態にする原因のひとつです。このガスはダウンにとって変色や色あせの原因の1つです。 自動車の排気ガスにも含まれていますが、ストーブやガスコンロが燃焼した際に生じる酸化窒素ガスには、酸化作用や還元作用があります。
ご自宅にあるクローゼットなど、ストーブやガスコンロのガスが溜まりやすい状況で長期間保管していると、「色焼け」が起きやすくなります。増して、ガスは、衣類に残留した汗や汚れの水分に吸着されやすい性質を持っています。また、ビニール包装での保管は湿気がこもりやすいため、ガスが吸着されやすく、ガスの通る道を作ってしまうことがあります。 そのため、ガスもダウン変色やダウンの色褪せになる原因の大きな一つです。

④石油系(クリーニング時に洗う溶剤)が残っていてそれが変色させてしまった

こちらは、クリーニング店に出した後に仕上がってきて起る現象です。これはクリーニング屋さんで扱っている溶剤という石油の一種の成分が完全に乾ききらずにそのまま返却されてしまい、それが原因で起ってしまう現象です。これを防ぐには、ダウンクリーニング後に自分のダウンの匂いをかぐと言うことです。この石油系の液はもしダウンに残っていれば、悪臭を放ちますので、直ぐにわかります。そのため、家にダウンが返ってきたら、直ぐにビニール袋から取り出して匂いを確認するということです。

これらは主にクリーニング屋さんが原因の時もあれば、ご自分の保存方法によってなる場合等様々です。

ダウンの色あせや退色をなおす方法は?

ダウンの色あせや変色、又は色を変えたい場合は、全体つけ込み染色するしかありません。部分的にダウンが色褪せても全体を染め変えないとダメなんです。何故かというと、その部分だけ染めても、周りとの色の段差が完璧に無くなると言うことがありません。又、例えば一時的に部分的にダウンへ色を入れたとしても、また直ぐに色あせが表面に出てきてしまいます。そのため、ダウンの部分的な色褪せも全体の退色等も全体染め代えしないと治せません。これは簡単に言うと染め直しするということです。この方法は、以下のやり方になっておりますので見てみてください。かなり時間がかかります。すべては載せれませんが、一部分をお見せしていきます。

ダウンクリーニングを行う

まずはしっかり汚れを落として、キレイにしてから染色しないと色がキレイに染まりません。そのため、全体を手でしっかりシミぬきしながらクリーニングしていきます。これをしないと、汚れた状態の上から色を入れる事になり、次のクリーニング時に色が汚れと一緒に落ちてしまいます。そのため、クリーニングの行程は染色とセット出なければなりません。ダウンクリーニングしてから染色工程へ進むのは鉄則です。そのため、染色のみは受付出来ません。

ダウンクリーニング後につけ込み染色する

しっかりキレイになったことを確認したら、次は染色工程に入ります。これは、生地全体を高温の染色液につけ込んでおこなう方法で、色がしっかり入ります。色褪せたダウンの色の上から新しい染色液を入れて色を染め治すといった方法です。しかし、この染め直し方法は、高温を使うために、縮みやシワができる事が多々あります。これは高温染色する上で避けて通れない所ですので、そちらをご了承頂いてのご注文をお願いいたします。

・ナイロン素材は細かなシワが出来やすい

・ポリエステル素材は大きなシワが出来やすい→当社のアイロンでキレイになる可能性が高いですが、シワが残る事もあります。

・ウールは意外と縮まないで染められる→当社で試験を何度か行っておりますが風合いや縮みは高温染めでも起きにくい傾向にあります。※必ずではございません。

残った染料を落として色止めする

染色後は、色がダウンに残っているため、何度もダウンクリーニングし、残った染料を落としきります。これにはかなり時間がかかります。そして、最後に色止めして着用中や次回のクリーニング時に色が出ないように特殊加工を施します。

ダウンの染め代えの料金は?

