ノリさんのタメになる知識③(洗濯表示編)

2022.03.21


衣類にはほぼ洗濯表示というものがついています。これはメーカーがこのように洗ったほうがいいですよという指示みたいなものです。本来であればそれを守ったほうが間違いはないのですが・・・


洗濯表示の通り洗ったほうがいいのか?

これはプロでも家庭用でも言えることですが、洗濯表示どおり洗ったほうが間違いはないです。

しかし!!

そのとおり洗うだけでは、汚れが落ちない可能性のほうが高かったりします。というのは、メーカーさんの指示する洗い方というのはあくまで現状の風合いを損なわない方法です。汚れがついて落とすまでの考えは有りません。そのため、風合いを損なわないだけならば、その洗い方で良いのですが、汚れを落とすためにはそれだけではだめなのが実情です。ではどうしたらいいのか?





素材で見る


汚れがついてしまった衣類の汚れを取るためにはまず、素材を見るということです。素材を見るということはその素材の特性を知っていないといけません。そのために、この方法は素材を知っている人もしくはプロの人でないと出来ません。なので、そういった知識に自信が無い方は行わないほうがいいです。もし不安な方はプロに任せたほうが早いです。プロならば、年間最低1,000着以上の素材は見ていますから、知識は抜群に豊富です。ご自身で見たい方は、ネット等で情報を集まることが必要になります。





洗濯のプロはいつもどうやって洗っているのか?


ではそのプロは普段どうやって洗っているのかというと、これはそのお店によって違ってきますので、一概には言えません。それではHIRAISHIYAではどの方法を取っているのかというと、

洗濯表示2割、素材8割を見て判断しております。

そうなんです、洗濯表示はほとんど当てにしていません!!

プロは洗濯表示より素材の知識が豊富なため、「この素材ならこういう洗い方をすれば落とせる」という考え方で行っております。そのため、洗濯表示は少しの確認事項に過ぎない感覚でみております。逆に言うと、洗濯表示通り洗っていては汚れがまったく落ちません。これはではお客様に怒られてしまうので、これは致し方ありません。





洗濯表示通り洗わなくて大丈夫なの?


これは長年の知識と実績によって培われたものがありますので、ご安心ください。それでも100%大丈夫とは言い切れませんが、98%以上は大丈夫です。まれに予期せぬことが起こったりしますが、それは洗濯表示通り洗ってもなることなので、これは避けて通れないことのほうが多いです。





洗濯表示がすべて☓のものは洗えるの?


これもクリーニング屋さんによってやり方が違うので、HIRAISHIYAでの話になりますが、洗濯表示がすべてバツのものでも99%はクリーニング可能です。そして99%大丈夫です。しかし残り1%はよきせぬトラブルが起こることがあります。しかし、この1%を恐れて洗わないと判断するわけには行きません。われわれはなんとかお客様の要望に答えるべく日々技術を磨き仕事をしておりますので、確率的にも問題は有りません。





クリーニング出来ないものはありますか?


クリーニング出来ないものはあります。

・排泄物のついたもの(伝染病等の恐れがあるため)

・過去の経験でクリーニングしてはだめだとわかっているもの

挙げるとしたら上記の2点位です。それ以外は大丈夫です。