ダウンの染め直しをするということは結構大変です。すべてをつけ込んで高温で時間をかけて煮込みますし、その際、専属の職人が色ムラを無くすために染色中は一切その場を離れることは出来ません。しっかり染め終わるまでつきっきりになるわけですからお安くというわけにはいきません。お安い料金でダウンを買っっている場合は、ダウンの染め直しをすると買った金額より高く付くなんて事が起りますので、下記のダウンの染めなおしの料金をご確認くださいね。それではダウンの染め治しのお値段を見ていきましょう。(ここから更に下には総額の料金が載っておりますので、そちらもみてくださいね。)

ダウンの染め直し料金は19,000円(2020年11月24日現在の価格)

ダウンの染め直しは19,000円になります。こちらは高いとお思いになる方もいらっしゃるかもですが、これより安くは出来ません。以前はこれより安い時期もありました。しかし、染色する染料代、専属で職人がそのダウンのためだけにつきっきりになって長時間染める行程、その後、染料が付いたダウンの染料を落としきるために何度も洗いに掛けて色止めと色出しを繰り返し、最後に最も大変なシワになったダウンを長時間掛けてアイロンして伸ばすという大がかりな作業があります。ここまで時間と手間がかかる作業をとても安くは出来ないと今のお値段に落ち着きました。本来であればお安くお手頃にしたいところですが、どうがんばってもこの価格が現状妥当だと思っております。当社より安いところはあると思いますが、ここまで色止めして、手アイロンでをやっているところは無いと言い切れるくらい手間を掛けています。手間という言葉は、あまり良くないかもしれませんが、これも一重に高品質でダウンを完成させたたいということです。安くして、それなりの品質よりは、しっかりいただいて品質がいいものを当店は出したいと思っています。たまに部分的に染めて欲しいという方もいらっしゃいますが、例え部分だけ染めても、温度がかかっていないため、染めた後にクリーニングすると直ぐに取れてしまうといった現象が起ってしまいます。そのため、当店では基本、部分染色に関しては受けておりません。※カナダグースの白化(部分的にしろくなる症状)のみは部分染色で対応可能です。こちらは特殊な液で染めるため、洗っても落ちない加工が出来るからです。

ダウン染色といっても色々種類があります。

ダウンの染め変えと言っても、ダウンにも様々な物があり、実際形状のせいで、毛皮ファーが取り外しが出来ないため、1度その毛皮ファーをほどいてからそめなければ染めれないといったこともあります。また、表面の生地はそのままに、裏地のみ染めて欲しいという場合もあります。こういったどんなご要望もお応え出来るのがプロショップひらいしやの染めかえ技術です。それでは過去にどういった事を行ってきたか見て見ましょう。

ダウンの裏地のみ、表地のみの染色も可能!

分解したモンジュネーブルの裏地
フード部分が変色して着れない状態のモンジュネーブル
裏地を外した状態のモンクレール モンジュネーブル

このように裏地部分がナイロンで変色してしまったという事例があります。その場合は、表地は染めたくない場合にとる方法として、裏地のみを外して染め代えすると言うことも可能です。本来のつけ込み染色というのは、全体をつけ込みますので、全体が染まってしまいます。それを避けたい方用に行っているのが全体をばらして染め変えるという方法です。これは逆で表地のみ染め代えも可能です。上記の写真の場合は、裏地のみを染め代えでしたので、1度ダウン全体をばらして裏地のみを取り、それだけつけ込み染色してお直ししました。この場合、グレーの色が変色してしまったので、これを紺に変えてお直ししました。キレイに染まりました。

裏地のみを染め変えれば世界に1着しかないモンジュネーブルの完成

裏地のみ染め代えた後の世界に1着しかないモンジュネーブル

裏地のみを分解し、その部分のみを高温染色して実際出来上がったのが上の写真です。元々裏地はグレーでしたが、お客様のご希望でネイビーに染め変えて出来上がりました。キレイに出来たと思います。これグレーとネイビーは色相手機にも相性がよく、最高の出来だと思います。

世界に1着しかないダウンを作りませんか?

こうやって、もう着れなくなってしまったダウンや色が気にくわないダウン、色あせてしまったダウン等に新たな命を吹き込み、世界に1着しかない最高のダウンを作り上げる事が可能なんです。それをお手伝いするのがプロショップひらいしやです。試して見る価値は十分ありますよね?

ダウン染色についての様々な疑問について

ダウン染色をする上で、様々な疑問があると思います。生地は染まるのはわかるけど、ボタンや糸はどうなるのとかです。こういった疑問は以下をご覧ください。また、ご自分で染められるのという問いにも最初からお応えします。

ダウンの染め直しは自分で出来るもの?

まずはやってみてください。ダウンがダメになってもいいのならばという条件です。これはプロショップひらいしやの職人が自信をもって言いますが、ご家庭でやるのは不可能に近いと思います。これは何故かというと、まずは専用の業務用鍋を用意しなければならないということです。まだこれはお金があれば解決しますが、それ以上に大変なダウンの染め直しの行程があります。これがあることにより、不可能に近いと言えるのです。これはなにかというと、ずばり

アイロン掛けです。

これはプロでも大変苦労します。下手すると、ダウン一枚仕上げるのに30分以上かかります。これは何故かというと、高温で染め上げたダウンを乾燥させた後は非常にシワが多い状態になっています。それを元の状態に戻すにはプロの技術がどうしても必要になってきます。これは家庭用のアイロンではほぼ不可能だと思ってもらって良いです。クリーニング歴27年のクリーニング師が自信をもって、難しいと言える作業です。とにかく、染めた後のダウンの状態は大変な状況です。この情報を知らなければ、まず失敗したと思って捨ててしまう人もいるんじゃないかという位ひどいのです。このくらいひどい状態のダウンをアイロン掛けしていきますので、大変時間と技術をようします。そのため、家庭での染め代えはオススメ致しません。そのため、ダメになって捨てる覚悟があるなら挑戦してみてください。特にナイロン素材とポリエステルは大変難しく、特にポリエステルの難しさといったら郡をぬいています。

ポリエステル素材も染め変え可能か?

ポリエステルは他店様では断られるけーすがあるみたいですが、当店ではポリエステル用の特殊染料と特殊加工をしているため、ダウンの染色が可能です。ポリエステルだから出来ないと言われてしまってお困りのお客様はご遠慮なくご注文ください。実績もあり、しっかり染まりますので、ご安心ください。

ボタンや縫い糸など生地以外の部分はどうなる?

これもよく聞かれることですが、ダウンを染め変えた時には、ダウンの生地以外のボタンや糸はそれぞれ違う染まり方をします。

ボタンやプラスチック部分の染まり方

ボタン部分の染まり方も様々ですが、プラスチックならほぼ染まる傾向にあります。これは染めた色のままにボタンの色が変わる傾向にあります。また、金属の場合は、行って見ないとわかりませんが、染めた色のまま染まることもあります。

縫い糸

縫い糸は染まらない事が多いです。これは縫い糸の部分は生地が密集しているためか、色が入らずにそのままの色で出ることがあります。そのため、こういった部分も計算に入れて染めて行かないと、結果生地はしっかり染まったが、糸だけ浮いてでたなんて事もあります。なので、染めるなら、同系色の色をオススメします。そうすれば、例え糸が染まらなくても違和感なく見えます。糸も一概に染まらないとは言い切れませんので、これもやってみないとわからない部分です。

染色のみは受付出来ますか?

染色のみの受付は不可です。

これは上記にも書いたとおり、染色前の汚れ落としクリーニングと染色後に色止めを兼ねたクリーニングを何度も重ねるため、クリーニングと染色はセットでご注文頂きます。料金も染色代とクリーニング代と別々にいただきます。染色は色を染める前にクリーニングして汚れを落としてからでないと色が取れてしまいますので、ご理解をお願いいたします。

ダウン染色の注意点

染める時は、高温の80℃以上で染めるので、生地が縮んだり、シワが出来たりします。そのため、染色後は出来るだけ伸ばして仕上げます。その他、つけ込みの為、メーカータグやアニメラベル等の部分も一緒に染まってしまうといった様々な事が起こりえます。

こういったラベルも染まってしまいます。
ラベルを外した後

ラベルやワッペンが一緒に染まってしまう

高級ダウンのラベルやワッペンが染まってしまうのを防ぐためには、このタグやラベルやワッペンを一カ所ずつ取らないといけません。これは染色前にこの部分をほどいて、染色後に付け治すといった作業になります。これをすることにより、染色でそまってしまうということは起りません。しかし、1度ほどいて再度縫い直すという大変な作業がありますので、別途料金がかかってきてしまいます。

ラベル・ワッペン外し一カ所毎に2,500円(2020年12月13日現在の価格)かかります。

そのため、染色ご希望のお客様は、どの部分をはずすかご指示願います。もし、ご指示がなければ、当社の方で判断させていただき、重要箇所を外したお見積でご請求させて頂きます。※お支払い前に変更可能

大事なワッペンが染まってしまうのはまずいと思いますので、お客様のご指示が無い場合は当社の基準でまずはご提案させて頂いております。その後、「この部分は染まってもかまわない」というご指示をうけましたら外して再度お見積を出させていただいております。

ダウンの高温染色による縮みの恐れあり

ナイロンは85℃以上の高温でそめ、ポリエステルに関しては沸騰した染料でそめるため、生地に大変な負荷がかかります。そのため、PROSHOPではダウンにダメージを与えないように特殊な製法で行ってそれを防いでおります。しかし、それは完全ではなく、製品によっては縮みやシワが出来たりしてしまうことがあります。その点は染めて見ないとわからないといった部分があります。

ダウン染色による色ムラの恐れあり

これはダウンをつけ込んで染色していますが、たまにムラが出ることがあります。PROSHOPでは一点ずつ染色中は常に人間の手で色ムラを無くすように動かしながら全体をつけ込んでそれを防ぐようにしております。しかし、このように徹底的に行っても、たまにムラになることがあります。あまりひどい場合は、染め治しを行いますが、それでも色ムラが残る物もまれにあるため、ダウンの染色をする場合は特に濃い色で染めることを強くオススメしております。というのは、色の薄い色でそめると色ムラが出やすくなってしまうためです。まして、色の薄い色でダウンを染めてしまうと、元々あった色の変色部分がそのまま浮いて色ムラのように出てしまう事があるためです。

ダウンの糸が染まらないため、それも計算に入れないといけない

ダウンの染めをするときに現状の色からあまりかけ離れた糸にしてしまうと、糸だけ染まらない事が多いため、染め変えた後の生地と糸の差が出来てしまうことが多々あります。この点はご注意お願いいたします。たくさん行ってきましたが、まったくの正反対の色を入れるときはこの症状が出たりします。しかし、それを楽しむことも出来ます。

ダウンの毛皮ファーが取り外し出来ない場合の対処法

毛皮ファーがついているタイプ

こういった素材をそのまま染めてしまうと、ファーがボロボロになってしまいます。こうなってしまうと治しようがないので、必ず染色前に取らないといけません。こちらもラベル同様に、外してから行いますが、アニメラベル等のように簡単には外せませんので、難しい作業になります。ファーを外す作業は約13,000~15,000円かかってきます。この技術があるのは数社のみと聞いております。当店はそれが可能なので、ご遠慮なくお申し付けください。

染色出来ない素材

アクリル素材は染まらない事が多い

どんな素材でも染色できるかといえば、そうではありません。唯一染色出来ない生地と言えば、アクリル素材です。アクリル素材は当社で過去色々試してきましたが、そのまま色味が残る可能性が高いです。アクリルが混紡しているという素材に関しては染色出来る可能性がありますが、アクリル100%というのは難しい可能性が高いです。

縮むことに関して その②

高温の90℃近くで煮込んで染めるので、縮むことはあります。これはやってみないとわかりません。ウールでも縮まない物もあれば、ダウンの糸が縮んで、それが原因で縮みが起きたということもあります。基本的に当社は縮みを想定して、染色後は伸ばし加工を行っております。そのため、ダウンの縮みは起きても最小限にとどめています。しかし、これをしても縮んで戻らない物もありますし、これは行ってみないとわかりません。特に可能性が高いのは、古いダウンや縫い糸が縮みやすい素材で作られているものです。また、なりやすいのはポリエステル生地は煮込み染色となりますので、当社も特に気をつけております。

染色後の着用中等に他に色が移ったりしない?

こちらは当社の場合、染色後に3回以上クリーニングを重ねて、お客様の着用中や染色後のクリーニング時に色が出ないように色止め作業をしております。これをしないと、染色後も色が出てきてしまい、着用中に色が出たということが起きてしまいます。しかし、これも完璧ではありません。何度色止めしても、お客様の着用の仕方や衣類の保管状態によって色は出ることはあります。なので、着用には気をつけていただきたいです。

染色した後はどのくらい持つ?

製品として売られるときは高温で染色して作られています。それと同じ状態に近い方法で染色しているので、染色した後に直ぐに色が抜けるとういことはありえません。そのため、何年もその状態を維持して着られます。ただし、これも絶対はないので、着用回数や保管状態によって色々な変化が起こりえますことをご了承願います。これは部分染色した物とは比べものにならないくらいの強度で染まっています。

染色はどんな色でもできますか?

ダウンの染色を好きな色、もしくは元の色に変えたいと思う方はたくさんいらっしゃいます。しかし、希望通りの色にできる事は出来ません。それに近い色になら出来ます。したがって

ダウンの染色はどんな色でもというわけにはいきません。

染色は元の色より濃い色でのみ染色が可能です。例えば、薄い茶色であれば、濃茶に。薄いグレーであれば、濃いグレーといった感じになります。今よりも薄い色には出来ません。色の差がある状態なので、その差を無くすためには元にある色を染めつつ、薄くなった箇所も一緒に染めるわけですから、薄い色で染めても当然そのまま色の差が表面に現れてしまいます。そのため、基本は元の色より濃い色でのみ染め変えが可能です。また、染色は元の色の上から染め変えるので、元の色は残ります。白を染めるときは好きな色に染めれますが、それ以外は元の色が関係してきます。そのため、赤を黒に染め変えるといった場合は、赤が残りますので、黒に近い赤になります。真っ黒にはなりません。

染め変えの見本色帳

こういったバリエーションの色が可能です。しかしこれも、元の色が関係してくるので、この色で染めたからとその通りにはなりません。元の色に足す色が上記の色なので、足した後の色が完成した色味なります。

染色後はどんな感じになりますか?

それでは実際にどのように染まるのか染色前後を見て頂きましょう。こちらは当社で行った実際のものです。染色前後は行って見ないと染めている本人も実際の所わかりません。しかし、そこは経験である程度予測はつきます。そのため、ダウンの染色は経験数が多いところがオススメです。

下記に染色前後の写真があります。ご覧になってみてください。

染色はイメージが大事です。もし染色を考えているならば、下記のところを参考にお願いいたします。また、染色時は糸が染まらない事が想定されますので、染色前の色からかけ離れた色を選んでしまうと、糸だけ浮いてしまうと言った事が起こりえますのでご注意ください。

モンクレールの染色前後①

こちらのモンクレールはベージュから黒への染め替え依頼です。素材はナイロンです。

①ダウン染色前
①ダウン染色後

モンクレールの染色前後②

こちらのモンクレールは焦げ茶から同じ焦げ茶への染色依頼です。すこし濃いめを入れて変色をわからなくさせてました。素材はナイロンです。

②ダウン染色前
②ダウン染色後

D2ディースクエアのダウンの染色③

こちらは部分にいろ抜けが見られ、もう着られないとご依頼されたダウンです。同じ赤系統をオススメさせて頂きました。素材はナイロンです。

ディースクエアの染色前③
ディースクエアの染色後③

ピレネックスダウンの染色④

こちらは写真で見ておわかりの通り、全体的に退色してしまっているため、黒に染め変えご希望でした。素材は綿です。

ピレネックスダウンの染色前④
ピレネックスダウンの染色後④

これは一例ですが、こんな感じになります。こちらの例はどちらもモンクレールのダウンを染め返した例です。そのた、どんなダウンでも染め代え可能です。焦げ茶は同じく濃い焦げ茶で染め変えられます。当社は国家資格の染色技師のみがダウンの染色を行っておりますので、色ムラや出来るだけお客様のご希望にそった色を入れられるように日々技術を磨いております。

ダウンの色直しの総額はいくらになりますか?

ダウンの色直しはクリーニング代と色染め代とかかってきます。ダウンの色直しだけしてもクリーニングしないと、汚れた衣類の上から色を塗ることになり、せっかく染めても色がすぐ抜けてしまうといった現象が起ってしまうため、ダウンの色直しのみはお受け出来かねます。例え、1度クリーニングしていると言われても、当社でダウンクリーニングする方法と他社で行う方法は実際どうなのかわかりませんので、わからない状態で当社も色染めして、結果直ぐに色がぬけてしまったというトラブルがないようにダウンの色直しのみはお受けしておりません。

ダウンの色直しの料金

①染色代19,000円

②クリーニング代 ・ジャケット7,500円 ・コート9,500円 ・ベスト6,500円※ウール素材はプラス4,000円 ※革は別途応相談

③ワッペン外し一カ所につき 2,500円

①+②+③の総額になります。※金額はすべて2020年11月24日現在の価格です。

(2020年12月19日現在、以後変わる事もございますので、詳しくはHPをご覧ください。)

ダウンの色直しの納期はどのくらいかかりますか?

ダウンの色直しの納期は、とても時間がかかります。通常のダウンクリーニングのみでも時間がかかるのに、ダウンクリーニング+ダウンの色染め+リペアもカランでくるので、通常のダウンクリーニングの3倍はかかります。そのため、お急ぎで頼まれる方はオススメしておりません。たまにお急ぎで頼まれる方がいますが、それでも当社は最善の状態で出したいので、早くても最低一月は頂いております。

ダウンの色直しの納期

■納期は通常二ヶ月~三ヶ月かかります。

★ワッペン外し→クリーニング→染色→伸ばし加工→クリーニング→ワッペン付け→仕上げ

工程だけでもざっとこれだけありますので、時間はかかります。

ただし、お急ぎ便(1,850円)でご注文いただくと、クリーニング工程のみが特急で出来ますので、

■お急ぎ便は一ヶ月半~二ヶ月

となっております。

※このページに書かれている期間はすべて当社営業日での換算です。例えば、当社休みの期間である年末年始お休み等はこの期間に含まれておりませんので、その分プラスされた期間が実際の納期になります。お気をつけください。

ご検討の程よろしくお願いいたします。

ダウンの色直しを実際頼んだお客様のレビュー

それでは実際に利用したお客様の過去の声を載せていきたいと思います。決して100%のお客様が満足しているとはいえません。それは沸騰した染料で染めるので、実際はシワがあったり、縮みがあったりとお客様の想定と実際に出来る品質はイコールでは無いことが多々あります。それははじめに言っておきます。それでは実際にいただいたお客様の声を見て頂きましょう。

お客様のこえ

こちらは2021年1月2日にいただいた実際のお客様のメールを抜粋させて頂きました。